女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

317話 何事もまずは(今更)




11月の終わり頃、教室にて。

中守「はーい、プリントは回ったかな?みんなの今後に深く関係することだからね!ちゃーんと読んでよ?」

中守先生が、久しぶりに先生らしくみんなをまとめている。俺は配られたプリントを一瞥いちべつし、ハァとため息をついた。

何故、ため息をついたのかというと、配られたプリントに・・・

『職業体験について』と書かれていたからだ。



正直に言おう。遅くないか?こういうのって、普通は夏休みにやるべきものだろ。この時期までには就職先が決まっている人だっているだろうに・・・。

ついでに、うちの高校が商業高校であるという設定を、俺だって忘れていたくらいだ。・・・メタい?ナニソレ?

うちの学校は、たまに意味がわからないことをする。今回のこれだって、実は進学の人もやらされるのだ。勉強が忙しいだろうに・・・ドンマイ。

中守「今日までに、班で行きたいところを決めて、提出してねー。」

先生は、少々上機嫌にそう言う。今回の職業体験は、4人で1組の班で行う。・・・が

理子「大和、どこ行こうか?」

聖菜「ナンタラ株式会社とかよりは、カフェとかの方がいいなぁ。」

雫「そうですか?肉体労働もいいと思いますけど。」

加奈「・・・百合野、どちらかと言うと、それはあたいのセリフだ。で、どうするよ?」

大和「俺的にはまず、何故こうなったのかを小一時間問いただしたい・・・」

何故か、別のクラスにいるはずの雫と加奈がいる。ついでに、4人班だってのに、5人である。

先生曰く「雫ちゃんと加奈ちゃんが駄々こねるから、5人で行って。許可は取ったから」と。どうして取れたのだろうか。というか、この歳で駄々こねるって・・・。

加奈「大和?お前今失礼なことを考えてないか?」

大和「ないない。それより、カフェはダメだと思う。」

聖菜「え、なんで?」

大和「カフェっていったら、静かなとこだろ。お前らが静かにしてられるところが想像できない。」

理子「酷い・・・けどその通りだから何も言えない・・・。」

加奈「でも、騒いでも大丈夫なとこってどこだよ?」

大和「騒がないというのは?」

加奈「無理だな」ドヤァ

雫「無理ですね」ドヤァ

大和「ドヤ顔で言うことじゃねぇぞ・・・。」ハァ

俺はまたため息をつく。

理子「ため息つかないでよー、幸せが逃げちゃうよ?」

大和「誰のせいだ思って・・・ん?待てよ?」

俺はふと、ある所が頭に浮かぶ。楽しい職場で、なおかつコイツらが騒げないくらい、やることが多いところ。・・・あった!ここなら!

大和「お前ら喜べ、いいとこがあったぞ。お前らにピッタリなとこがな。」サラサラ

俺はそれを紙に書く。

理子「へ?どこ?」

大和「ここ」ペラッ

聖菜「ん?・・・お、確かに。良さげだね。」

理子「そぉ?なんか嫌な予感が・・・」

雫「ちゃんとできるか分かりませんが、頑張りますね。」

加奈「・・・なるほどな、考えたな大和。」

大和「まぁな。これ、提出してくるわ。とにかく、頑張ろうぜ。」スッ

聖菜「うん、楽しみ!」

理子「大丈夫だといいけど・・・」

その後、無事にここで職業体験させてもらえることになり、俺は1人、ほくそ笑むのだった。覚悟しろよ?元気がゴリゴリ持ってかれるから。

・・・もったいぶらずに、どこか教えろ?大丈夫、次の話で嫌でもわかるから。・・・メタい?キニスンナ。


☆コメント返信のコーナー☆


・アニメ好き不登校さん
「全然大丈夫w
下着の描写なんていろんなラノベにあるしむしろこの少しのエロ要素もラノベの特徴だからいいと思う」

→ならよかったです。どこからが18禁になるのか、ちょっと分からないんですよね・・・。今回みたいに、探り探りでやってくしかないですね。

今後も、たまにそういう展開があると思いますが、いい塩梅でやっていければと思ってます、はい。

大和「いい塩梅って、どのくらいだよ?」

さぁ?


・無名の新人さん
「この程度では消されないですよ!
たぶんもっと過激でも大丈夫だから、媚薬おいときますね」

→もっと過激にするかは分かりませんが、とりあえず大丈夫そうなのでよかったです。

これからも、皆さんが楽しめるような作品が作れればなと思っております。

大和「あわよくば書籍化・・・」

大和よ、人間欲張ってはダメなのだよ。とにかく、今は頑張るだけです。



すっかり忘れてましたが、近々みんなの過去を描いたssを書きますね。遅くなるかもですが、気長にお待ちください。

コメント

  • 颯★改

    颯★改商会かな?
    うちは規模がでかい割に人数が少ないから何時でも人手不足なんだよ

    1
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