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女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

303話 拒絶、静寂、拒絶─




やっとこさの放課後。何とか耐えきることが出来た。

理子達と一緒に行こうと思ったのだが、生憎あいにく俺は掃除当番で、一足遅くなってしまった。

だが、これでなんとかなる。1人はやっぱ寂しいぜ。

俺は、遊戯室のドアを開け、中に入り──



「ひっ!」

・・・中から聞こえてきた第一声は、これだった。



大和「え・・・?」

理子「こ、来ないで!」

聖菜「ここは下衆ゲスが来ていいとこじゃない!」

雫「帰ってください、早々に。」

加奈「お前がそんな奴だとは思わなかった。」

奈緒「こっち見ないで欲しいのです。人間のクズ。」

な・・・なんで・・・

愛菜「・・・奈緒先輩、違いますよ。人間のクズじゃありません。」

大和「ま、愛菜・・・!」

よかった、愛菜だけは味方─

愛菜「こんなやつ人間じゃない。粗大ゴミ以下だ。」

大和「あ・・・」

なんで。どうして。俺はやってない、やってないのに・・・

大和「ち、違、俺は何も」

加奈「喋るな!」

大和「っ・・・」

・・・あぁ、こんなにも。こんなにも簡単に・・・全て壊れるのか?

今までの思い出も・・・積み上げてきた全てことが・・・こうも簡単に。

俺は何もやってない。そんなことしてない。そう言いたくても、言えない。

理子「ねぇ、そこに居ないでくれない?早くどっか行ってよ。」

大和「・・・あぁ」スッ

ここにいたって、何も変わらない。誰も味方はいない。早く帰ろう。

気づいた時には、俺は昇降口に向かって走っていた。



帰り道も憂鬱だった。いつもなら鼻歌でも歌いながら帰るのだが、そんな気分になれやしない。

人の話し声も、車の音も、電車の音も。何も聞こえない。ただ、静寂のみ。ただ一つ、希望を求めて・・・家に向かった。

家に着き、玄関の前まで来た。しかし、腕が伸びない。ドアを開けようとしても、力が入らない。

でも、ここでこうしていても何も変わりゃしない。俺は意を決して、ドアを開けた。

大和「・・・ただい、ま・・・」

・・・静寂。鈴が来ない。今日は部活ない日だったはずだが・・・。どこか出かけたのか?

そう思い、リビングのドアを開ける。・・・すると

小鈴「っ、あ・・・」

大和「あ・・・い、居たのか。」

小鈴「・・・う、うん。」

大和「・・・」

小鈴「・・・」

何をしている、意を決したんだろう。言わなきゃ・・・いけない。

大和「・・・なぁ、鈴。」

小鈴「・・・なに。」

大和「お前は・・・」

ゴクッ、と唾を飲み込む。

大和「・・・お前は、俺の味方でいてくれるよな・・・?」

小鈴「・・・」

大和「・・・」

小鈴「・・・ん」

大和「・・・」

小鈴「ごめん」ダッ

俺の横をすり抜けて、自室に行ってしまった。

・・・はは、あははははは・・・。

部屋の奥にいたジェリーと目が合う。・・・すぐさま、今まで見たこともないような形相で睨まれた。

そっか・・・はは。もう・・・嫌だ。

帰ってから、俺は自室から出なかった。出たくなかった。


☆コメント返信のコーナー☆


・颯★改さん
「出来ましたよ〜!
若干キャラ崩壊かもですけど
おんハレへの愛を込めて一生懸命書きました!
ぜひ、召し上がってください!」

→ありがとうございます!早速読ませて頂きました!月兎の、大和たちとの出会い。アイツらの性格だったら、あぁなりそうですね。ネタバレになるんで、詳しいことは言いませんが。

とにかく、ストーリーがとても良かったです。実際に、現実でもありそうな感じで・・・上手く言葉に出来ませんが、本当によかったです。

これからも、月兎や大和たちを、この作品をよろしくお願いします!



自分の作品以外で、自分のキャラが登場してるところを見ると、とても嬉しく感じますね。それをよく実感しました。

p.s 今回の話は、ちょっと重くしすぎたと、自分でも思っています。変える気はありませんが。

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