女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
289話 決断、そして──
大和「雫・・・今の俺には、その・・・」
雫「決める資格がない、そう言いたいんですか?」
大和「あ、あぁ。俺はみんなが傷つくようなことはしたくない。でも、誰かと付き合えば、それ以外の人が傷つく。・・・そんなのは嫌なんだ。」
雫「だから、誰も選ばずに全員が傷つくような選択をすると?」
大和「そんなこと・・・!」
雫「いいですか?大和くん。大和くんの考えは分かりますが、決めるのが遅くなれば遅くなるほど、ダメだった時の傷が深くなるんですよ。」
わかってる、わかってるんだ、でも・・・。すると、理子が俺の肩を叩いた。
理子「あのね、大和。大和が誰を選ぼうと、それは大和が悩んで決めた結果なんだから、誰も文句言ったりしないよ。」
大和「・・・。」
俺が返答に困っていると
聖菜「そうそう。それに、こうなったのは私たちのせいでもあるからね。ある程度のことは受け入れるつもり。」
聖菜がそういった。
大和「・・・でも」
加奈「うだうだしやがってよ、男なんだからピシッとしろよ。大和、あたい達は覚悟決めてんだからさ、大和も覚悟決めろよ。」
大和「加奈・・・」
奈緒「大和先輩が思ってる以上に、私たちは強いのですよ。」
緋色「・・・あの、この選考の中に、私は・・・。」
理子「入ってない」キッパリ
緋色「(´・ω・`)」
・・・愛菜が咳払いし、とにかく、と言って繋げる。
愛菜「離れ離れになっていても、心がつながっていれば、きっと大丈夫。・・・大和先輩、さぁ。」
愛菜の合図で、みんなが同時にこう言った。
〝「誰と付き合うの?」〟
みんなの気持ちは分かっている。そして、自分自身の気持ちにも。
・・・だから、俺は率直に伝える。この気持ちを、嘘偽りなく。・・・それが最善策でないにしろ、最大の答えだと信じて。
大和「・・・理子。」
理子「は、はひっ。」
大和「いつもごめんな?迷惑かけてばっかで。こんな俺だから、気づいてないところで傷つけてるんだろうし。」
理子「ううん、迷惑ならたくさんかけてよ。これからも、さ。」
大和「・・・その言葉、忘れるなよ。悪いけど、めっちゃ迷惑かけるからな。」
理子「ドンと来い!」
大和「・・・じゃあ」
さぁ、全力で嫌われようじゃないか。
大和「俺は、選ばない。選んでやるかよ。」
理子「・・・ふぇ?」キョトン
皆「へ?」
大和「聞こえなかったのか?じゃあもう一度言うぞ。俺は選ばない。選ぶことを、放棄する。」
理子「ちょ・・・ちょっと待った!!いったいどういうこと!?今のは、私を選ぶ雰囲気だったでしょ!?」
大和「めっちゃ迷惑かけるって言わなかったか?こういうことだ。」
理子「ふ・・・ふざけんな!」
聖菜「そ、そうだよ大和くん!ふざけないでよ!」
大和「ふざけてない。俺は、もう迷わないことにしたんだ。」
雫「・・・なんで、選ぶことすら出来ないんですか。誰かを指名して、俺と付き合ってくれって、それだけなのに・・・!!」
加奈「大和・・・。」
奈緒「・・・先輩。」
愛菜「ヘタレ?クズ?・・・もう、何が何だか・・・。」
・・・うーん、どうやら少し語弊があったみたいだ。
大和「・・・お前ら、何か勘違いしてないか?」
理子「勘違いって、何が・・・!!」
大和「1人ずつ言わせてもらうぞ?まず理子からな。」
理子「う、うん。」
大和「さっきも言ったが、ふざけたつもりはない。俺なりに考えての結果だ。・・・聖菜も、そういうことだ。」
聖菜「・・・。」
大和「・・・雫、さっき選ぶことすら出来ないんですかって言ったけど」
雫「・・・えぇ」
大和「今回、俺は“選べない”じゃなくて、“選ばない”って言ったんだからな。」
雫「・・・??」
大和「加奈、奈緒。俺は、俺なりに考えて、選ばないことにした。それをよく覚えておいてくれ。」
加奈「へ?う、うん。」
奈緒「は、はいなのです。」
大和「・・・愛菜。ヘタレでもクズでもなんでもいい。俺はそう言われても仕方ないことをした。・・・でも、今回は違う。ちゃんとするさ。」
愛菜「・・・どういうこと?」
大和「それは・・・こういうことだ。」バッ
俺はおもむろに床に手をついて、四つん這いの体勢になった。
理子「へ!?大和!?」
聖菜「何して・・・!」
準備は整った。・・・あとは、伝えるだけ。・・・よし、いこう。大丈夫、きっと伝わる。
大和「理子!聖菜!雫!加奈!奈緒!愛菜!みんなみんな大好きだ!!全員、俺と・・・俺と付き合ってくれっ!!」ガバッ
最大限の土下座で、そう言った。
☆コメント返信のコーナー☆
・颯★改さん
「大和キラーの効果発動!
「大和は女になる」」
→以後、パラレルワールドとするっ!
大和「・・・え?あ、あれ?なんか違和感が・・・。って!?ギャアァ!や、mountain2つとvalleyがある!あぁ、こっちはなくなってる!!」
雫「こ、これはこれで・・・いい・・・。ふふふ・・・。」
大和「えちょ、やめろ雫、近づくんじゃない、やめ、やめろーっ!!」ダダダ
雫「あぁん、お待ちになってー!」
大和「やなこった!てか走りにくっ!違和感だらけだちくしょう!」ダダダ
・・・平和だなぁ。
大和「何がだちくしょう!ふざけんなお前!」ポカポカ
ちょ、そのわがままボディで近づくな、分かっててもやばいから!
雫「うふふ~逃がさないですよぉ~」
大和「うお!?ちくしょう、この変態共め!」ダダダ
いつもより長めです。さて、どうなるんでしょうね。wktk
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コメント
颯★改
良くぞ言った大和!
それでこそ男(ヘタレ)だコンチクショウ!
もげろ!