女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

85話 ハレム同好会初の大ピンチ?




俺は心に、なんともいえない不快感ふかいかんを抱えつつ、遊戯室ゆうぎしつへ向かった。

ドアの前までくると、俺は何となくいや予感よかんがし、思い切りため息をついてから、ドアを開けた。

・・・そこには。

理子「だから!なんで先輩に大和を引きわたさなきゃならないんですか!!」

咲月「何度も言ってるだろう!!私は大和くんのことを思ってだな!!」

訳の分からない言いあらそいがり広げられていた。




理子「あ、大和!なんなのこの先輩!?言ってることがめちゃくちゃだよ!?」

大和「俺に聞かれても・・・さっき会ったばっかだし。」

咲月「私といた方が、君たちといるよりなんぼかいいと思うんだけどな。」

聖菜「そんなの、大和くん次第じゃないですか!」

雫「一方的なあいは、ウザったいだけですよ?」

奈緒「変態へんたいロリババアは消えせろなのです!」

なんかすごい言い争いだな・・・奈緒に関しては、ただの悪口だし。

咲月「はっ。こんなことにいたら、大和くんがけがれちゃうでしょ?」

理子「先輩といた方が汚れると思いますけどね(笑)」

聖菜「そのロリ体型で、ロリコンおじさんにこび売っとけばいいじゃないですか。」

咲月「・・・君たちには、先輩の恐ろしさを知ってもらわなきゃいけないみたいだね・・・。」

先輩が、ワナワナとふるえだしたかと思えば、こしに手を当ててこう言った。




咲月「この同好会自体を無くしてもいいんだよ?不純異性交遊ふじゅんいせいこうゆうしてるって言って。」




大和「な・・・!?」

理子「なんて卑怯ひきょうな・・・!!」

聖菜「それが先輩のすることですか!!」

雫「頭のネジが全抜けしてるんですねわかります。」

奈緒「同じペタンぬのくせに・・・!!」

それぞれが思い思いに口を開く。

あとの2人に関してはツッコミどころ満載まんさいだが、もう何も言うまい。

咲月「なんとでも言いなよ。とにかく、この同好会をつづけたいなら、大人おとなしく大和くんを渡しな。」

・・・俺は、迷っていた。元々この同好会は、親の代からあったものだ。それを、俺たちの手で再建さいけんした。

もう、俺たちのだけではない。・・・いや、最初から俺たちのだけじゃなかったんだろうな。とにかく、ここをホイホイつぶすわけにはいかない。

だが、見知らぬ先輩にあんなことやこんなことをされるのはまっぴらごめんだ。そういうことはもっと時を重ねてから・・・ゲフンゲフン。

とりあえず、どうにかしなければ・・・。

咲月「さて、大人しく渡す気になったかい?」

なにか・・・なにか有効打ゆうこうだは・・・。

理子「誰が・・・!!」

聖菜「絶対渡しません!!」

・・・ん?そうだ、これなら!!

咲月「ふーん、じゃこの同好会は今日で終わr・・・」

大和「ちょっと待ってください。」

理子「・・・大和?」

雫「ま、まさかそっちに行くとか言わないですよね・・・?」

大和「そんなわけないだろ。俺はお前らと一緒にいたい。でも、この同好会も消したくない。」

咲月「無理だね。どっちかさ。」

大和「いえ、無理じゃないですよ。1つだけ、この同好会もそのまま、咲月先輩も得する。そんな案があります。」

咲月「・・・へぇ。聞かせてもらおうかな。」

大和「・・・はい。それは・・・。」

俺は、先輩の方を向き、こう言った。







大和「入ればいいんですよ、咲月先輩も。このハレム同好会に。」





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