女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
139話 ただの迷惑女、理子&聖菜
大和「・・・おい。」
理子「あっ、大和!」
聖菜「大和くん!」
大和「なんでここにいる?」
理子「なんでって・・・あの後、私たちがそのまま帰るとでも?」
聖菜「はいそうですかと引き下がるほど、私たちはお人好しじゃないからね。尾行させていただきました!」
大和「お前らなぁ・・・。」
どうしようもないヤツらだった。
大和「てか、なんで乗り込んできた。ここは俺ん家じゃねぇんだぞ。奈緒の家なんだぞ。人様に迷惑かけるなって教わらなかったか?」
理子「あーあー、きーこーえーなーいー。」
聖菜「少なくとも、私の辞書にその言葉はないかな。」キリッ
大和「お前ら・・・。」
ちょっとキレそうになった。が、ここでプッツンしたところで、俺が迷惑をかけるだけなので、抑えた。
話題を変えるために、俺はさっきから気になっていたことを指摘した。
大和「その手に持ってるあんぱんと牛乳はなんだよ?」
理子「やっぱ、こういうのって雰囲気が大事じゃない?」
聖菜「張り込みとか、尾行とかって、あんぱんと牛乳が付き物かなって。」
大和「刑事ドラマの見すぎだこら。てか、そんなものをどこに持ってやがった。」
尾行してたのなら、途中でコンビニにも寄らないだろうし、どこにそれを隠し持ってたんだ・・・?
理子「あらヤダ奥様、あんぱんと牛乳は必需品ですことよ。」
大和「誰が奥様だ。というか、なんだよその口調は。必需品なわけあるかってんだ。」
なんとなく、あんぱんと牛乳が必需品の世界を想像してみた。・・・とてもシュールな世界だった。
聖菜「まぁ、冗談はさておき、購買で買ったはいいけど、食べなかったパンと牛乳だよ。もちろん、今日のね。」
大和「・・・なるほど。」
奈緒母「あ、あの・・・。」
ここで奈緒のお母さんが口を開いた。ほとんど空気になっていたからな・・・。かわいそうに。
大和「あぁ、こいつらは俺の友達です。すみません、こいつらがとんでもない迷惑をおかけして・・・。」
奈緒母「い、いえいえ!にぎやかになって、ほんと・・・。」
・・・苦笑いしているのが明らかだった。
大和「あー・・・奈緒、俺らこのまま居ても迷惑なだけだから、帰るわ。ごめんな?」
奈緒「え・・・?帰っちゃうのですか・・・?」
大和「あぁ。こいつら、俺が帰らないと帰りそうにないし・・・。」
奈緒「うぅ・・・くすん・・・。」
大和「あぁもう、泣くなって。ほんとごめんな?今度埋め合わせするからさ。な?」
奈緒「ぐすっ、は、はい。分かったのです・・・。」
大和「うん、いい子だ。」
俺は奈緒の頭を撫でた。
大和「さて、対照的に聞き分けの悪いお前ら。さっさと帰るぞ。」
理子「えぇ?勉強は?」
大和「一人でやる。」
聖菜「出来るの?」
大和「・・・で、出来るさ。」
即答できなかったのは、その、自信ないってわけじゃないんだからね!
理子&聖菜「ほんとぉ?」
大和「帰るぞ。本当にお邪魔しました。」ガラッ
理子「ちょ、待ってよ大和!・・・ど、どうも~・・・。」)彡 サッ
聖菜「は、はは、さよなら~・・・。」
)彡 サッ
俺たちは、そそくさとその場をあとにした。
奈緒「・・・理子先輩、聖菜先輩、絶対に許さないのです・・・。」ゴゴゴ
コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆
・颯★改さん
「俺と同じだネ!
大和クン!
そもそもグーグル先生がいるのだから勉強なんて意味が無いんだ!」
→大和「そうだよネ!よし俺勉強やめた!偉大なるグーグル先生に拍手!」パチパチ
加奈「いや、勉強しろよ・・・。」
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コメント
ミラル ムカデ
奈緒さんやほどほどにな……
アニメ好き不登校
やっとテスト、オワタ(意味深)から平和や
颯★改
理子!聖菜!逃げて!超逃げて!
ルイ
奈緒の後ろにスタンドが...