229話いつもと少し違う朝

2学期になったからと言って、何が変わる訳では無い。

俺はいつも通りに支度を済ませ、理子の家(隣)に行った。

ピンポーン

いつも通りにチャイムを鳴らし、玄関前で待つ。そう、いつも通りだった。･･･ここまでは。

大概、お母さんが出てきて、理子を起こしに行くパターンなのだが、今日だけは違った。

ガチャッという音と共に聞こえてきたのは･･･

？？「うるせぇぞ！！今何時だと思ってんだこんちくしょう！」

という声だった。

大和「はひっ！？すみません！」ｶﾞﾊﾞｯ

驚いた俺は、思わず土下座をした。

･･･すると

？？「･･･ん？あれ？大和君？」

そう言われた。･･･ん？そういえば、この声聞いたことある･･･。

そう思い顔を上げると、目の前にいたのは

？？「やっぱりそうだ！久しぶりだね、この前あったのは中学の時だから･･･3年振りかな？」

大和「あ、どうも理子のお父さん。」

理子のお父さんだったのだ。

理子父「にしても、なんで土下座？」

大和「いやぁ、謝る時に土下座をする癖が･･･。」ｽｸｯ

理子父「どんな癖！？理子に調教でもされた？」

大和「いや、そういうわけ･･･でもあるかもしれないですね。」

理子父「あいつ･･･。」

理子のお父さんは苦笑い。まぁ、当たり前だけど。

大和「いつの間に帰ってきてたんですか？海外出張は終了ですか？」

理子父「や、まだあるけれど、1週間ほど休みをもらってね。仕事も落ち着いてきてさ、母さんと旅行でも行こうかなと。」

大和「それはいいですね。」

理子父「だろう？･･･あぁ、そうだ。大和君達に頼みがあるんだけど。」

大和「はい、なんでしょうか？」

すると、理子のお父さんはこんな事を言い出した。

理子父「5日間ほど、理子を大和君家で預かってもらえないかな？」

･･･はい？

大和「え？」

理子父「いやぁ、理子は学校だからね。3年生だし、連れてく訳にも行かんだろ？」

大和「それはそうですけど･･･。」

旅行って、日帰りじゃないんかい。そう思ったが、言わないでおいた。

大和「とりあえず、そういうことは父さんに言ってください。俺じゃ決められないんで。」

理子父「そっか、それもそうだね。わかった、ちょっと蒼龍に話してくるわ。今起きてる？」

大和「はい。起きてますよ。」

理子父「よし、好都合だ。･･･あ、でさ、なんで大和君ウチに？」

あ、すっかり忘れていた。

大和「理子を起こしに行こうと思って。」

理子父「いつもなのかい？」

大和「はい、だいたいは。」

理子父「すまないね、いつもいつも。理子はなかなか起きなくてね･･･。」

大和「はは、俺も苦戦してます。」

理子父「そうか。益々すまないね。んじゃ、頼んだよ。･･･あぁ、そうだ大和君。」

大和「はい？」

理子のお父さんは、俺の耳元でこういった。

理子父「少しくらい○ッ○なことしてもバレないだろうから、それくらいはいいよ。」

大和「はっ！？」

理子父「それじゃ、俺はちょっくら蒼龍のとこいくわ！じゃね！」ﾀﾀｯ

なんであんたら夫婦は揃そろいも揃って、娘に大してそんなアバウトなん？そう思ったがとりあえず、

大和「は、はぁ･･･。」

とだけ返しておいた。さて、お越しに行きますかね、普通に。普通が1番やで。

あ、言ってなかったけど、理子のお父さんは、父さんの親友だ。理子の母さんも、父さんの友達だ。世間は狭いねぇ･･･。

コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆

・颯★改さん
「大和君、世の中にはバールで兄を起こそうとする妹も居るんだからクロスチョップ位甘んじて受けなきゃ。ね？」

→大和「どんな妹だよそれ！？」

小鈴「世間には、そんな妹もいるんだね･･･おにぃもそうしてみる？」

大和「殺す気？」

小鈴「冗談だよ、冗談。そんなことするわけないでしょ？おにぃのこと好きだし。」

大和「好きだからこそやっちゃうってのがあってだな･･･というかお前、そんな小っ恥ずかしいことをよく言えるよな･･･。」

・アニメ好き不登校さん
「ワイなんて妹にムスコを輪ゴムパッチンされたゾ」

→妹がいることがどれだけ幸せか･･･嫌われたらそこまでですが。

大和「お使いのスマホ、又はPCは正常です。作者は異常です。」

うっせぇうっせぇ。

・ノベルバユーザー337822さん
「甘々()」

→大和が甘々にイチャコラしてるところを書いていると、イラついてきます。そして自分と比べて泣けてきます。

大和「俺にも、辛いこととか、いっぱいあるんだぞ？それを乗り越えたからこそ、こうなってんだから。」

うるせぇやい。ラッキースケベとか、現実でやったら嫌われるだけなんやぞ。

大和「ラノベでよかった(安堵)」

遅くなってしまい、大変申し訳ございません。テストが辛いんじゃあ･･･。