異世界は現実だ!
鳥に監視されて倒れたのだ!
第一章
第6話
僕は発行所を後にし、検問所に向かった。検問所に行くまでに建物の日陰に入り、プロフィール画面を開いた。
称号が一つ増えていた。それは"嘘つき"あの兵士に盗賊に出会って持ち逃げされたという嘘でこんな称号がついてしまったようだ。カードには称号なんてなかったからプロフィール画面でしか確認できないのだろう。
レベルはそのまま上がらずだが、職業のところに"植物採集士"が追加されていた。植物採集士の横にはレベル2と表記してあるが上のレベルは上がってないため上のは全体の総合レベルなのだろう。カードにも植物採集士の職業が書いてあったがレベルまでは書いていなかった。ということはルルシュさんのあの反応からしてレベルはこの世界には存在しない概念なんだろう。ということはスライド式のプロフィールはほかの人々には使えないのだろう。その証拠に僕が顔の目の前で指をスライドしているのを不思議そうに見る人が何人かいた。
そんな仮説を立てながらプロフィールを閉じカードを握り締めながら検問所に向かった。
「おお、よくきたな若僧!ちゃんと発行したか?」
「はい。これでいいんですね?」
「ああ、確かに確認した。逃げることもなく真っ直ぐ発行所から検問所に戻ってきた。偉いやつだ。正直者だから銀貨一枚くれるよ!久しぶりにいい奴を見た」
「いいんですか?それに真っ直ぐ戻ってきたなんてわからないじゃないですか?」
「いいや、わかる。身分証明書がないと言って金を払わず、国に入りのうのうと仕事するやつが結構な数いる。だから一応見張りとして鳥を尾行させてるのさ!」
「鳥に?」
「ああ、召喚術でな。」
「召喚術などもあるのですか?」
「ああ、まあな。使えるには強大な魔力を持ってなきゃいけないが、あることにはある。俺は使えないがな。」
「なるほど。」
「まあそんなことはいいとして、俺が銀貨一枚をやったから、残りは銅貨十枚だ。三時間ほど働けば返せる。」
「わかりました。やります。あ、僕もう三日前からまともに食べたり寝たりしてないもので、三時間働いたあとどこかの宿で休みたいのですがいい宿はありますか?」
「あん?それはすごいなお前。三日もそんな生活してて倒れないなんてなあ。いい宿か?うーん。……いいや、兵舎で俺と今日は一緒に寝ろ。金はいらん。」
「え?いいんですか?そんなことまで申し訳ないというか……。」
「何、遠慮してやがる。小僧が。俺の気に入った奴だ。バカな大人達をいっぱい見てるとな。お前みたいな若い奴には情が湧いちまうんだよ!そんなボロボロな体で働いたら壊れちまう。今日はゆっくり休め。」
「ならすみませんがお願いします。もう無、理……。」
僕は安心してしまい、その場で意識が途切れた。
                                            
                                            
                                            
起きた時、陽はあいかわらず真上にあったが、暗い部屋のベッドの上で寝ていた。
              
第6話
僕は発行所を後にし、検問所に向かった。検問所に行くまでに建物の日陰に入り、プロフィール画面を開いた。
称号が一つ増えていた。それは"嘘つき"あの兵士に盗賊に出会って持ち逃げされたという嘘でこんな称号がついてしまったようだ。カードには称号なんてなかったからプロフィール画面でしか確認できないのだろう。
レベルはそのまま上がらずだが、職業のところに"植物採集士"が追加されていた。植物採集士の横にはレベル2と表記してあるが上のレベルは上がってないため上のは全体の総合レベルなのだろう。カードにも植物採集士の職業が書いてあったがレベルまでは書いていなかった。ということはルルシュさんのあの反応からしてレベルはこの世界には存在しない概念なんだろう。ということはスライド式のプロフィールはほかの人々には使えないのだろう。その証拠に僕が顔の目の前で指をスライドしているのを不思議そうに見る人が何人かいた。
そんな仮説を立てながらプロフィールを閉じカードを握り締めながら検問所に向かった。
「おお、よくきたな若僧!ちゃんと発行したか?」
「はい。これでいいんですね?」
「ああ、確かに確認した。逃げることもなく真っ直ぐ発行所から検問所に戻ってきた。偉いやつだ。正直者だから銀貨一枚くれるよ!久しぶりにいい奴を見た」
「いいんですか?それに真っ直ぐ戻ってきたなんてわからないじゃないですか?」
「いいや、わかる。身分証明書がないと言って金を払わず、国に入りのうのうと仕事するやつが結構な数いる。だから一応見張りとして鳥を尾行させてるのさ!」
「鳥に?」
「ああ、召喚術でな。」
「召喚術などもあるのですか?」
「ああ、まあな。使えるには強大な魔力を持ってなきゃいけないが、あることにはある。俺は使えないがな。」
「なるほど。」
「まあそんなことはいいとして、俺が銀貨一枚をやったから、残りは銅貨十枚だ。三時間ほど働けば返せる。」
「わかりました。やります。あ、僕もう三日前からまともに食べたり寝たりしてないもので、三時間働いたあとどこかの宿で休みたいのですがいい宿はありますか?」
「あん?それはすごいなお前。三日もそんな生活してて倒れないなんてなあ。いい宿か?うーん。……いいや、兵舎で俺と今日は一緒に寝ろ。金はいらん。」
「え?いいんですか?そんなことまで申し訳ないというか……。」
「何、遠慮してやがる。小僧が。俺の気に入った奴だ。バカな大人達をいっぱい見てるとな。お前みたいな若い奴には情が湧いちまうんだよ!そんなボロボロな体で働いたら壊れちまう。今日はゆっくり休め。」
「ならすみませんがお願いします。もう無、理……。」
僕は安心してしまい、その場で意識が途切れた。
                                            
                                            
                                            
起きた時、陽はあいかわらず真上にあったが、暗い部屋のベッドの上で寝ていた。
              
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