女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
313話 幸せとは些細な事で生まれ─
大和「んん・・・」
俺はベッドから起き上がり、大きな欠伸をした。
昨日はたっくさん姉ちゃんと遊び、とても楽しかった。その途中で母さんに見つかり、生暖かい目で見られることとなったが、そんなことはどうでもいい。
何よりも、また姉ちゃんと居られることがとても嬉しかったのだ。泣き虫で、甘えん坊の姉ちゃんっ子だった稲木大和は、まだ俺の中に居たのだ・・・。
佐和子「おはよ、大和。よく寝れた?」フワッ
大和「うん、昨日は色々疲れたからね。さすがにめっちゃグッスリだぜ。」
佐和子「あはは、それは良かった。」
大和「・・・鈴も、姉ちゃんが見えればいいのにな。」
佐和子「・・・しょうがないんじゃないかな、こればっかりは。」
大和「だよなぁ。」
俺は1度伸びをし、パジャマのボタンに手をかけ・・・ピタッと止まった。
大和「・・・姉ちゃん?」
佐和子「うん?どったの?」
大和「・・・恥ずかしいんだけど。」
佐和子「んー?何がかなー?」
絶対わかってるよこの人。タチ悪いなぁもう。
大和「1回さ、部屋出ててもらえない?」
佐和子「お風呂まで一緒に入ったことあるのに、今更何言っちゃってんの?」
大和「・・・何年前の話をしてるんですかね・・・。」
佐和子「まだ大和が小学生の時かなぁ。」
大和「知ってるよ。はよ出て行かんかい!」
佐和子「あーん、そんな殺生な~・・・。」フヨフヨ…フッ
やっと外に出てくれた。これで着替えられる。俺は再度、パジャマのボタンを外し始めるのだった。
着替えも終わり、2人も起こして、今は飯の最中。いつも通りのおいしいご飯ですこと。
小鈴「んぐ・・・ほういへはは」
大和「飲み込んでから喋れ。行儀悪いぞ。」
小鈴「ん・・・」ゴックンチョ
ふぅ、と一息ついて鈴が切り出した。
小鈴「そういえばさ、もう体は大丈夫?昨日、おねぇが見えるとか言い出してたからさぁ・・・。」
蒼龍「おねぇって・・・佐和子が!?」ガタッ
佳穂「行儀悪いわよ、あなた。」
小鈴「うん。でも、私たちは見えないんだよね。だから幻覚とかの類じゃないかって・・・。」
大和「何言ってんだ。姉ちゃんはここにいるぞ。ほら、鈴の隣に。」
佐和子「そうよ、鈴ちゃん。というか、毎朝変わらないメニューね、ほんと。お父さんとお母さんも、わかる?」
小鈴「えー?・・・やっぱりいないじゃない。いるのはジェリーちゃんだけだよ?」クルッ
ジェリー「?」モッモッ
蒼龍「ほ、本当にいるのか!?いったいどこに・・・」キョロキョロ
佳穂「あぁもう、だから居ないわよ。そんなこと言ってる暇あったら、箸を動かす!」
大和「はーい・・・」
やっぱり、父さん母さん、鈴とジェリーには見えてないみたいだ。うーん、どうしたものかね。
佐和子「・・・」ニコ
姉ちゃんはというと、ただただにっこりと微笑んでいるだけだった。はぁ、まぁいいか。一応、同好会のみんなにも聞いてみようかな。愛菜あたりなら見えるかもしれんし。
・・・というか、こんなに心底嬉しくなったのは、いつぶりなんだろうか?
ま、いっか。深く考えるのはやめよう。考えるより行動だ!
俺はいつもより楽しい朝食を楽しんだ。
☆コメント返信のコーナー☆
・akebonoさん
「これは面白いw」
→コメントありがとうございます!
そう言っていただけると、執筆意欲が増します!とても嬉しいです!
これからも、この「おんハレ」をよろしくお願いします!
大和「これからも、俺は作者によっていじられます。悲しきことかな・・・」
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颯★改
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