女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

48話 さようなら、ごめんね




「がっ・・・!?」

背中に激痛が走る。

痛いなんてレベルじゃねぇぞこれ・・・。

フフふふ・・・。マツナンテムリッテイッタデショ待つなんて無理って言ったでしょモウもう44ネンモマッタンダヨ年も待ったんだよ・・・?

美由紀が嬉しそうに笑う。

目の前の美由紀を見る。








その手に包丁はなかった。

「な・・・!?」

俺は驚愕きょうがくした。すると、後ろから肩を叩かれた。

そのほうを見ると















もう1人の美由紀が不気味な笑顔でこっちを見ていた。






「もう・・・ひと、り・・・!?」

俺はさらに驚いた。なんでもありかよ・・・!!

アブナカッタァ危なかったぁ・・・トッサニブンシンヲツクッテオイテ咄嗟に分身を作っておいてヨカッタヨよかったよ

『くそ・・・油断した!!大和っ!!!』

ブレスレットが震える。

大丈夫、と言いたかった。

でも






その前に後ろの美由紀が、俺に刺さった包丁を引き抜いた。

「あがっ・・・!!」

俺は力なく崩れ去った。

「あ・・・ぐ・・・。」

俺の周りに、血の海が出来た。

『ああああっ!!消え去れぇ!!』

再び実体化した姉ちゃんが2人の美由紀を消去デリートする。

オワカレミタイダネお別れみたいだね・・・ダイジョウブ大丈夫スグアエルヨすぐ会えるよ・・・。

美由紀はそう言い残し、消え去った。

俺はというと、さっきから意識が朦朧もうろうとしていて、何かが出来る状態じゃなかった。

「大和!!死んじゃいやぁ!!」

理子が涙を流しながら、俺を揺さぶる。あぁ、美由紀が消えたから、縄も消えたのか・・・。てか、揺らすな。痛いっての。

『大和!今助け・・・』

姉ちゃんが手を握ろうとするが、

『え、あ・・・。』

姉ちゃんの手が透けて、触れられなくなっていた。

無理もないよ、姉ちゃん。2人分の魂をこの世から消したんだもん。霊力だって尽きるさ・・・。

あれ、でもそうしたら、もう姉ちゃんにも会えないのか・・・?いや、あの世で会えるか。

とりあえず、別れの言葉は言わなきゃな・・・。

「・・・り、こ・・・。ねぇ、ちゃん・・・。」

自分が思うより、スラスラと言葉は出てきた。

『「大和・・・。」』

「・・・ごめ、んな・・・も、う、無理・・・みたいだ・・・。」

「何言ってるの!?無理なんて言わないでっ!!」

『理子ちゃん、救急車・・・!!』

「うん!!」

理子がスマホを取り出し、電話をする。

はは・・・無理だって・・・もう、致死量の血が出ちまったよ・・・。

「・・・ねぇ・・・ちゃん・・・。」

『喋らないでっ!!』

「・・・理子、に・・・ごめんって、伝えて、くれ・・・。」

『大和・・・!?』

「もう・・・眠くてさ。はは・・・。」

『!?ダメ!!目をつぶっちゃ!!』

「・・・あえ、て・・・よかった・・・。さようなら・・・また・・・な。」

俺は意識を手放した。


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