ニートの俺の英雄章

雪乃亜流

 出会い

                      この世は不平等だ

                   どんなに努力をしても報われない

                     だから俺は努力をやめた

                     もう全てに飽きたから

                    静かに死ぬのを待っている



                 何もしないのも癪なので始めたバイトも終え

                ひとりで暮らしをしている古いアパートへ戻ると

          部屋の前に赤ずきんの頭巾にネコ耳が付いたような服を着た女の子が立っていた

                       「乙守おともり……いつき

                        「え?」

                   何故こいつは俺の名を知っている

                 「私の名はリゼル……あなたを探していた…」

                   リゼル…………どこかで聞いた名だ………

             「<Re異界へのファンタジア>July………これはあなただろう?」

                July………それはそのゲームの俺のユーザー名だ………

                      リゼル………もしや  

                   「お前……リゼル・フラムなのか?」

                   そう言うとそいつは、フフッと笑った

             「思い出したか…アホぅ……ファウストに見つかる前に入れてくれ」

             声は分からないが言い方やら言葉遣いはリゼルである。信じてみよう

                そう思い鍵を開けようとドアの前に一歩踏み出した時

                        黒い風がふいた

                    『ここにいたか……策士のリゼル……』

                       




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