女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
154話 また来たよ、この世界に
私が使っているこの水晶は、おばぁちゃんのときからずっと使われているもので、その力はとてつもないものだった。
この水晶が反応する時は、「この者を助けたいなら、我と契約しろ」とか、そういうものではなくて、予知が確立されたとき。
・・・つまり、今反応したということは。
愛奈「大和・・・先輩・・・!」
大和先輩の生命が、脅かされているということだった。
なんだ・・・この感覚?
何かに乗せらせて、運ばれてるのか?
俺は重い目を少し開けた。
・・・まだ、目の前がぼんやりとしていて、よく見えない。
??「~~~~、~~~~。」
??「~~~~~~、~~~。」
耳も、よく聞こえない。
あぁダメだ、また目が・・・。
俺はまた、目を閉じた。
俺が目を覚ますと、そこは、前に3回ほど来たことのある場所だった。
1面真っ白な世界。ということは・・・。
??「よ、大和くん。君、よく死にそうになるね~。」
後ろから話しかけられた。・・・あぁ、懐かしいな。
俺は振り返って、こう答えた。
大和「・・・俺だって、こうなりたくてなったわけじゃないんだぞ?・・・ヴィーちゃん。」
ヴィーナス「はは、相変わらずだね。そういうとこ、嫌いじゃないよ。」
大和「おう、そうか。・・・ところで、俺がここに来たのは、やっぱり死にかけたから?」
アフロディーテ「うーん、まぁ、そんなとこかな。」
あ、ディーテちゃんもいたのか。
ディーテ「いちゃ悪い?」
大和「んな事言ってないだろ。てか、心を読むな。」
ディーテ「神様ですから。」ドヤッ
ヴィー「そこ、威張るとこじゃないよ。」
大和「・・・まぁ、いいや。今回は、どれくらいで向こうに戻れるんだ?」
ディーテ「それがね、今回はちょっと厄介なことになっててさ・・・。」
大和「厄介なこと?」
ヴィー「うん。実は、君が刺されたナイフ、あれに毒が塗ってあったんだよね。」
大和「へぇ、毒が・・・毒!?」
ディーテ「そ。だから、戻るには、この苦しみから耐えなくちゃいけない。出来ることなら、こんな苦痛を大和くんには与えたくないんだけど・・・。」
ヴィー「上の連中が頭かったい奴らでねぇ、ほんと、嫌になっちゃう。」
大和「・・・神様も、大変なんだな。」
ディーテ「まぁね。・・・で、大和くん。君には選択肢がある。この毒の苦しみを耐えて向こうに戻るか、このまま何の苦しみもなく、ここで暮らすか。」
ヴィー「私たち的には、後半をオススメするよ。」
大和「・・・なるほどな。確かに、後半ならなんの苦しみもなく、毎日楽しく過ごせるかもしれない。・・・だけど。」
けど、それじゃダメなんだ。
大和「俺は・・・現世に戻りたい。」
ディーテ「・・・そっか。じゃ、悪いけど苦しんでもらうね。」
大和「あぁ、いつでも来い。」
ヴィー「それじゃ、行くよ・・・えい!」ブワン
ヴィーちゃんが俺に向かって、手であおぐような仕草をした瞬間、俺はこれまでにない苦痛を味わった。
大和「あ、が・・・っ!!」
俺は思わず膝をついた。
ヴィー「どうする?ギブする?」
大和「っ・・・しな、い。俺には・・・まだやらなきゃいけない事が、あるんだっ・・・!」
ディーテ「そ。じゃあ、それをあと1時間耐えてね。」
大和「い、1時間・・・!?」
ヴィー「まだやりたいことがあるんでしょ?」
大和「・・・あぁ、耐えるさ、耐えてやるよ!!こんな苦しみ、みんなの涙見るよりマシだっての・・・!!!」
俺は、耐えに耐え続ける地獄と闘った。
コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆
・颯★改さん
「水晶玉「我と契約し、その能力と引き換えにその男を助けてやろう」」
→展開的に、その方向には出来ないです。ごめんなさい。そのかわり、この言葉を少し変えて、本文に載せました。許して、お願い。
・ノベルバユーザー286350さん
「ちょいちょい作者出てきてわろす
」
→作者が普通に出てくるような、そんなメタい話となっております。出来るだけ、リクエストとか、こういう話にして欲しい、みたいな要望には答えるようにはしています。
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コメント
アホの子は俺だ!
わっかりました!(*`・ω・)ゞビシッ
アニメ好き不登校
人間とは欲深い。
毎日投稿が始まるとなぜか毎秒投稿を期待してしまう。
ということで毎秒投稿してくださり
颯★改
まぢか!
俺のネタが乗るとは!
作者マジ神!
┏○)) アザ━━━━━━━━ス!