女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

103話 大好きです、これからも




蒼龍「なんで、お前が・・・!?」

大和「さっき言っただろ?父さんが過去に囚われてるからさ。」

蒼龍「それとお前の出現が、なんの関係があるんだ!!」

大和「・・・俺の姿を見て、何も思わなかったのか?」

そういう大和の姿は、この夢の前に見た時より幼かった。

蒼龍「・・・幼い、な。その姿の頃は、中学入る前くらいか?・・・っ!!」

そうか、そういうことかよ。

大和「やっと気づいたみたいだな。そう、今の俺は中学入る前・・・。つまり」

大和はこちらをじっと見つめて、言った。


大和「俺の目の前で、初めて人が死んだ時だ。」




蒼龍「・・・美由紀ちゃんか。」

大和「あぁ。」

過去に囚われている・・・俺がこんなだから・・・大和も・・・。

すると、大和の姿をが、すっと変わった。

さっきより成長し、高校前くらいに・・・。

蒼龍「・・・あぁ、俺は過去に囚われた人間だよ、大和。その時は・・・佐和子か。」

大和「そう、姉ちゃんの時だ。・・・なぁ父さん。なんで俺らの周りでは、人がよく死ぬんだろうな?」

蒼龍「さぁ、な。知らん。」

大和「・・・まぁ、いいや。俺はもうじき消える。そろそろ、あんたも話したらどうです?・・・千名美さん。」

そう言って、大和は消えた。

振り向くとそこには、光につつまれ、今にも消えそうな千名美の姿があった。

蒼龍「千名美っ!」

千名美「・・・私はもう、過去の人間。忘れてよ、蒼くん。」

蒼龍「誰が忘れるか・・・忘れてたまるか!絶対に・・・!」

千名美「・・・やっぱ優しいね、蒼くん。じゃあ、最後に・・・。」

千名美が近づいてきた。

蒼龍「・・・千名美?」

ピタッと、俺の数センチ前で止まった。

蒼龍「ちょ、近っ・・・。」

千名美「私から、アドバイス。」

千名美は深呼吸をし、こう言った。

千名美「言葉のプレゼント。〝過去うしろを見て未来まえを見ろ。そして現在よこにいる仲間のことを思え〟。」

千名美は、両手を俺のかたに置いた。

千名美「さよなら・・・大好きです。」チュッ

蒼龍「・・・!?!?」

おもむろに、キスしてきた。するとその瞬間しゅんかん、俺の視界しかいが回り、真っ暗になった。



大和「父さん、父さん。もう起きないと・・・。」ユサユサ

蒼龍「ん、う・・・あ?」パチッ

やっとこさ、父さんが目を覚ました。

母さんに頼まれ、起こしに来てから5分。ねばった甲斐かいがあったぜ。

・・・ん?なんか、父さんがじーっとこっちを見てる・・・こっち見てるぞ~~!!

大和「・・・な、なに?」

蒼龍「・・・。」

すると

ギュウッ

大和「~!?!?」

蒼龍「・・・。」ギュウウッ

大和「ちょ、父さん!いったいどうしたんだよ!?」

蒼龍「・・・ごめん。」ボソッ

大和「・・・え?」

蒼龍「ごめん・・・ごめんな・・・こんな父さんで・・・。不甲斐ふがいなくて・・・っ!」

大和「・・・父さん。」

いったいぜんたい、何があったのかは知らないが、ただ一つ、言えることは

大和「不甲斐ないなんて思ってないよ。父さんは、とっても立派な人間だ。・・・だからさ、いつも通り笑い飛ばしてよ。」

蒼龍「っ・・・。そ、そう・・・だよな。ははっ、俺は何を悩んでたんだか・・・よし、大和!早く下降りて、飯食うぞ飯!母さんに怒られる!」ダダダ

大和「その原因は父さんなんだけどね!」ダダダ

うーん、よくわからんが、元気だしてもらえてよかったぜ。大の大人の、しかも身内の涙なんて見たくねぇしな。



☆コメント返信のコーナー☆

・ノベルバユーザー239763さん
「ぉぉおおお!沖マリオさん!?
作品楽しく拝見させて頂いてます!゜.(・∀・)゜.゜パァァァ
作品面白いです!がむばれ」

→沖マリオさん、僕も応援してます!頑張ってください!(こういうのは、出来ればその人の作品で書いて貰えるといいと思ったりラジバンダリ)

・ノベルバユーザー239763さん
「作者さんは素晴らしい」

→Thank you for much!

・ミラル ムカデさん
「これ呼んだら普通の犬に期待しそーですね」

→ずっと可愛がれば、もしかしたら・・・?
なんて、ありえないとは思いますが、わんちゃんを飼っている方、可愛がってあげてください。(僕飼えないんだ。悲しいなぁ。)

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