女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

305話 裏切りの真実(敵)




大和「な・・・なん、で・・・」

信じられない。これは現実か?死ぬ間際に見ている夢なのでは?そう思ってしまう。

中守「とりあえず・・・大和くん、ここじゃなんだから、部屋に移ろう。体とか大丈夫?」

大和「・・・はい」

俺は自分の置かれた状況を把握することなく、校舎へと戻った。



着いたのは、遊戯室・・・ではなく、別棟の空き教室。なんでここ?そう思ってると・・・

雫「・・・大和くん」

大和「?」

全員「ごめんなさい!!」ドゲザー

大和「!?!?」

先生含め、全員が土下座をした。ちょっと待って、唐突すぎて何が何だか・・・

理子「ごめん!大和を裏切るような真似をして!あれは演技なの!大和のために、やらなきゃいけなかったの!」

大和「・・・は?」

聖菜「今回の相手がちょっと手厳しくて・・・どうしても、こうするしかなかったの。」

雫「ほら、相手を騙す時はまず味方からって言うじゃないですか。なので、その・・・大和くんにあんなことを・・・。」

加奈「あれは全部嘘っぱちだからな。もっかい言うぞ、全部嘘だ。あの時は怒鳴ってごめん。でも・・・あれが最善の方法だったんだ。」

大和「・・・最善の方法?俺を自殺に追い込むことがか?」

少し、皮肉った言い方になってしまった。発言してすぐにハッとする。

愛菜「う・・・その、あれは、大和先輩の性格を考えたら、やりかねないと言うことになったのです・・・。それで、マットとかを用意して、屋上に足跡を・・・。」

大和「・・・あれもお前らだったのか。」

愛菜「・・・あれに関しては賭けだった。足跡作っても、あそこから飛び降りるという保証はないし、できれぱ飛び降りて欲しくなかったし・・・。」

大和「・・・。」

中守「蒼・・・大和くんの両親と、小鈴ちゃん、ジェリーちゃんに伝えたのは私。小鈴ちゃんとジェリーちゃんには、今回のことを手伝ってもらったの。」

大和「・・・だから、睨まれたり、逃げられたりしたんですね。」

そのせいで、俺は・・・

理子「その、さ。大和にあんな態度取ったのは悪かったよ。でも、あれは全部大和のためだったの。それを信じて欲しい。」

聖菜「私たちがあぁでもしなかったら、大和くんがどうなってたか・・・最悪、殺されていたかもしれない。今回の敵は、そういうやつなの。」

大和「・・・誰なんだよ、その敵ってのは。」

雫「・・・大和くんもあったことのある人です。何度か、同好会にも顔を出していた人ですよ。」

大和「・・・まさか、そいつって・・・」

加奈「そう、今回の敵は・・・」

大和「校ち「道村みちむら 緋色ひいろ

大和「あ、そっちか」

加奈「・・・なんか、締まらんな・・・。」

理子「ま、こっちの方が私たちらしいでしょ。」

奈緒「それで・・・お願いなのです、大和先輩。私たちに協力してください。そして、信じてください。」

大和「・・・。」

俺は─

大和「信じられねぇよ、もう。」

聖菜「っ!大和、くん・・・」

大和「みんなに裏切られて、家族にまで裏切られて、自殺しかけて。それが最善の方法だと?」

雫「それは・・・」

大和「俺のためにやった事?本当にそれだけか?」

愛菜「・・・」

大和「・・・だから、俺は」



大和「みんなを、信じる。」

理子「・・・はぇ?」

聖菜「ち、ちょっと、話が見えないんだけど・・・」

大和「俺を裏切ることが最善の方法だったとか、俺のために嘘ついて動いていたとか、そういうのは一切信じない。信じたくない。」

でも、と俺は続けた。

大和「俺は、お前らを、お前ら自身を信じる。俺の好きな、彼女たちを信じる。」

大和「・・・それが、彼氏ってもんだろ?」

理子「ぅ・・・ぁ・・・やまどぉぉぉ~!!」ギュー

大和「はは、ごめんな?意地悪して。」

俺は、どんなに裏切られようとも、コイツらだけは信じる。・・・そう、心に決めていたんだ・・・。

中守「あ、あの、先生は・・・?」

大和「一切合切信じません。今回のことで嫌いになりかけました。」

中守「そんなぁ・・・」ガーン



まーたこの時期が来ました・・・テストです。1週間切りました。投稿はしますが、時間がズレると思いますので、ご了承ください。

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