異世界は現実だ!

竹華 彗美

ゲート設置して特典なのだ!

 第一章
 
 第16話


 僕は女性が行った後、下道を歩いて検問所を出た。そして、検問所からしばらく離れた場所に岩があったのでそこにゲートを設置した。王都内でも良かったのだがさすがに他の人はめんどくさいながらも検問所に行くのに僕は通らないというのは割に合わないと思ったからだ。
 それにもしゲートを使った時にたまたま兵士なんかと出会わせた日にはめんどくさいことになるしな。
 僕はその場でゲートを開き兵舎に転移した。試しに王都近くの岩に戻って見たが問題なかった。

 その後、ダニー兄さんに無事を知らせ、ルルシュさんにヴェインさんからの手紙を渡し報酬金をもらった。報酬金は銀貨十枚。結構いい値段だ。
 それからダニー兄さんのところに戻り空を飛んでみせた。
 ダニー兄さんは驚いていたが、我を戻すと褒めてくれた。嬉しいなぁ。
 そしてサボテンをみんなで分けて食べた後、プロフィールを開いた。
 職業には郵便配達が追加されておりレベルは1だった。称号には郵便社員、鳥人、盗み見、盗み聞きが追加されていた。今気づいたのだが称号にも特典が付いているらしく、

嘘つき かしこさアップ
フードファイター 食べられる量アップ
サボテンハンター 棘取り上達
郵便社員 すばやさアップ
鳥人 落下時ダメージ軽減
盗み見 視力アップ
盗み聞き 聴力アップ

 となっていた。これらはプロフィールには反映されないが確かに付与されるようだ。鳥人の特典はさっき実感したからなぁ。微量でもこういう特典が増えるのは助かる。
 魔法も増えており、ゲート・フライはどちらもレベル2、マジックキャスターはレベル5に上がっていた。全体レベルはそのままだ。

 なんとなく強くなってきた実感がある。まだ本格的な戦闘などやったことないが、ある程度の戦闘はできるのではないかそう思った。(戦闘魔法を覚えればだが)

 次の日からまたサボテンを取ったり、読み書きを練習した。しかしこの前の女性のことが気になっていた。べ、別に好きとかそういうわけ……ないんだからね!!


「異世界は現実だ!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く