俺の異世界転生はチートスキルが無のようです

松竹梅の松茸

プロローグ

8月31日、これは何を意味するのか……そう、夏休み最終日である。全国の学生たちの中でこの日が好きだという者は少数派だろう。だが、俺、橘 成清たちばな なりきよは間違いなく少数派に含まれるはずだ。この日は俺の誕生日だからな。



「はぁ……終わらん終わらん終わらん終わらん終わらん終わらん終わらん」

もう夜の11時だというのにまだ宿題が終わらない。前言を撤回しよう、俺は8月31日は嫌いだ。読書感想文にレポート、各教科のワーク…全く手を付けられずに今日この日まで机の上に放置されていた。
朝から取りかかっているのに全く減る様子がない。こんなことなら計画的にやっていれば良かったな。今さらいってもしょうがないけど。

とにかくやれるだけはやろう、と自暴自棄になりかけていた自分を奮いたたせる。
そして、水を飲もうとペットボトルを手に取り…あれ?もう残ってないじゃん。こういうのやる気無くすんだよなあ。
喉が乾いたら集中できないし、とりあえず気分転換に自販機まで行くか。
休憩は大事だよね、と自分に言い聞かせながら外へ出る。

「この道、小さいころ怖くて1人じゃ歩けなかったな」

家から自販機までは、家を出て交差点を右に曲がってすぐの短い距離なのだが街灯が交差点に1本しかない。
そのため、夜はとても暗く、昔は1人で出歩くなんて、怖くてできなかった。


懐かしいな、と昔を思い出しながら歩いてると向こうから歩いてくる人がいることに気づいた。
珍しいなこんな時間に、なんて思ってよく見てみると全身真っ黒な服を着て早歩きでこっちに向かってくる。
気味が悪いな、早く通り過ぎようと俺も歩を早めた刹那

ドスッ

全身黒服の人が俺に近づいてきたと思ったら、そんな音が俺の体に響いた。

「は?」
間の抜けた声をだして、何だか急に熱味を帯びてきた腹に手をあてると、何かが刺さっている。

あれ?これなんだろ、と思ったのつかの間。体に力が入らない、地面が迫ってくる。
そして、急激に襲ってくる寒気。

あ…れ?体…が全然動か……ない…。
どういう……こと?

何が起こったのか全く理解出来ずに、俺は意識を手放した。

 ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️ ️

目が覚めると、俺は見知らぬ場所にいた。四方八方が真っ白な不思議な場所。しばらく惚けていると

「橘成清さん」

突然、後ろから俺の名前を呼ぶ声がした。振り返ってみるとそこには、金髪碧眼の美を体現しているかのような美しい女性がいた。
思わず見とれていると、女性が俺に告げた

「橘成清さん、あなたは死んでしまいました」
「はい?」



初投稿です。処女作なので拙い部分が多々あるかもしれませんが、ご容赦ください。
誤字、脱字等はないように気をつけますが、もし発見された場合はご指摘のほうをよろしくお願いします。
感想や、評価をコメントして頂ければ幸いです。
どうかよろしくお願いします。

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