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女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

345話 恥ずすぎる勘違い(怯)




2月10日。豆まき大会から1週間後のこと。

あのイベントで、一時はいつものみんなに戻ったのだが、次の日には既に、またピリピリした空気に戻っていた。

そんなことしないで、みんな笑顔でいるほうが、絶対楽しいのに・・・。そう言ったが、皆は聞く耳を持たなかった。

・・・しかし、今日は違かった。違いすぎた。ハレム同好会の全員+小鈴とジェリーと、俺の彼女全員が

理子「大和、バレンタイン楽しみにしててね♪」ニッコニコ

聖菜「前日の13日は、同好会休みにしたから!みんなで一緒にチョコ作るんだ♪」ニッコニコ

雫「美味しいチョコレート、お作りしますね♪」ニッコニコ

加奈「そういうわけだ!あたいも、大和のために一肌脱ぐぜ!楽しみにしてろよ♪」ニッコニコ

大和「お、おう・・・。」ビクビク

気持ち悪いほどに、笑顔だった。



仲良く笑ってるんだからいいだろって?いやいや、これはさすがに・・・。

3年の4人はまだ良いとしても、ほか4人に関しては、笑顔が不気味だった。ニタァって感じだった。

ジェリーなんか、いつもの調子で「ご主人様ぁ・・・」ニタァ 
だぞ!?後ろから突然言われた時は、ちびるかと思ったわ!

とにかく、嫌な予感しかしない。こりゃあ、激辛チョコとか、激苦チョコなんてレベルで済みそうにないぞ・・・!

胃薬の偉大さに気づいた俺は、帰って早々ドラッグストアに向かうのだった。



そして、とうとう来た2月14日。俺は、携帯用の胃薬をポリ袋に入れ、少し怯えながら学校に向かった。

理子と待ち合わせをし、いつも通りに学校へ歩いていると、理子が突然立ち止まった。

大和「理子?どうしたんだ?」

理子「ねぇ・・・大和。私たちが信じられないの?」

大和「は?突然何言って─」

理子「じゃあ、その上着の右ポケットの中にあるのは何っ!?」

俺は酷く驚いた。なぜ、理子は俺が胃薬を上着の右ポケットに入れたことを知ってるんだ!?

嫌な汗が、額を流れる。

大和「いや、これは、その・・・」

理子「そんなもの必要ないよ!それに、大和が嫌がることを、私たちがすると思うの!?」

大和「たまにすると思うが・・・」

理子「黙らっしゃい!」

怒られた。本当のことなのに・・・。

理子「出して、今すぐ!右ポケットのやつ!」

大和「・・・はぁ、わかったよ。」ゴソ

俺は、ポケットの胃薬を取り出し、

大和「ほい。疑って悪かったな。」

理子の右手に差し出した。

・・・理子は、何故か黙ってしまった。ポカーンとしている。

理子「え・・・あれ?そんなはずは・・・大和!この他にもまだあるでしょ!?全部出しなさい!」

大和「え~・・・しゃあないな、ほら。」

俺は、取られたとき用に隠しておいた、ズボンの胃薬も取り出して、理子の右手に差し出した。またポカーンとしている。

理子「そ、そうじゃなくて!右ポケットに、まだこれじゃないやつが入ってるでしょ!?」

大和「ねぇよ、それ以外。」

俺は、右ポケットに手を突っ込み、何も入ってないアピールをする。

理子「え、嘘でしょ・・・小鈴ちゃんが嘘つくと思えないし・・・。」ブツブツ

大和「何言ってんだお前?」

理子「え、あ、な、何でもないよ!ほ、ほら早く行こ!」ダダ

大和「ちょ、引っ張るなよ!」

結局なんだったのだろうか?俺は、頼みの綱である胃薬を失い、さらに怯えた。



理子「うう・・・小鈴ちゃんめ、よくも嘘ついたね・・・。」

学校に着いたあと、私は1人で頭を抱えた。

これも全て、小鈴ちゃんから来た
Limeのせいだ。

小鈴『さっきおにぃが、上着の右ポケットになにか入れてった!おにぃがいた棚、実はお母さん達が隠してる近藤さんがあるの!もしかしたら・・・』

なんて送られてきたら、気になっちゃうじゃん!恥かいたよちくしょおぉぉ!

私は顔を真っ赤にして、また頭を抱えるのだった。


☆コメント返信のコーナー☆


・黄昏ノームさん
「私は男だし、くれたのは友達です!(友チョコってやつだね)
因みにこの激辛&激苦貰った翌年は酸っぱいのが渡されました
その子のダークマターを何回食べた事か……」

→なるほど・・・それは大変でしたね。ダークマター・・・笑

大和「まるで理子だな」

理子「なんかいった?」ゴゴゴゴゴ

大和「ナンデモナイデス、ハイ」

・・・まぁ、貰えるだけでもいいじゃないですか。きっとそうです。


・颯★改さん
「是非是非ネタに使ってください! 
幼体化した大和がどのようにいじられるのか見物だね」

→次回あたり、食べさせられると思います。幼体化、楽しみにしててくださいね。ちなみに、今のところ2パターン考えてます。

大和「何の話だ?」

(  ˙-˙  )ナンデモナーイナンデモナーイナンテモナイッ



最後の文は、久しぶりの理子サイドでお送りしました。

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コメント

  • 黄昏ノーム

    最終形態は苦くて甘くて酸っぱくて辛い……全ての味を足した物でしたw
    その子に無理矢理口に押し込まれて、吐く訳にもいかず……
    顔面蒼白で「不味い」って言ったら腹に良いのもらいました(右ストレート)w

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