208話 ○○ん娘による意地悪

奈緒「えっと･･･ご、ごめんなさいなのです。」

大和「いや、大丈夫･･･。大丈夫だけど、少し休ませて･･･。」

悪魔のジェットコースターから降りた俺たちは、近くのベンチで休んでいた。まぁ、俺たちといっても、休みたいのは俺なのだが。

高所恐怖症は舐めたらあかん、絶対に。今回でそれが、ものすごくわかった。

すると、さっきまで申し訳なさそうな顔をしていた奈緒が一瞬固まり、変わってイタズラをする子供のような顔に。･･･嫌な予感しかしない。

奈緒「大和先輩、次はあれに乗るのですよ。」ﾋﾞｼｯ

奈緒が指さした方を見ると･･･。

それはまるで、生死の狭間のような、急に上ったり、急に落っこちたりする、そんなやつだった。

大和「お前、俺をどうしたいんだ？俺が弱っていくのを見て、優越感ゆうえつかんにでも浸りたいのか？」

奈緒「ふふ、それもいいかもなのです･･･。」

大和「おい。」

奈緒「冗談なのですよ。いつもの仕返しなのです。」

大和「いつもの仕返しだぁ？」

奈緒「私含め、ハレム同好会のみんなをまたせてる罪なのです。」

大和「いや、その･･･あれはだな。」

奈緒「それと、私のことを〝ぽっと出〟だの〝ぺたん娘〟だの言っているからなのです。」

大和「それ言ってるの、理子達だろうが。俺は言ったこと1度もねぇよ。」

ぽっと出なんて言ったことないし、ぺたん娘とは思っているだけ。そう、思っているだけなのだ。

奈緒「思っている時点で罪なのです。」

大和「ねぇなんなの？心読むのは当たり前なの？」

奈緒「ごちゃごちゃ言ってないで、早く乗るのです。拒否権はないのですよ～。」

大和「ちくしょうめが！なんでこうなるんだよ！？あぁいいよ乗ってやるよ！後悔しても知らねぇぞ！」

奈緒「それでこそ、大和先輩なのです！大和先輩、早く行くのですよ！」ﾀﾀﾀ

･･･奈緒と結婚したら、鬼嫁になりそうだな。そう思った俺なのであった。

･･･まぁ、どうなったかは、お察しの通りで。

大和「」ﾁｰﾝ

奈緒「楽しかったのです！ビューンって！」

大和「あぁ･･･ギューンっと･･･俺のSAN値が･･･。」

その後は、高いくせして、あまり美味しくない飯を食べ、また絶叫系に乗らされて、終わったと思ったらまた乗らされ。･･･それを何回か繰り返した。

奈緒「ん、もうこんな時間なのです。」

大和「あぁ、そうだな･･･。」

もう乗りたくない、絶叫系は乗りたくない･･･。

奈緒「あ、大和先輩。最後にあれ乗りたいのです！」

大和「絶叫系は勘弁･･･。」

奈緒「絶叫系じゃないのですよ。アレなのです。」

奈緒が指さした方向にあったのは･･･。

バスからも見えた、とても大きな観覧車かんらんしゃだった。

コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆

・ミラル　ムカデさん
「もうちょい酷い目にあって？
YAMATOくん☆」

→大和「十分、酷い目にあったけども･･･これでもダメなんか？」

奈緒「ダメなのです、多分。」

大和「ちくしょうめ･･･。」

・澪燈さん
「遊園地で並んでるとき俺ら後ろに居たんだけどなぁ
まーた違う女の子連れてるよってヒソヒソ話してたの気づかなかったのかな？
それとも気づいてたけど実は実は大和ドMだから噂されてハァハァしてたのかな？
雫ちゃんドMからドSにならないと駄目かもよ！」

大和「俺だって、出来るものなら一途になりてぇよ！というか、Mじゃねぇ！Sでもねぇけどな！」

雫「ふふ、私は既に、両方を兼ね備えていますよ？大和くんに対してはドM、それ以外の方にはドSみたいな感じで。」

・颯★改さん
「大和君、女の子とのデートで気絶するとは情けない。
という事で僕が鍛えてあげるよ！
さぁ、こっちへおいで･･･。
ちな、このコメント300コメント目です。
これからもよろしくね！」

→大和「鍛えるって、何をすんでしょーねー。」

300コメ、おめでとうございます！
これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします！

・てぃーあさん
「1番今までで怖かったこと思い出せばジェットコースターなんぞ余裕だよ大和くん」

→大和「それとこれとは、また違う怖さでさ･･･対処のしょうがないんだよな。あんまり思い出したくないけど、一番辛かった美由紀のことを考えても、余裕なんてないんだな、これが。」

題名に○付いてるのに、文で付いていないのは、ただの保険です。
題名でbanとか嫌なんで、はい。