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女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

51話 女神だって乙女です(再臨)




「で、あの時に会った山姥メイクがヴィーちゃんなんだな?」

「うん・・・」サスリサスリ

ヴィーちゃんが、お尻をさすりながら答える。

「あー・・・そんなに痛かったか?」

「うん・・・」ジワッ

「うっ、な、泣かないでくれよ・・・。わかった、あやまるから・・・。すまんかった。」

俺が頭を下げると

「・・・うん、許してあげる。」

と、言ってきた。許してもらえて何よりだぜ・・・。

「・・・それで?君はどうするつもりなのかな?」

ヴィーちゃんが、俺にう。

答えなんか、最初から決まっていた。

「決まってるだろ。俺は向こうの人間だ。向こうで生きたい。・・・いや、言い方を変えるか。理子たちに、会いたい。」

俺がそういった瞬間しゅんかん、さっきまでにこやかだったヴィーちゃんの顔が、少し怖い顔になった。

「・・・それが、君の選択せんたくなんだね?」

「・・・あぁ。」

「・・・そっか。それじゃ・・・」
































「こういうのはどうかな?」

そういうヴィーちゃんの手には、いつの間にか包丁があった。







「うっ、うわあぁぁぁっ!!!」

俺は思いっきり後に下がり、尻もちをついた。

「ふふ・・・やっぱり、トラウマになってるみたいだね。」

ヴィーちゃんの目は、すでに光をうしなって、あの時の美由紀にた目になっていた。

「いやだ・・・いやだ・・・っ!!」

俺はどんどん後に下がる。

誰か・・・誰かっ・・・!

「誰も来ないよ。君がいのったところで。」

そん、な・・・。

「大丈夫。ずっとここで暮らせるわよ。天国てんごくにも、地獄じごくにも行かずに、ね。」

ヴィーちゃんが、どんどん包丁を近づけてくる。

「あぁ・・・あああっ!!」

「じゃあね♪」

ヴィーちゃんが俺に包丁を振りかざした。

























「いい加減になさい!ヴィーナス!!」 






誰かの声がして、ヴィーちゃんの手が止まる。俺はそのすきに、ヴィーちゃんからはなれた。

「・・・貴方は」

ヴィーちゃんが声のした方を見る。

俺はその目線を追った。

するとそこには


















いつぞやに見た、山姥メイクがいた。







「!?!?!?」

どういうことだ!?あの山姥メイクは、ヴィーちゃんじゃなかったのか・・・!?

「お久しぶりね、大和くん。もっとも、そんなことを悠長ゆうちょうに話す時間はないのだけれど。」

その声は、俺が昔聞いた声そのものだった。

・・・おかしいとは思っていた。俺は僕っ子の神様にあったことは無かったし。

すると

「・・・女神、アフロディーテ!!」

ヴィーちゃんが、声をらげる。

「人の初恋の相手に・・・なにをしているのかしら?女神ヴィーナス。・・・いや」

アフロディーテが怒った声で言った。













「私の・・・妹。」








「・・・え?」

俺は驚愕きょうがくしていた。

「姉妹・・・なんですか?」

「えぇ。といっても、双子だけどね。」

「姉さん気取りはやめてもらえる?アフロディーテ。」

「あんたこそ、嘘ついて勝手に私の初恋の人にちょっかい出さないでくれる?ヴィーナス。」

2人の目線のあいだで、火花がちっているように見えた。

「・・・あの。」

「なに?」「なにかしら?」

俺は、ずっと疑問に思っていたことを口にした。

「神話的に、双子っておかしくないですか?」

「「お黙り」」

「あっはい」

なにか、聞いてはいけないことを言ってしまったようだ。












結局、2人は小一時間こいちじかんほど言い争っていた。俺?椅子に座って、お菓子かしをつまみながら、お茶を飲んでたよ。


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