女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

291話 ありったけの気持ちを




ここまで帰宅するのが辛いことがあっただろうか。低い点のテストが帰ってきた時なんかとは、比べ物にならないくらいの重みがある。

理子「やっぱり、私も同席しよっか?」

大和「いや、理子にまで迷惑かける訳にはいかないよ。俺自身の問題なんだし。」

理子「たくさん迷惑かけるって言ったくせに・・・お願いだから無茶はしないでね?」

大和「分かってる。それに、自分のことくらいは自分でやりたいの。あとで、理子の家にも行かないとな。」

理子「付き合うことになりましたーって?えへへ、いいなぁこの響き。」

大和「だな。それじゃ・・・。」

理子「うん、頑張って。」

俺は、重々しく玄関を開けた。



小鈴「おにぃおかえり!もうご飯できてるよ!」

大和「あれ、今日は早いね?」

小鈴「うん、私がご飯作ったんだ!」

大和「へぇ、楽しみだな・・・。」

・・・参ったな。ご飯の前に言おうとしてたんだが。

小鈴「・・・?おにぃ、どうしたの?なんかあった?」

大和「や、何でもないよ。・・・なぁ、鈴。」

小鈴「なに?」

俺は、不安になって

大和「鈴は・・・俺の味方だよな?」

思わず、そう聞いてしまった。

小鈴「おにぃ、本当にどうしちゃったの?いつもと違いすぎるよ?」

大和「・・・ごめん、聞かなかったことにしてくれ。」

そう言って、リビングのドアに手をかける。

すると、鈴が俺の腕を握ってきた。

大和「・・・鈴?」

小鈴「あのね、おにぃ。何があったのかわからないけどさ、私はいつでも、おにぃの味方だよ。・・・世界中の全員が裏切ろうと、ね。」

大和「・・・ありがとう。」

小鈴「えへへ、1度言ってみたかったんだ。」

それを聞いて安心した。・・・きっと、鈴だけは味方で居てくれる。

俺は鈴と一緒に、リビングへと向かった。



ご飯を食べ終え、皆がゆっくりしている今がチャンスだ。今言うしかない。そう思い、父さんと母さんの元へ向かう。

その場所には鈴もいたが、大丈夫だろう。

大和「・・・父さん、母さん。話があるんだ。鈴も聞いてくれ。」

蒼龍「なんだ?改まって。」

佳穂「将来設計決まったとか?」

大和「・・・ある意味では、そうかもしれない。」

小鈴「おにぃ・・・?」

3人が首を傾げる。・・・俺は、ついに切り出した。

大和「俺・・・同好会の全員と付き合うことになった。」

そう言った瞬間、父さんと母さんの目が鋭くなる。鈴の目からは、一瞬光が消えた気がした。

蒼龍「・・・おい大和。聞き間違えだよな?全員と付き合うなんて、うそだよな?」

佳穂「そ、そうよね。きっと・・・気のせいよね。そんな馬鹿げたこと・・・。」

大和「父さん、母さん。お願いだから聞いてくれ。そして、許してくれ。俺には誰かに絞るなんてことは出来なかった。誰も、除け者にしたくない!だから・・・!」

蒼龍「大和!ふざけるのもいい加減にしろ!後々苦しむのは大和なんだぞ!!」

佳穂「あなた1人で、そんな人数養えると思ってるの!?」

大和「そんなことはわかってる!でも、もう誰にも悲しい思いをして欲しくないんだ!!」

蒼龍「この、聞き分けのないやつめ!みんなをお前一人の意見で路頭に迷わせる気か!?」

大和「何度でも言ってやる!俺はもう、誰も失いたくない!!誰も、悲しませたくないんだ!!」

佳穂「いい加減にして!!」バシン!

大和「っ!」

母さんに平手打ひらてうちされた。

佳穂「いい?大和!今は良くてもね!後々絶対後悔するわよ!」

大和「後々の後悔なんて知ったことか!そんなの、あとの自分に任せる!今後悔するよりよっぽどマシだね!」

佳穂「こいつは、本当に・・・!」

大和「俺は、父さんや母さんの選んだ道をどうこう言いたいわけじゃない!なんでこうなったのかは俺も知ってるし、2人が言ってることは正論だ!だがな!!」

俺は続ける。

大和「たとえ俺の選択がその場しのぎだとしても!後悔の連続だとしても!俺は、アイツらの悲しい涙はもう見たかねぇんだ!涙は嬉し涙だけでいい!」

蒼龍「アイツらがとか、あの子らのことを言ってるが、本当は自分が優越感ゆうえつかんに浸りたいだけだろ!?」

佳穂「つべこべ言う前に、まずは1人に絞りなさい!そしてその子と、真剣に向き合いなさい!」

大和「この分からず屋が!俺は全員と、真剣に付き合いをする!言ってるだろ!誰も悲しませるものか!」

すると、

小鈴「もうやめてぇぇっ!」

小鈴が急に、俺らを制止した。


☆コメント返信のコーナー☆


・アニメ好き不登校さん
「なんか奈緒ってどこかのアニメの〇ぐみん見たい」

→め〇みん可愛いですよね。好きですよ、僕。

大和「・・・やっぱりロリコンだろお前」

違ぇっつってんだろ。シバキ倒すぞ。何度でも言うがな、俺はめぐ〇んとかレミリ〇とか、背が低くて・・・その、Low Mountainな子が好きなだけなの。

大和「英語にすれば許されるとでも思っているのかぁ?法廷で会おう。」

よかろうならば戦争だ。


・颯★改さん
「はいこれ、ハーレム許可国のリストとその国に住むための偽造パスポート」

→大和「リストは有難いけど・・・なぜに偽造パスポート?普通に、国籍取れば良くない?」

申請降りればいいけどね。

大和「・・・まぁ、その辺は俺もよくわかってないんだよな。」

そもそも、付き合うこと自体まだ許されてないのに、結婚なんてまだまだ先やで。

大和「だな。今のペースなら、3月までには終わると思うけど。」

メタい。すごくメタい。

大和「コメ返だから許せ」



コメント

  • 颯★改

    ようやくこの物語に終わりが見えてきたねぇ。
    ロリコンも良いけど、イエスロリータノータッチの精神を忘れないでね

    2
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