女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

346話 間違った力の入れどころ(眠)




時は、特急列車よりずっ早な速度で過ぎ去り、放課後。

理子に胃薬取られちまったし、もう嫌な予感しかしないんだよな・・・何もなきゃいいんだがよ。

俺は意を決し、ドアを開けた。

その先にあったのは・・・

理子「お、早かったね!」

聖菜「待ってたよ大和くん!」

雫「さぁさぁ、早く中に入ってください♪今紅茶出しますね!」

加奈「ほれ、はよ座りな!チョコが大和を待ってるぜ?」

チョコ「」バァァァン

大和「でかスギィ・・・」

机に乗っかった、でかすぎるチョコだった。



大和「これ、どうなってんの?」

奈緒「チョコエッグの超巨大バージョンなのです!」

大和「見りゃわかるよ。どうしてこうなったのかって聞いてんの。」

愛菜「・・・インパクトと夢と希望の詰まったものを作ろうとしたら・・・こうなった。」

大和「なんでや。」

小鈴「人生に1度はさ、でっかいチョコエッグ叩き割って見たいって言ってたじゃん?」

大和「言ってないんですが。」

小鈴「寝言で言ってたもん!ちゃんと私聞いたもん!」

大和「うんうんそっか、なんで寝言で言ってたこと知ってるのかな?部屋には鍵してあるんだけどなぁ?」

小鈴「そりゃあピッキング・・・あっ」

大和「ほぉ?詳しく聞こうじゃないか。」

ジェリー「そんなことよりご主人様!これ割ってくださいよ!」

大和「気になってたんだけどさ、なんでお前らまでいんの?」

理子「私が呼んだの。みんなで作ったからね、これ。全員の知恵と知識を合わせてさ。」

大和「もっと他のことに、その知識を利用してもらいたいなぁ・・・。まぁいいや、割るもんない?」

理子「あるよ~、はい『トンカチ』~(ダミ声)」

大和「お、おう。」

俺はトンカチを受け取り、頂点に向かって振り下ろす。すると、中から煙が出てきた。

何事!?と思っていると・・・いきなり縦に八等分に割れた。何この演出。宇宙人でも出てくんの?後ろをちらっと見ると、理子が口笛を吹いている。・・・いや、吹けてなかった。

煙が晴れた先にあったのは・・・

大和「・・・またチョコ?」

エッグではない、普通のブロックチョコが出てきた。カクテルグラスに入って。凝ってるんだか、凝ってないんだか・・・。

それを手に取った瞬間、後ろから声がかかった。

理子「食ーえ!食ーえ!」

聖菜「食ーえ!食ーえ!」

大和「えぇ、何それ・・・。」

最初は2人だけだったのに、いつの間にか

みんな「食ーえ!食ーえ!」

全員になった。こうなるともう騒音である。

大和「だぁぁぁ!分かった分かった!食うから一旦静かにしろ!」

俺はブロックチョコを口に運んだ。・・・普通、だな。甘くて美味しい。よかった、理子達のことだから、変なもん入ってると思ってたぜ・・・。

大和「なんだ、ちゃんと・・・して・・・」

・・・あ、あれ?なんか・・・ねむく・・・。

大和「あれ・・・なんだこれ・・・意識、が・・・。」ガクッ

俺は、気を失った。



みんな「・・・」ニヤリ


☆コメント返信のコーナー☆


・黄昏ノームさん
「最終形態は苦くて甘くて酸っぱくて辛い……全ての味を足した物でしたw
その子に無理矢理口に押し込まれて、吐く訳にもいかず……
顔面蒼白で「不味い」って言ったら腹に良いのもらいました(右ストレート)w」

→oh......全ての味足したものって、考えるだけでも脳がパニックしそうです笑

なんていうか・・・ドンマイです。どこも羨ましくなかった・・・。

まぁでも、そこまでバカやれるってのも、ある意味凄いことなんじゃないですかね。こういうことって、気を許せる相手にしかできないと思うんですよ。

・・・普通に作ってて、その味になったのなら、それはちょっと・・・アレですけどね。


コメント

  • 黄昏ノーム

    普通に作った訳じゃないですよ
    その子普段は料理上手いんでw
    私にだけ悪戯仕掛けて来るっぽいですけど(´・ω・`)
    1番酷い時にはチョコの中からイナゴの佃煮が出てきましたw

    1
コメントを書く

「学園」の人気作品

書籍化作品