女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
41話 悲しみの別れ(かもしれない)
俺と姉ちゃんは、泣きはらしたあとに俺の部屋に行った。
「姉ちゃん、ほんと久しぶりだね。えと・・・元気にしてた?」
『久しぶり。まあ、元気っちゃ元気だよ。幽霊だけど。』
「・・・姉ちゃん。」
「ん?」
「俺、ずっと謝ろうと思ってたんだ。」
『なにを謝るの?2年前に私のプリン、食べちゃったこと?』
「い、いやそうじゃなくて・・・その、姉ちゃんが事故にあったのって・・・俺のせいだよね。」
『・・・え?』
「・・・姉ちゃん、死んでもずっと俺があげたブレスレット持ってたんだ。ってことは、それをずっと見てたせいで、車に気が付かなかったんでしょ?」
『・・・』
「だから、俺のせいで、姉ちゃんh」
『バカ!!』
「っ!?」
姉ちゃんに怒鳴られた。
『大和のせい!?そんなわけないでしょ!!あれは私の不注意のせい!大和は関係ないの!』
「いや・・・でも」
『それに・・・私、とっても嬉しかったんだよ?不器用な大和が一所懸命私のために作ってくれて・・・。』
「姉ちゃん・・・。」
『だから・・・そんな事言わないでよぉ・・・』
そういう姉ちゃんの目からは、大粒の涙が零れていた。
「・・・ごめん」
『・・・ううん、分かればいいの。』
俺たちは少しの間、しんとしていた。
「そういえばさ」
俺は姉ちゃんに切り出した。
『ん?』
「姉ちゃんの姿、2年前と全く変わってないよね。幽霊って歳とかとらないの?」
『とらないよ。というか、もう2年もたってるんだよねぇ・・・早いもんだなぁ・・・。』
「そうだね、あっという間だったよ。」
『ね。』
姉ちゃんはにっこりと笑って言った。
「・・・?」
俺はどことなく違和感を感じた。・・・さっきより、姉ちゃんが薄くなって・・・!?
「っ姉ちゃん!!体が・・・!!」
『ん?・・・あぁ、そっか。』
「姉ちゃん・・・?」
『実はね、私がいれるのは2年間だったんだ。今日がちょうどその日。』
「そんな・・・。」
『大和、嬉しかったよ。最後にこうやって話せて。』
「やめてよ・・・姉ちゃん、逝かないでよ・・・!!」
『・・・大和、これ。』
そうやって渡してきたのは。
「これ・・・俺が作った・・・。」
俺が姉ちゃんにプレゼントしたブレスレットだった。
『私の形見だと思って。』
「姉ちゃんっ・・・。」
『・・・。』
その瞬間、姉ちゃんの姿が視界から消えた。
「っ姉ちゃん!!・・・姉ちゃんっ・・・。」
俺はボロボロと涙を流した。・・・姉ちゃん、絶対、忘れないから・・・。
『じゃーん!びっくりした?』
ブレスレットから声がした。
・・・はっ?
「えっえっえっ」
『へへへ、消えると思った?』
「いやちょ・・・はっ?」
『私は消えませんよ~』
「・・・説明を求む」
『いや~私ね、ただの幽霊じゃないんだよね~。えーと、付喪神ってやつ?』
姉ちゃん(ブレスレット)は、楽しそうにそう言った。
『2年しか居られないってのは本当だけど、それは2年以内に何かに憑かないと、って意味なんだよね~』
「・・・へぇ」
『だから~、これからはずっと大和と一緒!学校でも、家でも・・・お風呂でも、ね♡』
「」ゾクッ
『よろしくね、大和♪』
はぁ・・・全く。
シリアスを返しやがれ。
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コメント
くとぅるふ
姉ちゃん怖えぇぇぇ、、、