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女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

159話 いるよね、こんな先生




心に決めた次の日のこと。

俺は授業中、あることに気づいていた。・・・いや、これは昨日から気づいていたんだが。

大和「・・・わっかんねぇ・・・。」ボソッ

授業が、全くと言っていいほど分からなかった。

2週間も休んでしまったため全然授業ぜんぜんじゅぎょうに追いつけていなかった。

昨日、あんなカッコつけていた手前(というか授業中なため)、聞くにも聞けず、俺は意味のわからない公式こうしきをノートにうつすだけの作業と化していた。

・・・しゃあない。授業が終わったら、理子と聖菜に聞くか。




悪魔あくまのような50分がようやく終わり、授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。

・・・が。

モブ先生「うーん、中途半端ちゅうとはんぱだから、やっちゃうか。教科書24ページの・・・」

え、ちょ・・・。今ここで来るか!先生のあるあるその2!「授業終わりのチャイムが鳴っても終わらせない」が!

みんなのブーイングをおしのけ、結局けっきょく3分ほどやった。ちきしょーめぇ!

モブ先生「おっし、終わりにするゾー。」

あやまりもなし。

くそっ、写す時間が・・・。

クラス委員による号令ごうれいが終わってすぐに、俺は2人の方を向いた。・・・が、そこには2人の姿はなかった。

・・・既に、ドアの前まで来ていた。

タイミング悪すぎなんですがそれは。

・・・まぁ、結局けっきょくのところ、1字も写せなかった。




昼休み。

理子と聖菜が別の人のところで食べているため、俺は1人さびしく昼食をとっていた。

食べ終わってすぐ、その場にづらくなり、俺は外に出た。

校庭の桜は少しずつ散ってきていて、風が吹くと、花びらが昇降口の方まで流れ込んできた。

俺は校庭に設置せっちされたベンチに座り、1人たたずんでいた。

・・・この学校に来てから、あまり一人の時間がなかった気がする。

いつも、みんなとワイワイさわいでいた。とても、楽しかったけどさ。

2週間休んで、俺はみんなから取り残されたような、そんな感じになっていた。

・・・っ、いかんいかん。感慨深かんがいぶかくなっているみたいだ。俺もおっさんか・・・。

そんなことを考えながら、俺はベンチで1人昼休みを過ごした。




理子「・・・ね?なんか、元気なさそうじゃない?」コソッ

聖菜「確かに。元気ないね。」コソッ

雫「どうしましょう?いつものように戻ってくれるといいんですけど・・・。」コソッ

加奈「あめむち作戦なんてどうだ?テレビだって、叩けば直るっていうし。」

理子「お!いいね!」

聖菜「でも、それはそれで可哀想かわいそうなんじゃ・・・。」

雫「きっと大丈夫ですよ。それにしましょう。」

奈緒「・・・。」

・・・先輩方。飴と鞭の意味、絶対知らないのです・・・。まぁ、あえて言いませんけど。

大和先輩、ご愁傷しゅうしょうさまなのです。



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コメント

  • アニメ好き不登校

    雫「きっも大丈夫ですよ。それにしましょう。」
    誤字ってますよ
    あと2週間休んだくらいなのに少し深刻過ぎません?
    物語自体凄くいいと思います

    1
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