女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

278話 It’s弁当タイム!(驚き)




正午。

校内にチャイムが鳴り響き、放送委員の放送が流れる。

要するに、お昼休憩だ。

俺らは去年同様、皆で固まって食べることにした。(もちろん、他生徒の許可はもらった。〝女の子に座ってもらえるなら、我が椅子も本望です!〟だとか。貸出ものだから、我が椅子じゃないんだけどな。)

そして、覚えているだろうか。今朝のやり取りを!

理子「はい大和、お弁当ダヨ!」スッ

大和「はいはい、ありがとな。」スッ

理子から、お手製のお弁当を預かる。・・・なんか怖い。

聖菜「理子ちゃん、やりやがったね?」ゴゴゴゴゴ

雫「抜けがけは禁止と、あれほど・・・!!」ゴゴゴゴゴ

加奈「・・・。」ゴゴゴゴゴ

奈緒「ズルいのです・・・ズルいのです・・・。」ゴゴゴゴゴ

理子「抜けがけぇ?何を言うか!これは幼なじみの特権じゃ!」

大和「何だったら、今度同好会で、料理会でもやるか?俺も、お前らの料理食べてみたいし。・・・一部を除いて。」チラッ

理子「え」コケッ

聖菜「・・・大和くん、なんでこっちをちらちら見るの・・・!?泣くよ!?」

理子「ちょっとぉ!特権は!?」

大和「ンなもんあるか。」

理子「じぐじょぉぉぉ!」ダンダン

そんなやり取りのあと、俺は恐る恐るフタを開ける。

大和「・・・特に見た目は大丈夫そうだな。」

理子「もちろんだとも。」

とりあえず、ご飯真っ黒とか、おかずぐちゃぐちゃとか、そのくらいは覚悟していたため、一安心。

俺は、玉子焼きに手を伸ばす。じっくり見たが、特におかしい所はない。ゆっくりと、口に運んだ。

大和「・・・え?美味い・・・。」

俺はびっくりした。美味しいのだ。アイツの作ったやつが、美味しいのだ。しかも、ちゃんと手が込んである。料亭りょうていとかに出せるレベルだ。え?え?

理子「え?て何よ。」

大和「いやその・・・すまん、ここまでちゃんと料理ができるとは思わなくて。」

理子「なぬーっ!!」

大和「いや、ほんとごめんて!改めるよ。」

次は躊躇ちゅうちょせずに、肉じゃがを口に運ぶ。

これも美味い。こんなにも美味しく作れたのか・・・今までのはふざけてただけ?

理子「次はこれ食べてよ。自信作なんだ♪」

大和「ん、どれ・・・」パクッ

俺は、理子が自信作だという、ほうれん草と山菜のおひたしのようなものを口に運んだ。・・・その瞬間、体に衝撃しょうげきが走った。

大和「・・・な、なぁ、これ・・・なに?」

理子「え?ほうれん草とワラビのおひたしだよ?」

大和「そ、そっか。そうだよな・・・。」パクッ

もう1度、口に運ぶ。・・・やはり、噛んだ瞬間に凄い苦味とえぐみが体をおそう。ついでに、シャキッ、ジャリッという音も。

俺はガマン出来なくなり、こう聞いた。

大和「あ・・・あのさ、アク抜きってどうやった?」

理子「へ?・・・アク抜きって、なに?」

大和「・・・うーん、クレイジー」バタッ

理子「っ!?大和!」

聖菜「大和くん!?」

俺は味よりも、理子がアク抜きを知らなかったことがショックで気絶した。



・・・気がつくと、みんなはもういなくなっており、理子が土下座をしていた。

話を聞くと、さっきの玉子焼きや肉じゃがは理子のお母さんが作ったもので、理子が作ったのはおひたしもどきだけだと。・・・まぁ、そんな気はしてたさ。でもまさか・・・アク抜きを知らんとは。

いや、それどころか、もしかして茹でてすらないのでは?体が丈夫でよかったぜ。

理子「ごめんね・・・ごめんね・・・。もう作らないから・・・。」

理子がそう言ったが、俺はそれを許さなかった。

大和「作らないなんて言うな。それより、あとで料理教えてやるよ。」

だって、こいつの美味い手料理を食べてみたいからな。

そういうと、理子は俺に抱きつき、大泣きした。

俺は1人、心の中でこう言う。

・・・俺、奥さんの手料理が食えないとか嫌だからな、と。

俺は再度、料理会を開くことを決意するのだった。

・・・ちなみに、今回のことで家庭の先生にめちゃくちゃ怒られ、あとで居残り補習を受けることになるのだが、それはまた別のお話。


☆コメント返信のコーナー☆


・アニメ好き不登校さん
「面白いよ」

→ありがとうございます!その一言で、とても頑張れます。

大和「精進せい。もっと面白くするのだ。」

・・・なぜ上から目線?

大和「お前よりかは強いから」

・・・いいことを教えてあげよう。私は作者だぞ?

大和「すんませんした」


・颯★改さん
「中守先生って某大供と仲良さそう‪w」

→残念ながら・・・わからないです。どなたでしょうか。

大和「作者は無知だからな。」

そういうお前は分かるのか?えぇ?

大和「・・・わ、分かるとも。だけど、今ちょっと忙しいからまた後でな!」ダダダ

・・・逃げたな。


コメント

  • アニメ好き不登校

    俺、きのこ狩りに行って来る!






    大和のきのこ狩りとってやらぁぁぁ!うぉー!

    1
  • おれお

    こんなにヒロインいるのに平等に出してあげてて素晴らしいぞい

    1
  • 颯★改

    大供とは大人と子供の練り物の事である。
    この言葉は造語で、電波女〇青春男で主人公の叔母に対して使われた言葉である。





    アク抜きェ

    1
  • 澪燈

    ちと野暮用でコメントをかけなかったぞい
    あ、小説久々に更新しましたよ笑
    あとね大和、久々にね
    はいチュドーン

    1
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