女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
128話 〇〇〇探しと密着するアホ
大和「ここが俺の部屋な。」
そう言いながらドアを開けた瞬間、5人がババッとすぐに中に入っていった。
そんなに入りたかったのか?
俺の部屋に・・・。
最初はそんなことを思っていたが、部屋の中に入ってすぐ、その考えは間違っていたことに気づく。
5人は全員、しゃがんで俺のベッドの下を覗き込んでいた。
大和「・・・おい。」
俺が低めに声をかけると、5人はビクッと跳ね上がった。
そして全員が、油の切れかかったロボットのように、まるでギギギと音を立てるかのようにして、ゆっくりとこちらを見た。
聖菜「え、えと、これは、その・・・。」
理子「・・・あ、あれだよ!Gがいないかどうか調べてたんだよ!」
雫「そ、そうです!大丈夫でしたよ!」
大和「・・・ほう、ということは、お前らは一瞬でも〝俺の部屋が汚い〟と思ったんだな?・・・ちなみにだが、今日の朝に母さんが掃除したばっかだぞ?」
それを言うと、何かを言おうとしていた者達の口が閉じる。まさに、絶体絶命。万事休す。
大和「・・・今なら、正直に言えば許してやる。・・・お前らの目的はなんだ?」
5人「エ〇本探ししてましたごめんなさい(です)」ドゲザー
大和「・・・だと思ったよ。」
全くもって、隙もないヤツらだった。
聖菜「・・・あ、大和くん。勉強終わってないんでしょ?教えるよ。」
聖菜が、重い空気を一転させるためか、口を開いた。
大和「おう。教えてくれ。」
俺は机の上の宿題を手に取る。ふぅ、よかったよかった。正直なところ、終わるか心配だったんだよな。
教えてもらうのに床はなんだから、俺はベッドの上に乗った。
奈緒「え、ちょ・・・大和先輩?」
雫「まさか教えて欲しいのって・・・保健体育!?」
大和「なわけあるか。国語と英語だ。ほら聖菜・・・聖菜?」
聖菜「・・・はっ!そ、そうだよね!うん!バッチリ教えてあげるよ!」
大和「え?あ、おう。」
そう言うと、聖菜もベッドに乗った。
理子「む~・・・私も乗りたい!」
加奈「あたいだって!」
大和「まぁ待てって。お前らにも教えて欲しい教科があるからさ。順番な順番。ほら、それより奈緒に教えてやれよ。」
奈緒「え?・・・あ、はい。
分かりました・・・なのです。」
え、何そのふわふわした返事?勉強しに来たんだろ?
聖菜「大和くん?」
大和「あ、あぁすまんな。教えてくれ。」
聖菜「う、うん・・・。
えっと、ここはね・・・。」
聖菜の教え方は、とても分かりやすかった。説明的ではなく、ちゃんとどうしてそうなるのかまで、教えてくれた。
・・・ただ、何故かすごく密着してきた。後ろから抱きつくわ、顔はほぼ常に触れ合うわ・・・なんか、いつにも増してくっついてきていた。
聖菜の教え方がそのスタイルなのだろうが、聖菜が他の人にもそういう教え方をしていると思うと、心がチクッとした。
初恋がハーレムって、何気辛いのでは?と思う今日この頃。
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コメント
ぷそライク零
ふむ、シスター(姉)の部屋から持ち去った不謹慎なエォ本は一体何処へ消え去ったのだね?
颯★改
もし彼が絵ロ本を買うならどんなジャンルですか?