女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
48話 さようなら、ごめんね
「がっ・・・!?」
背中に激痛が走る。
痛いなんてレベルじゃねぇぞこれ・・・。
フフ・・・。マツナンテムリッテイッタデショ?モウ4ネンモマッタンダヨ・・・?
美由紀が嬉しそうに笑う。
目の前の美由紀を見る。
が
その手に包丁はなかった。
「な・・・!?」
俺は驚愕した。すると、後ろから肩を叩かれた。
そのほうを見ると
もう1人の美由紀が不気味な笑顔でこっちを見ていた。
「もう・・・ひと、り・・・!?」
俺はさらに驚いた。なんでもありかよ・・・!!
アブナカッタァ・・・トッサニブンシンヲツクッテオイテ、ヨカッタヨ。
『くそ・・・油断した!!大和っ!!!』
ブレスレットが震える。
大丈夫、と言いたかった。
でも
その前に後ろの美由紀が、俺に刺さった包丁を引き抜いた。
「あがっ・・・!!」
俺は力なく崩れ去った。
「あ・・・ぐ・・・。」
俺の周りに、血の海が出来た。
『ああああっ!!消え去れぇ!!』
再び実体化した姉ちゃんが2人の美由紀を消去する。
オワカレミタイダネ・・・ダイジョウブ、スグアエルヨ・・・。
美由紀はそう言い残し、消え去った。
俺はというと、さっきから意識が朦朧としていて、何かが出来る状態じゃなかった。
「大和!!死んじゃいやぁ!!」
理子が涙を流しながら、俺を揺さぶる。あぁ、美由紀が消えたから、縄も消えたのか・・・。てか、揺らすな。痛いっての。
『大和!今助け・・・』
姉ちゃんが手を握ろうとするが、
『え、あ・・・。』
姉ちゃんの手が透けて、触れられなくなっていた。
無理もないよ、姉ちゃん。2人分の魂をこの世から消したんだもん。霊力だって尽きるさ・・・。
あれ、でもそうしたら、もう姉ちゃんにも会えないのか・・・?いや、あの世で会えるか。
とりあえず、別れの言葉は言わなきゃな・・・。
「・・・り、こ・・・。ねぇ、ちゃん・・・。」
自分が思うより、スラスラと言葉は出てきた。
『「大和・・・。」』
「・・・ごめ、んな・・・も、う、無理・・・みたいだ・・・。」
「何言ってるの!?無理なんて言わないでっ!!」
『理子ちゃん、救急車・・・!!』
「うん!!」
理子がスマホを取り出し、電話をする。
はは・・・無理だって・・・もう、致死量の血が出ちまったよ・・・。
「・・・ねぇ・・・ちゃん・・・。」
『喋らないでっ!!』
「・・・理子、に・・・ごめんって、伝えて、くれ・・・。」
『大和・・・!?』
「もう・・・眠くてさ。はは・・・。」
『!?ダメ!!目をつぶっちゃ!!』
「・・・あえ、て・・・よかった・・・。さようなら・・・また・・・な。」
俺は意識を手放した。
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