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異世界は現実だ!

竹華 彗美

登録したら砂漠なのだ!

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 書きたいときに書く不定期連載+1話1話が短かったり長かったり色々ですが、1話大体5分以内に読み終わります。お願いします!




 第一章 
 
 第1話
      


                                  

「あー、もう死んでもいいかな?」
 そう思いながら闇サイト(自殺サイト)へアクセスする。

 高一の春から続いているいじめはエスカレートし、この高二の夏まで続いていた。中学でもいじめられていた。まだ耐えられた。でも高校になったらグレードが上がって耐えられなくなった。
 不登校になったものの家は家で両親は酒癖が悪い癖に酒を飲むので毎日毎日喧嘩。僕にも暴力を振るう。それにプラスして父は先月リストラされ母の会社が昨日倒産し、収入源を失った。
 そして昨日の夜、部屋の扉を父に壊され僕がゲームをしているところを見るなり思いっきり殴られた。僕は逃げる場所がなく、今日の朝、家出しインターネットカフェに閉じこもる。

 まだ昨日の傷が痛くてしょうがない。口の中は何回洗っても鉄の味が離れない。インターネットカフェに来る途中何回も人に見られた。手足もしびれ頭も異常に痛い。体中ひどいことになっているのだろう。もうこの状態で生きてていいものか。僕はそうして前から気になっていた、闇サイトを開いてしまった。

 自殺志願者の志願理由を見て同じ境遇にあっている人は少しいた。それがとても安心した。 僕は一人で死ぬのは嫌なんだ。今までの人生が一人ぼっちだったから死ぬときぐらいは人と一緒に死にたいのだという変なプライドがあった。

「これ押せば登録完了か。」

 手は登録ボタンにもうすでにのびていて無意識のうちに押してしまった。そして次の瞬間、

  ピー!

 押した同時に音が聞こえ僕は何もない砂漠に一人立っていた。

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コメント

  • みっちゃん

    なかなか好きな始まり方ですw

    1
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