異世界は現実だ!
異常気象で王都なのだ!
第一章
       
第12話
        
僕はこの日街から出てトミル王国王都に向かっていた。なぜかというと、ルルシュさんが僕に依頼をしたからだ。王都にいる友達に手紙を渡してほしいということだ。
いつもは鳥郵便によって手紙を届けるのだが、王都で記録的な猛烈な暑さに見舞われ鳥郵便が王都のみ回らなくなってしまったのだ。そして今日の朝依頼され三時間ほど歩いている。僕に依頼した理由を聞くと、職業を複数持っている人は街に五人しかおらず、僕以外の四人は出払ってしまっているそうだ。職業が多いと依頼しやすいらしい。しかも僕はマジックキャスターの資格を持っている。期待もできるということだ。
王都までは街から東南に百三十キロ。僕の足でまっすぐ向かえば一・五日ほどで着く。しかし途中でサボテンを取ったり、休憩をしたりするため大体三日間かけて王都に行く。
途中で僕の上を何かを持って飛ぶ鳥を数匹見かけたがあれが鳥郵便なんだろう。ムクドリのような姿で、でもサイズ的にはニ・五倍ぐらいだ。腹の部分に紙などを携え群れで飛んで行った。
タダンダルの街から出発して八十時間後、王都が目で直視できる位置まで来た場所で気温がいきなり高くなった。僕はコートを着ているためわからないが明らかに砂と空気の間の陽炎が増した。靴は普通の運動靴なので砂が入ってくると靴下を履いてるといえど熱い。その気温の急激な変化に少々不思議を抱えながらも僕は王都に向かって歩いた。
王都の検問所に着き、証明書を見せ王都に入る。三十日以内は行き来自由なので金は払わない。王都に入るとレンガ造りの下町が僕を迎えた。手紙を渡す相手はトミル王国の中でも身分の高い貴族の方らしく城下町に住んでいる。
教えてもらった道を進み城下町に入る。城下町も下町と同じレンガ造りの建物だが装飾が豪華にも見える。そして城下町の向こうには大きな王宮が見える。インドのタージマハールのような建物で金が多く使われているような外装だ。大きい。タージマハールは実際見たことはないがその二倍の大きさはありそうだ。
そんなことを思いながら目的の家に着いた。やはりレンガ造りで屋根にはきらびやかな装飾が付いていた。インターフォンなどはないので玄関の扉を叩く。すると一人の女の子が扉を開けた。
「なんでございますか?来客ですか?配達ですか?それとも誘拐や強盗ですか?」
出てきたのは少女だった。単調なしゃべり方で僕を迎えた。年齢は十二歳ぐらい。穏やかな目をしており顔はかなり小さい。
「いや、ここの家主宛に手紙を預かっていましてそれをお届けに参りました。」
「はぁ。少しお待ちください。」
数分待つとさっきの女の子と一人の男が出てきた。
「知らない顔だな?俺に何の用だ?」
ダニー兄さんよりは体つきは細い感じがする、四十代ぐらいだ。その顔は優しそうな顔つきだ。
「ああ、あなたがここの主人さんですか?」
「ああ、そうだ。ヴェインだ。」
「ヴェインさんですか。僕はかわごえ あきら。あきらとお呼びください。今日はタダンダルの発行所所長のルルシュさんのお手紙を届けさせて貰うため来ました。」
「お!ルルシュさんからか!それはそれはありがとな!一応家に上がってくれ。トゥク、応接間に通してあげなさい。」
「はい、わかりました。」
そして僕はヴェインさん宅の応接間に向かった。
       
第12話
        
僕はこの日街から出てトミル王国王都に向かっていた。なぜかというと、ルルシュさんが僕に依頼をしたからだ。王都にいる友達に手紙を渡してほしいということだ。
いつもは鳥郵便によって手紙を届けるのだが、王都で記録的な猛烈な暑さに見舞われ鳥郵便が王都のみ回らなくなってしまったのだ。そして今日の朝依頼され三時間ほど歩いている。僕に依頼した理由を聞くと、職業を複数持っている人は街に五人しかおらず、僕以外の四人は出払ってしまっているそうだ。職業が多いと依頼しやすいらしい。しかも僕はマジックキャスターの資格を持っている。期待もできるということだ。
王都までは街から東南に百三十キロ。僕の足でまっすぐ向かえば一・五日ほどで着く。しかし途中でサボテンを取ったり、休憩をしたりするため大体三日間かけて王都に行く。
途中で僕の上を何かを持って飛ぶ鳥を数匹見かけたがあれが鳥郵便なんだろう。ムクドリのような姿で、でもサイズ的にはニ・五倍ぐらいだ。腹の部分に紙などを携え群れで飛んで行った。
タダンダルの街から出発して八十時間後、王都が目で直視できる位置まで来た場所で気温がいきなり高くなった。僕はコートを着ているためわからないが明らかに砂と空気の間の陽炎が増した。靴は普通の運動靴なので砂が入ってくると靴下を履いてるといえど熱い。その気温の急激な変化に少々不思議を抱えながらも僕は王都に向かって歩いた。
王都の検問所に着き、証明書を見せ王都に入る。三十日以内は行き来自由なので金は払わない。王都に入るとレンガ造りの下町が僕を迎えた。手紙を渡す相手はトミル王国の中でも身分の高い貴族の方らしく城下町に住んでいる。
教えてもらった道を進み城下町に入る。城下町も下町と同じレンガ造りの建物だが装飾が豪華にも見える。そして城下町の向こうには大きな王宮が見える。インドのタージマハールのような建物で金が多く使われているような外装だ。大きい。タージマハールは実際見たことはないがその二倍の大きさはありそうだ。
そんなことを思いながら目的の家に着いた。やはりレンガ造りで屋根にはきらびやかな装飾が付いていた。インターフォンなどはないので玄関の扉を叩く。すると一人の女の子が扉を開けた。
「なんでございますか?来客ですか?配達ですか?それとも誘拐や強盗ですか?」
出てきたのは少女だった。単調なしゃべり方で僕を迎えた。年齢は十二歳ぐらい。穏やかな目をしており顔はかなり小さい。
「いや、ここの家主宛に手紙を預かっていましてそれをお届けに参りました。」
「はぁ。少しお待ちください。」
数分待つとさっきの女の子と一人の男が出てきた。
「知らない顔だな?俺に何の用だ?」
ダニー兄さんよりは体つきは細い感じがする、四十代ぐらいだ。その顔は優しそうな顔つきだ。
「ああ、あなたがここの主人さんですか?」
「ああ、そうだ。ヴェインだ。」
「ヴェインさんですか。僕はかわごえ あきら。あきらとお呼びください。今日はタダンダルの発行所所長のルルシュさんのお手紙を届けさせて貰うため来ました。」
「お!ルルシュさんからか!それはそれはありがとな!一応家に上がってくれ。トゥク、応接間に通してあげなさい。」
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そして僕はヴェインさん宅の応接間に向かった。
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コメント
ファリド
主人公歩くの早くない?
時速26キロで歩いてんだが…