女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
339話 幸せになるために
俺が使いたくなかった手段。これをすると、俺のプライドがズタボロになるため、あまりやりたくなかったのだが、こうなってしまっては、もうそんなこと言ってられまい。
その最終手段というのが・・・
蒼龍「・・・仕事を紹介して欲しい?」
大和「お願いします」ドゲザァ
親に土下座して頼み込むことだった。
いや、俺だってやりたかねぇよ、こんなこと。ズルだってことも、重々承知の上だ。
だけど、このままじゃあいつらとの結婚なんて、夢のまた夢になっちまう。パートとかアルバイトで、6人分も養えるわけがない。
しかし。だからといって諦めたくはない。せっかく、幸せへの橋があるのに、自分から壊しに行くような真似はしたくない。
そもそも、だ。高卒で、6人も養えるほどの給料を出してくれる所なんてほぼない。いや、大卒でも無理じゃねぇかな。
雫や加奈が働いたとしても、それでもキツいだろう。だから、親に頼る他ないのである。
大和「頼む、みんなを幸せにしたいんだ。」
蒼龍「・・・それこそ、誰かに絞れば・・・」
大和「そんな選択、千回死んでも選ぶものか。」
蒼龍「そろそろ現実を見ろ。日本は一夫一妻制だぞ。そもそも、6人養うなんて無理だ。子を成したらもっと大変だぞ。」
大和「日本が無理ってんなら、別の国に行って、そこの国籍取る。」
蒼龍「国籍取るのだって、そんなホイホイできるもんじゃねぇんだぞ。」
大和「んな事わかってる。でも、諦めはしない。血反吐吐いてでも何とかする。」
蒼龍「運転免許とかどうするつもりだ。お前、原付免許しかないだろ。」
大和「頑張るさ。あいつらのためならな。」
蒼龍「・・・どうしても諦めないつもりか?」
大和「最初からそう言っているだろ。俺は、誰も悲しませたくないんだ。・・・失いたく、ないんだ。」
父さんは黙ってしまった。ちなみに、隠れてるつもりなのか、鈴、ジェリー、母さんの3人は、キッチンから顔をのぞかせている。
蒼龍「・・・大和」
大和「何?」
父さんは、深くため息をついて言った。
蒼龍「・・・あまり、期待すんじゃねぇぞ。人間、出来ることと出来ないことがあんだからよ。」
大和「ってことは・・・!」
蒼龍「それだけ、言っておく。」スッ
父さんは、リビングから出ていこうとする。
大和「父さん!」
俺はすかさず呼び止めた。
蒼龍「ん?」
大和「いつも、勝手なことばっかしめごめん。そして、ありがとう。」
蒼龍「・・・おう」パタン
父さんの静かな優しさが、何より嬉しかった。
俺は、父さんみたいな選択はしない。・・・けど。
父さんみたいな人間に、俺はなりたい。心からそう思えた。
☆コメント返信のコーナー☆
・颯★改さん
「僕のところに来て大和汁の製造をお手伝いしてよ!」
→大和「それは絶対に嫌だ!何が悲しくて、自分のエキス作らにゃならんのだ!?」
でも、給料はいいかもだぞ?
大和「だとしても!100歩譲って仮にそうだったとしても!俺はそんなことをするほど、プライド捨てちゃいねぇよ!」
この際、プライドなんか全部捨てちまえばいいのに。
大和「そんなことしたら、俺が俺でなくなる。常に無気力で、目にハイライトがない主人公がお望みか?」
・・・・・・・・・いや、結構。プライドは持ってくれ。
大和「なんで少し考えたの?ねぇ?」
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コメント
黄昏ノーム
うむ、なら私の所に来ないかね?
特に危ない事も無い!
ただちょっち、私の飼ってるのペットの世話をして欲しいんだ
……ヨ○ゑと言うのだがどうだ?