女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
156話 俺は俺であるからして
大変なのは、これからだった。
ナイフに塗られていた毒が、まぁまぁ強いものだったらしく、それが体に残ってないかとか、なんか色々と精密検査をやらされた。
保険のおかげでお金はそこまでだったらしいが、俺自身がめんどくさかった。
さらに、警察とかも事情聴取に来たりして、それもクソめんどかった。
・・・まぁ、みんながお見舞いに来てくれたりして、楽しかったけどさ。
病院の中で友達作ろうとしたけど、出来なかった。コミュ症恐るべし。
なんだかんだで色々あり(入院期間が伸びたりな)、結局退院出来たのは、事件から2週間後だった。
佳穂「本当にありがとうございました。」
蒼龍「お医者様のおかけで、大和は死なずに済みました。」
医者「いえいえ、大和くんが頑張ったからですよ。退院後も、週1くらいで通院してもらうので、よろしくお願いします。」
佳穂「はい。」
親と医者が長ったらしく話をしている。早くお家に帰りたい・・・。
その後、説明だのなんだのを色々聞き、なんとか午前中に帰ることが出来た。
帰りの車の中で、父さんが色々聞いてきた。
蒼龍「どうだった?入院は。」
大和「コミュ症にはきつかった。」
蒼龍「そかそか。・・・でさ、入院してる時にも聞いたが、なんであんな無茶を?」
・・・その質問は、俺がずっと避け続けてきたものだった。
大和「・・・そんなこと、どうでもいいだろ。それよりさ、この前の・・・」
蒼龍「そうかそうか、お前にしてみれば、息子が生死を彷徨ったのは、そんなことなのか。」
大和「・・・その言い方はなくないか?」
蒼龍「だったら質問に答えろ。そらそうとするんじゃねぇ。」
・・・いつにも増して、父さんが怖かった。
蒼龍「あの子に恩でも売ったつもりか?あやつり人形にでもするつもりか?」
大和「そんなんじゃねぇよ。・・・ただ、守りたいって思った。それだけだ。」
蒼龍「お前は、そんなことで動くような人間じゃなかったはずだが?」
・・・妙に鋭いな。
大和「そういう人間なんだよ、俺は。」
蒼龍「・・・。」
父さんは、納得していないような感じだった。
・・・きっと、本当のことを言ってしまえば、俺は色々言われるだろう。
バカ、アホ、マヌケ。そのくらいで済めばまだいい方だ。
・・・だから俺は、本当のことは言わなかった。・・・言いたくなかった。
それで双方が幸せなら、その方がいいだろうしな。
・・・それに、恥ずかしいだけだし。
俺は俺だけであり、父さんは俺じゃないのだから、俺の考えはきっと、父さんには響かない。
・・・なら、言わない方が得策だろう。
1月1日の更新は、0時00分にしようかな?年替わりと同時に、投稿されるような形にしよっかな~。とか、そんなことを考えてます。
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コメント
アホの子は俺だ!
年越し更新待ってます!
颯★改
「コミュ症にはキツかった」TASHIKANI☆
仲間だネ!
ミラル ムカデ
大和カッコイイやん!
年越し更新楽しみにしてます!