女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

34話 激おこぷんぷん丸(般若)




10月31日。俺のクラスは言い争いが起きていた。

「だから!!メイド喫茶きっさだって言ってんだろ!!!」

「いやよそんなの!!お化け屋敷やしきがいいわ!!!」

あと1ヶ月とせまった文化祭の出し物が決まらず、男子数名と女子数名がわめらしている。

俺か?ただ呆然ぼうぜんと見ているだけさ。

全く、クラスの出し物くらいで、なんでそんな言い合うのかね。何やったって同じようなものだろ。

女子達じょしたちのメイド姿が見たいんじゃあぁぁぁ!!!」
ソーダソーダ

「そんなもん着たくない!!おばけ衣装いしょうの方がまだマシよ!」
ソーダソーダ

ずっとこんな感じである。てか男ども、お前らの動機どうき不純ふじゅん過ぎだ。俺は女子に賛成だな。

ちなみに、こういうことを即座そくざに止めなければならないはずの先生は、

「み、皆さん、喧嘩けんかは・・・」

と、ただアワアワしているだけ。全く使い物にならなかった。

「メイドじゃメイド!!メイドわっしょい!!!」

「お化けよお化け!!お化けひゃっはー!!!」

とてもうるさい。少しはしずかに出来んのか。

「メイドhshs!!」

イラッ

「お化け屋敷!!」

ムカッ

「メイドたんハァハァ!!」

ピキッ

「おーばーけー!!」

(#^ω^)ピキピキ

「メイド!!!!」
「お化け!!!!」

プッツン

俺の中で何かが切れた。









私こと、聖菜は言い争いを眺めていました。

男子はメイドメイドうるさいし、女子も女子で、とてもうるさい。

ムカつくなぁ、と思ったその時でした。

「うるっせェんだよお前らあぁぁぁぁ!!!!」

突然となりから、大きな怒鳴どなり声が聞こえて来ました。

もちろん隣にいるのは、私の初恋の人大和くんで。

そっちを見ると、般若はんにゃのお面の様な形相ぎょうそう、黒いオーラを放っている、普段ふだん絶対ぜったいに見ない大和くんが、そこにいました。

そして、こんな言葉を放っていました。

「メイドメイドお化けお化けうるせぇよ!!静かに出来んのか!!てか、男ども!!!お前らの動機が不純すぎ!!てなわけでメイド喫茶はボツ!!大人おとなしく、お化け屋敷をやりやがれ!!!」

とっても怖かったけど、いつもと違う一面が見れて、とても得した気分になりました。










・・・・・・・・・やっちまった・・・。

つい勢いで言っちまった・・・。

やらかした・・・。















結果はお化け屋敷をやることに決まったが、少しの間、俺のあだ名が、「般若大和はんにゃやまと」となったのは、言うまでもない。



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