女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
329話 リリィの本気と年越しそば
ゲーム大会の感想は、もう意味不明というか凄いというか・・・とにかく、ずっとリリィのターンだった。
とりあえず格ゲーやろうという話(主に愛菜の懇願による)になり、タウンファイターやデリートシスターズなどをやったのだが・・・。
リリィ「これで終わりです!」
愛菜「わ、私の最強コンボが・・・負けるだと・・・」
最初は互角だったのだが、直ぐにリリィがボコボコにしていた。ちなみに、愛菜の実力は決して低くない。というか強ぇ。リリィ以外、愛菜に勝てるやつはいなかった。
愛菜は、ゲーセンの大会で「コンボキラー」という2つ名を持っている・・・らしい。倒れたあとの無敵時間が切れた瞬間にまた吹き飛ばすという戦法で、俺らはダメージすら与えられなかった。
それをボコるとは・・・リリィ恐るべし。
それだけでは無い。レースゲームでも、ナゲットクリーチャー(育成対戦ゲーム)でも。リリィは1位を独占した。
執事さん曰く、「あんな性格だから友達いなくて、ゲームを1人でやることが多かったため、めちゃくちゃ強くなってしまった。さらに友達が出来なくなった。」とのこと。まぁ・・・うん。色々と残念なやつやで・・・。
そのあとは、愛菜がリベンジを申し込むも、1度を除いてリリィがボコボコにした。1度だけ、ギリギリの勝負になったが、それもリリィが勝った。
そんなこんなで午後11時30分。愛菜が落胆し、俺が慰めてるところに、年越しそばが運ばれてきた。
理子「お、ちょうど小腹がすいてたんだよねー!」
聖菜「やっぱり、最後には年越しそばを食べなきゃね!」
雫「いい香りがします・・・!」
加奈「うっはー!最後には全く最高だぜー!」
奈緒「食べていいのですか!?というか食べるのです!」
愛菜「・・・残念、既にいただいている。」ズルズル
大和「いただきますくらい言え。ったく・・・悪いな、リリィ。色々気ぃ使わせちまって・・・。」
リリィ「いえいえ、喜んでもらえてとっても嬉しいです!」
大和「・・・お前は良い奴やなぁ・・・。よし、じゃあ俺たちも食うか!」
リリィ「かわ・・・!?あ、は、はい!」
そうして、年越しそばを頬張りながら、12月31日が終わるのを待つことにした。
元旦まで、残り1分。
奈緒「zzz・・・」スピー
理子「んんん・・・zzz」スピー
大和「耐えられなかったかぁ。ま、しゃあないか。」ナデナデ
リリィ「(´-ω-`)))コックリコックリ」
大和「リリィも、眠いなら寝ちまえよ。」
リリィ「はっ!・・・ね、眠くないですよ!」ゴシゴシ
愛菜「・・・夜はこれから、まだまだ元気」キラーン
加奈「なんかお前、夜になるにつれて、どんどん元気になってないか・・・?」
聖菜「はぁ・・・もうすぐだねぇ・・・。」
雫「ですねぇ、ふふ・・・。」
テレビでは既に、アナウンサーの人がカウントダウンを始めていた。
・・・今年も終わりかぁ。何だか感慨深いなぁ。
聖菜「大和くん」
大和「んー?どうした?」
聖菜「あの・・・その・・・」
テレビ「5!4!3!」
大和「聖菜・・・?」
聖菜「・・・っ!」バッ
テレビ「2!1!」
大和「!?」
テレビ「ハッピーニャーイヤー!」
聖菜「来年・・・いや、今年もよろしくね?」
チュッ
大和「・・・あぁ。」チュッ
・・・今年も、いい年になりそうだ。
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