女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
145話 肩を叩かれた時は
4月10日。
俺が学校に着くと、周りの奴らが「今日が頑張りどころだよ!」とか、「絶対新入生入れるぞ!」だとか、そんなことを言っているのが聞こえた。
そう、今日は新入生オリエンテーション。自分たちはこんな活動しています。皆さんも入って一緒にやりませんか?とか、そういうやつだ。
大変だな、部活のヤツらは。まぁ、同好会はないだろうし、そもそもあいつら、新入生を入れる気なさそうだからな・・・。
そう思いながら、教室への廊下を歩いていると、後ろから肩を叩かれた。
後ろを振り向くと、そこにはうちのクラスの担任であり、ハレム同好会の顧問でもある、中守先生がいた。
大和「あ、おはようございます。」
中守「おはよ。ねぇ大和くん、準備は出来てる?」
大和「準備?なんのことですか?」
中守「え?」キョトン
大和「え?」キョトン
うん?先生は何を言ってるんだ?
中守「・・・・・・あぁ!そっか!そういうことか!」ポン
なんか1人で納得してるし・・・。
中守「えーっと、ごめんね。言ってなかったんだけどさ・・・。」
大和「・・・なんです?」
なんとなく、嫌な予感しかしないが、一応聞いてみた。
中守「えっと、その・・・同好会も、オリエンテーションの出し物やらなくちゃいけないんだよね・・・。」
でしょうね。そんな気がしてましたよ、えぇ。
大和「・・・はあぁぁぁ~~。」
教室の椅子に座るなり、俺は大きなため息をついた。
中守先生め、それだけ伝えたらササッと逃げやがった・・・。
要するに、面倒事を押し付けられた形だった。
理子「何、大和。朝一でため息なんかついて。」
日直のため、俺より早く来ていた理子がそう問いかける。
俺は憂鬱な気持ちで、理子に説明した。
大和「・・・ということなんだ。」
理子「なぁにそれぇ。てか、新入生なんて入れる必要ある?」
聖菜「いや、ない!」
雫「入れなくていいと思います!」
大和「お前らどこから沸いてきた。」
やっぱり、こうなった。
理子「無理にやる必要も無いんじゃない?」
大和「それがさぁ、生徒会が来るもんだから、やらないと〝活動停止処分〟になるかもって・・・。」
聖菜「活ど・・・なに?カツ丼?」
大和「活動停止処分。要は、同好会として活動しちゃいけませんよってこと。」
理子「横暴だい横暴だい!」
大和「なんでそういう言葉は知ってるんだかなぁ・・・。」
加奈「まぁ、いろいろとな。それより、どうするんだよ?」
加奈もいた。ベランダから入ってくるとは、あやつ、やりおる。
大和「そうなんだよな。やれって言われても、何すりゃいいんだか・・・。」
奈緒「あの、こんなのはどうです?」
大和「何故お前までいるんだ。ここは2年の教室だぞ?」
奈緒「細けぇこたぁ、どうでもいいのですよ。それより・・・ごにょごにょ。」
奈緒は俺の耳元で、ある提案をした。
大和「・・・それを俺にやれと?」
奈緒「大丈夫、先輩なら出来るのですよ!」
大和「・・・はぁ、仕方ない。それで行こう。お前ら、作戦会議だ。」
俺らはホームルーム、通称HRが始まるまで、廊下で話し合った。
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