女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

227話 愛すべき存在と忘れしもの




俺は自室にもり、一人で考えた。

親に言われた通り、なやみに悩みまくった。

そうしているうちに、やってきたことが全て、逃げの手段しゅだんのようで、自分に腹が立ってきた。

と、その時。

トントンとドアがノックされ、2人の女の子が入ってきた。

ジェリー「ごしゅじんさま・・・。」

小鈴「おにぃ・・・。」

ジェリーと鈴だった。

大和「ん、あぁお前らか。どうした?」

俺は2人を心配させないように、笑顔を取りつくろい、返事をした。

・・・けれども。

小鈴「・・・何があったの?おにぃ。元気ないよ?」

ジェリー「ごしゅじんさまがかなしいと、わたしもかなしいです。」

どうやら、取り繕うことは失敗したようだった。



大和「な・・・何を言ってるんだ?俺は普通だぞ。」

それでも、俺は何事も無かったかのように振る舞う。コイツらに、余計な心配かけさせたくないからな。

しかし

ジェリー「うそはよくないです。め、あかくなってますよ。・・・ないてたんですか?」

大和「なっ・・・泣いてなんかねぇよ!ちょっと目がかゆかっただけだから!」

我ながら、ヘッタクソな嘘だなぁおい。
まぁ、こんなので通せる訳もなく。

小鈴「おにぃ、いったい何があったの?お願いだから、教えてよ・・・それとも、私たち、そんなに頼りない?」

大和「そんなわけねぇだろ!!」

つい、俺は大きな声を出してしまった。

大和「・・・ごめん。大きな声出しちゃって・・・。」

俺は深呼吸をしてから、言葉を続けた。 

大和「お前らは、本当に頼もしいよ。何度助けられたことか。・・・でも、今回ばっかしは、俺一人の問題だ。お前らにまで、苦しんでほしくないんだ・・・。」

そういうと、鈴とジェリーはゆっくりと俺の前に立った。

妹のことだ、引っぱたいたりするのだろう。俺はその位のことをしてきたんだ。こいつらに対して、みんなに対して。

そう思って、目をつむった瞬間だった。




チュッ

・・・?

・・・!?

2人に両側から、頬にキスをされた。

突然のことに、動くことも、言葉を発することでさえ、ままらなかった。

すると、2人が耳元でこんなことを言ってきた。

小鈴「おにぃは、いつも悩んできたじゃん。1人で抱えすぎなんだよ。・・・おにぃは優しいからさ、自分のことより他人のことを優先しようとしちゃうから、いつも悩んじゃうんだよ、きっと。」

大和「鈴・・・。」

ジェリー「ごしゅじんさまは、わたしをひろってくださいました。あのままひろってくれなかったら、わたしはきっとしんでいました。・・・なやむのもいいですけど、どうしようもないときはたよってください。」

大和「ジェリー・・・。」

あぁ、俺はこんなにも幸せだったんだな。頼れる存在がいて、愛すべき存在がいて・・・。

話したら、少しは楽になるのだろうか。

大和「実は・・・」




さっきあったことを話したあと。

小鈴「あー、その事についてはノーコメントで。」

大和「What!?」

ジェリー「わたしたちも、れんあいたいしょうなわけですから・・・ごしゅじんさまとけっこんしたいですし。」

大和「そうかいそうかい・・・結局は自分で決めなきゃか、はぁ・・・。」

数秒でてのひらを返してきたコイツらに呆れつつ、俺は再度悩み始めるのだった。

小鈴「おにぃ、悩むのもいいけどさ、宿題は終わってるの?」

大和「・・・あ?」

宿題?・・・・・・あ

大和「ああぁぁぁぁぁぁ!忘れてたァァァ!!」

小鈴「おにぃェ・・・。」

プリントに関しては3分の2は終わっているのだが、各教科のワークを忘れていた。読んで字のごとく、真っ白である。

俺の夏休み、最後の週は、勉強づくしで終わりそうだ。はぁ・・・。


コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆


・紅龍/せきりゅう さん
「なんだろう。親さんの言うことはごもっともなんだけど、、、

大和の気持ちもわからなくないし、
ずっとこの話読んでると何かある度に早く選ばないとって大和も考えてるから、もーー、急にこんな展開にすんなよ!おい!!




