288話すれ違いを正すために

今日から10月。いよいよ本格的に、受験勉強だの公務員試験だの、そういうやつを頑張らなくては行けない時期になった。みんな、少しピリピリとした様子だ。

･･･が、そんなことはいざ知らず。うちの同好会はいつもと変わらない生活を送っていた。少し変わったことといえば･･･

緋色「こんにちはですわー！」

理子「来んなと言っとろうがぁぁ！」

加奈「干されたいのか？あぁ？」

雫「ドMさんですか？ドン引きです。」

大和「それ言ったら雫もなんだけど･･･。」

雫「私は違いますよ。前にも言いましたが、大和くんにだけ従順じゅうじゅんな犬ですから。」

大和「その時点でドン引きだということを自覚してもらいたい。おすわり。」

雫「ワンっ！」ﾊｧﾊｧ

愛菜「･･･既視感」

大和「はてなんの事やら」

緋色「ひゃあぁぁ！大和先輩、助けてくださいましー！」

変わったこと、厄介者やっかいものが増えて、賑やかになったくらいだ。

中守「全く、ここまで緊張感きんちょうかんがないなんて･･･。」

大和「まぁ、その･･･程々に頑張りますよ。体調崩しちゃったら、元も子もないですからね。」

中守「そうしてちょうだい。」

聖菜「そこまで気を張り詰めなくてもいいと思うんですけどね･･･。」

理子「そうそう、ある程度の緊張感は大事だけど、度が過ぎるとかえって毒だからね。」

中守「そりゃそうだけど･･･」

すると、奈緒が間に割って入ってきた。

奈緒「何の話なのですか？」

加奈「ん？あぁ、大学とか、公務員とかの試験だよ。」

奈緒「え？･･･あ、そうですよね、先輩方は3年生、なのですから･･･。私は･･･私たちは･･･」

置いてけぼりなのですか、と。小さな声ではあったが、ハッキリとそう聞こえた。

大和「さすがに、高校中退はな。どこも取ってくれんし。」

奈緒「そう、ですよね。･･･大和先輩とも、離れ離れに･･･なってしまうのです。」

大和「･･･そう、だな。」

頭では分かっていても、きっとその現実は受け入れきれない。俺も、奈緒も、愛菜も。

緋色「それでは、私が含まれていないですわよ？」

･･････緋色も。というか心読むなや。心読んでいいのは、愛菜だけだ。

そう思っていると、愛菜が顔を赤くし、モジモジしだした。･･･カワユス。っと、話がズレたな。

とにかく、1年生と2年生とは、卒業したら離れ離れになってしまう。･･･今の関係も、終わっしまうのだろうか。

後々傷つくのなら、今のうちに別の道を提示して、よりよい生活を送ってもらった方がいいのでは？なんて思ってしまう。

だが、そんなことを考えてすぐ、俺の腕がつねられた。

大和「いっ･･･！？」

その方を向くと･･･

愛菜「･･･」

愛菜がいた。大方、心を読んだのだろう。

愛菜「絶対やだ。別れたくない。大和先輩と離れたくない。」

大和「いやでも、最終的には離れちまうわけで･･･。」

愛菜「･･･それでも、いつまでも大和先輩と居たい。」

参ったな･･･色々と考えなきゃ。そう思っていた矢先、雫がこんなことを言い出した。

雫「･･･大和くん、そろそろケジメをつけてはどうでしょうか？恋愛ごっこはもう懲り懲りです。」

･･･それはつまり、俺に付き合う人を決めろと、そういうことだった。

☆コメント返信のコーナー☆

・アニメ好き不登校さん
「やり手のロリだな！
「ですわ」＝「なのです」
どちらも可愛い」

→わかる。そんなあなたには、「ひ○○しの〇く頃に」をおすすめしよう。･･･もう知ってるかもですけどね。

大和「面白いよな、あれ。皆可愛いし。」

奈緒「現実は？現実はどうなのですか？」

緋色「ぜひお聞かせ願いたいですわ！」

大和「･･･奈緒、こっちおいで。」

奈緒「はいなのです～♪」

緋色「ちょ、私は！？話のことを忘れないでくださいましー！」

・颯★改さん
「作者ko-sukeさんの二つ名
『ロリを統べる者』
大和の二つ名
『男の敵』
読者
『大和キラー』」

→それだと僕がロリコンみたいですね･･･。(苦笑)
保身のために言っておきますが、僕はロリコンじゃありません。自分より背が低い子が好きなだけです。

大和「それはもう、ロリコンでは？」

うっせぇぞ男の敵。

大和「よかろうならば戦争だ」

手札から読者を召喚！大和キラーの効果により、大和に対しては攻撃力が無限になる！やっておしまい！

大和「え」