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女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

261話 偽善者への一歩(長め)




リリィの居る部屋に戻ると、入ってすぐに抱きしめられた。

大和「ぅおっ!?」

リリィ「・・・あなた。」

抱きついてきたのはもちろん、リリィである。

大和「ど・・・どうした?なんかあったのか?」

リリィ「いえ・・・ただその、嫌な予感がしまして・・・。」

大和「嫌な予感?」

リリィ「あなたが連れさらわれて、誰かに取られてしまう気がして・・・ねぇあなた、どこにも行きませんよね・・・?」

大和「っ・・・。」

俺はリリィのことを、ちゃんと見ることができなかった。何せ俺は、数分前にそういう行為をしたばかりなのだから。

とても申し訳なく思い、静かに撫でてあげることしか出来なかった。

・・・いや待てよ?
そもそも、こいつのせいで俺は拉致らちられたんじゃねぇか!連れさらわれるも何も、こいつが連れ去ったんだろうが!

えぇい、毒されるな!大和よ、こいつの話をまともに聞くな!・・・そう自分に言い聞かせた。

そうでもしないと、罪悪感ざいあくかんで押しつぶされそうだったから。



せめてと思い、俺はリリィと出来るだけたくさん遊んだ。

リリィのために・・・リリィの?いや違うね、自分のためだ。

そして、そろそろ眠くなる時間帯に差し迫った頃のこと。

リリィが眠そうにしていたため、ベッドまで運んでやると、リリィは嬉しそうに、はにかんだ。

リリィ「あなた、これからもずっと・・・。」

大和「そういう訳には・・・」

リリィ「お願い、あなた・・・。」

そういうリリィは、今日一可愛く見えた。窓からは、光ったり消えたりを繰り返すライトの明かりが。

それを見た俺は、ようやく決心した。

大和「・・・その、あなたっていうの辞めてもらえないか?」

リリィ「・・・?」

大和「俺はリリィの夫になれないし、このままこの家にお世話になるわけにもいかない。・・・帰る場所があるんだ、俺には。」

リリィ「・・・そう。」

すると、リリィはベッドから起き上がり、机の横へ・・・その瞬間。

1本のナイフが、俺の顔をかすめた。

大和「・・・へ?」

頬が少し切れ、血がじわっと出てくる。

そのナイフは・・・。

大和「り、リリィ・・・!」

リリィ「あなたが手に入らないというのなら、あなたをここで始末する。そして私も・・・!」キラリ

リリィが投げたものだった。

俺はゆっくりと立ち上がり、両手を上げて、歩き始めた。

大和「・・・そこまでして、俺と居たいのか?」スス

リリィ「えぇ。もちろん。」

大和「・・・そっか。そんなに寂しかったんだな。ごめん、分かってやれなくて・・・。」スス

リリィ「・・・寂しいのには、もう慣れたわ。今はただ、あなたが欲しいの。・・・それだけ。」スス

少しずつ歩き、窓まで来てから、俺は言った。

大和「わかった。ただ、ナイフは嫌だ。トラウマなんだ。」スッ

俺は、開かれていた窓に足をかけた。

リリィ「逃げる気?ここは3階よ?飛び降りたら、怪我じゃすまないよ」

大和「知ってるさ。・・・だから。」

俺は身を乗り出し、そして・・・。



思いっきり飛び降りた。

リリィ「・・・っ!?!?!?」

まさか飛び降りるとは思わなかっただろう。

俺はそのまま落下し──


ボフッ!と音を立てて落っこちた。

理子「よっしゃ、大成功!大和、怪我ない?」

大和「・・・あぁ。死ぬかと思ったけどな。」

実は、窓に入った光というのは、理子がハイライトで作ったモールス信号だったのだ。

光を日本語にすると、
「マット敷いた 飛び降りて」だ。無茶をやらせるぜ、ほんと。

リリィ「あなたっ!」

リリィが俺に向かって叫ぶ。

理子「あなたって、ふざけんじゃないわよ!大和は私のおっt・・・むぐ」

大和「お前が関わるとややこしくなるから、大人しくしとけ。・・・リリィ!悪いけど、俺はお前の夫にはなれねぇ!でも、友達にはなるから!俺が出来るだけのことはする!寂しい思いなんかさせねぇ!」

リリィ「大和、さん・・・。」

大和「・・・絶対、また来るから!そしたらゲームで勝負な!練習しとけ!次あったら勝負な!」

リリィ「っ・・・はい!」

・・・えぇと、そんなこんなで脱出成功。俺は無事に帰ることが出来た。・・・そして、大事な友達が増えた。

・・・え?展開が雑?
そういうことは作者に言え。俺は知らん。


☆コメント返信のコーナー☆


・颯★改さん
「おんハレ2期が見たいです!
大和の子供が大和同様女の子に振り回される的な!」

→了解です!<(`・ω・´)ゝビシッ!

子供ですか~、いいですね!

??「やりま」

お前は黙ってろ。


・アニメ好き不登校さん
「2期がいいですね!
あとリリィちょっと悲しそう」

→了解です!<(`・ω・´)ゝビシッ!

リリィは元々、そういうキャラで作ったので・・・ただ、さすがにやりすぎましたかね。なので、残酷さを消し、少し助けを入れました。こんな感じでどうでしょうか。


・澪燈さん
「スピンオフってことで俺らの日常を書いてみたとかどうだ?by大雅
その後に大和の子供はお父さんを反面教師にしてたった一人の女の子にしかいい顔をしなくて、でもその恋はまだまだ叶わなくて、とか面白そう笑」

→なるほど、スピンオフですか・・・。
了解です!<(`・ω・´)ゝビシッ!

うーん・・・スピンオフはいいのですが、後半のやつは、難しいかもしれないです。・・・題名詐欺になってしまうので。ハーレムちゃうやんって話です。


こんにちは、ko-sukeです。展開がクソとか、そういうのはやめてくださいね?確かにクソですけど、リリィちゃんにもまだ勝機はありますし・・・。

ほ、ほら、「まずはお友達から」ってよく言うでしょ?アレだよアレ。ははは・・・。

愛菜「・・・正直に言って。」

眠い上に忙しくて、なかなか考えてる暇ないんです許して・・・。


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コメント

  • アニメ好き不登校

    え?リリィ投げナイフ上手すぎw
    理子と大和のモールス信号は特殊だけど便利だね!ww
    koーsukeさん!たまには休んでくださいね!
    今までのお話からkoーsukeさんは就活生?だと思うのでまずは自分の未来の事も考えてお身体を大切にしてください!

    1
  • 澪燈

    じゃあこう主人公は大和と違ってめっちゃ一途なんだけど、なんでか周りに女の子が侍っちゃう的な

    リリィさん、俺らも友達になろうか?by大雅
    私もなろうかしらby舞姫
    うぉうびっくりした!どっから湧いた舞姫こら!

    1
  • 颯★改

    リリィさん、僕で良ければお友達になってください!

    1
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