161話得なし！地獄の選手権

何故か俺は、体育館まで連つれてこられた。どうやら、ただピコピコされるだけじゃないらしい。

いつもならこの時間は、バスケ部やらバレー部やらが使っているはずなのだが、今日は何故か使っていなかった。

すると、マイクを持った理子がステージに立ち、こう言い出した。

理子「えー、それでは！第一回、大和にふあn･･･じゃなくて、ピコピコハンマー選手権せんしゅけんをはじめます！」

大和「･･･はぁ？」

意味がわからなかった。それと、俺に不満ふまんをぶつけるって言いかけなかったか？

理子「ルール説明をします！奈緒ちゃん、お願いね！」

奈緒「ラジャー、なのです！」ﾋﾞｼｯ

奈緒は、パタパタという効果音こうかおんが似合にあうように走り、ステージに立った。

理子からマイクを受け取り、話し始める。

奈緒「この選手権は、逃げる役は大和先輩固定こていで、3人1組で狩りをしてもらうのです！ピコピコハンマーでぶっ叩たたいてくださいなのです！」

大和「ちょっと待ったァ！なんで俺は逃げる役で固定なんだよ！？」

奈緒「走ったら疲れるのです。疲れたらアストロビンが出るのです。アストロビンが出れば、元気になるのです。理解？」

大和「その理屈りくつはおかしい。ついでに、アストロビンじゃなくて、アドレナリンな。」

奈緒「･･･追いかける3人はグッパーで決めるのです。叩くのは、ピコピコハンマーのみで、それ以外はアウトなのです。」

こいつ･･･聞こえないふりしやがった。

奈緒「ちなみになのですが、ただピコピコハンマーで叩くだけじゃ面白くないので、そのピコピコハンマーに、世界一辛い唐辛子とうがらしと言われている、〝ドラゴンズ・ブレス・チリ〟を仕込んであるのですよ。」

大和「悪夢の再臨さいりんだあぁぁぁぁ！？」ｶﾞｰﾝ

･･･これ、叩かれたら終わるやつや。

奈緒「せいぜい叩かれないようにしてくれなのです。制限時間せいげんじかんは5分なのです。」

大和「奈緒･･･後で覚えとけよ･･･。」

奈緒「健闘けんとうを祈いのるのです！」

そう言って、奈緒はステージから降りた。

すると早速、みんながグッパーしだした。

俺は、雫と加奈が同じ班にならないことを祈りつつ、いつ抜け出せるかを考えていた。

･･･が、どこからも逃げられそうになった。

ついでに言うと、さっきのはフラグだったらしい。理子、聖菜、愛奈チームと、雫、加奈、奈緒チームに別れた。･･･これ詰つんだわ。

ちらっと2人をみると、早く始めたそうにうずうずしていた。

･･･改あらためて言おう。

これは詰みゲーです本当にありがとうございました。

コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆

・颯★改さん
「大和くんはきっと自分のやった事の罪の重さを自覚してるだろうから、
颯★改商会にピコピコハンマーの発注を受けた時に友達サービスで
ピコピコハンマーにドラゴンズブレスチリを塗って彼女たちに渡しておいたよ♡
感謝してねネー。」

→大和「あなたか！あなたが犯人だったのか！ちきしょーめぇ！」

奈緒「ほらほら、早くやるのですよ。」

大和「あぁぁぁんまぁぁぁりだぁぁぁぁぁ！」