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女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

325話 サンタにはなれませぬ(切実)




保育士1「はーいみんなー?そろそろクリスマス会始めるよー!」

保育士2「静かにしてね~」

保育士の皆さんが、園児たちに声をかける。俺たちは、ステージ裏にて待機していた。

園児たちが静かになるのを待っていると、理子が肩を叩いてきた。

理子「や、やまとぉ・・・」ヒソヒソ

大和「どうした?待機中なんだから、あんま大きな声出すなよ?」

理子「う、うん・・・わかってる・・・けど、ここ寒いぃ・・・」プルプル

大和「まぁ・・・しゃあないさ。我慢しろ。マフラーとカイロ貸してやったろ?」ヒソヒソ

理子「そりゃそうだけどさぁ・・・」
ヒソヒソ

加奈「おい、そろそろだから静かにしろ。」ヒソ

大和「すまん。」

理子「ご、ごめん・・・。」

その後まもなく、保育士の声が聞こえてきた。

保育士3「みんなー?1年間良い子にしてたかなー?」

園児たち「はーい!」

保育士2「みんな元気だね!そんな良い子たちには、赤い服に白ひげのあの人が来てくれるかもしれないよ!」

園児1「ほんと!?」キラキラ

園児2「やったぁ!」キラキラ

あぁ、なんて無垢な子たちなんだ、ほんと・・・。いや、こっちにもいたな、無垢なやつ。誰とは言わんが。

保育士1「じゃあ、みんなで呼んでみよう!」

園児3「うん!」

保育士3「せーの─」

園児たち「サンタさーん!!」

めっちゃ元気な声で、ご指名、入りました。さて、行きますか!

大和「フォーッフオッフオッフォ!みんな良い子にしておったかなぁ?」

園児4「してたよ!」

理子「良い子なみんなには、プレゼントがあるよー!」

みんなから、わーいという声が上がる。・・・というか、今思ったら俺以外バレバレじゃね?顔隠すのないし、この子達の夢壊しちゃうかもしれん。

聖菜「全員分プレゼントはあるから、慌てなくていいよー!」

雫「みんなに1つずつ、サンタさんからの贈り物です♪」

加奈「よーし、1列に並びなー!」

加奈の合図で、みんなが並びだした。絶対にもみくちゃにされると思っていたのだが、みんな本当に良い子で、ちゃんと並んでいた。

奈緒「どーぞなのです!」

園児5「サンタさんありがとう!」

愛菜「・・・大事に使ってね。」

園児6「はーい!」

みんなの目線に合わせて、しゃがんで渡す。よかった、バレていないらしい。サンタコスは強し。

次々とプレゼントを渡していき、あとは俺の列に並んでいる2人だけに。

・・・だが、その2人は、俺たちが体験の時に号泣していた、あの2人なのだ。・・・バレてないよな?本当に。

大和「どうぞ、来年も良い子にするんじゃぞ?」

園児8「わーい、ありがとう!」

笑顔で受け取って、そのまま元のところに戻る─そう思っていたのだが。その子は、耳元に顔を近づけ、こう言った。

園児8「本当にありがとう・・・大和先生♪」

大和「・・・!?」

バレておった。しかも、付けひげで顔が隠れていた俺が。

後ろの子も、俺を見るなりニヤッと笑った。・・・その後のことは、さっきの子と同じ。耳元で俺のことは分かってんよとバラしてきた。

今の子って・・・怖いね。悪女にならないか、先生は心配です。


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