大和!!」

→大和「なんで俺!?こんな展開にしたのは作者だろ!?」

でもこの状況を引き起こしたのは君だよね?

大和「ごもっともで・・・。」

まぁ、引き起こすことにしたのは僕なんだけどね?

大和「メタい上にお前ーっ!」


・颯★改さん
「お父さんしれっと妹をハーレムの数に入れんなw
いや、まてよ・・・?
もしかして小鈴は義理の妹?
だとしたら納得せざるを得ない!
大和!義理の妹とは羨ましいぞ!」

→大和「義理じゃないからね!?17話参照!」

小鈴「義理だったら結婚できたのかな・・・。」

大和「縁起でもないことを言うんじゃねぇ。俺は、鈴が芋で良かったと思ってる。」

小鈴「おにぃ・・・。」

裏山裏山・・・。あと、お父さんはきっと、小鈴ちゃんの気持ちが分かっていたんですよ。そうに違いない、うん。


・ミラル ムカデさん
「なんだろどっちもどっちじゃね? 
てか親子揃ってハーレムはf○○kYou」

→大和&蒼龍「「それを言ったらおしまいじゃきぃ。」」

悩みましたが、1部伏せさせて頂きました。申し訳ございません。

ジェリー「えっと、わるいことばづかいは、めっ!ですよ!・・・ごしゅじんさま、これでいいんですよね?」

大和「うんうんそうだね、最後の一文がなければ最高だったね。」


・アニメ好き不登校さん
「この際大和男と付き合えばみんなドン引きしてめちゃくちゃになるんじゃね?
ちなみに最近友達が何かあるたびに彼女の惚気話をするからイラついてます!
大和も惚気ばっかすんなよ!」

→大和「誰が男と付き合うか!!というか、惚気話なんてしたことねぇよ!」

理子「嘘乙」

大和「( 'ω')ファッ!?」


・澪燈さん
「ついに親がキレた
大雅「あーあ、こりゃ簡単にはいじれなくなっちまったねぇ」
澪燈、大雅「「モテる男は辛いってやつだな」」」

→大和「最近、その言葉も逃げに思えてきたぜ・・・。ついでに、それ言うと敵を作ることに・・・。」

大和、許さん。絶対に許さん。

大和「ほらな。」

親がキレるのもわかるわー。だって、7人ですよ?妹入れたら8人ですよ?どんだけハーレム築いてんだよちくしょう。普通キレますって。

大和「親もハーレムだったんだけどな・・・。」


シリアスだと思った?残念、ギャグでした!みたいな展開にしようとしたら、なんかおかしくなっちった。許して、テスト前だから。

とりあえず、夏休み編は終わりですかね。宿題してる風景を垂れ流すのもあれですから・・・。


コメント

  • アニメ好き不登校

    とりあえずテスト頑張って(他人ごと

    1
  • 澪燈

    大和、選択は苦しいわな
    傷つけたくない、みんな好きだから
    みんなを幸せにしたい
    気持ちはよくわかるけど
    日本じゃ無理だな
    それにきっと、一夫多妻制の国でも無理だろうな
    だってみんな大和が好きだから
    大雅「澪燈も今の彼女と付き合うときに色々あったもんな」
    …ほっとけ大雅!酷い目合わすぞこんにゃろが
    お前だって隠れハーレムなんだからな!
    大雅「…は?」

    1
  • ミラル ムカデ

    秒で手のひら返しは草
    そして悩まなくていいんだよ?
    永遠と高校生やれば??

    1
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