死んでしまったので神様とともに異世界で新しい人生スタートします。

りゅう

初めての野宿











「今日はこのあたりで休みましょうか」

コリンちゃんはそう言いながら馬の足を止めて馬車から降りる。
近くに川があり見晴らしもいいので休息にはちょうどいい場所だろう。

「そうですね。では、私は周囲に魔獣除けの結界を貼ってきますね」

クレアはそう言いながら馬車を降りて結界に必要なお札をカバンから取り出して結界を作った。

「すごい…これが魔獣除けの結界…」

コリンちゃんは初めて見たらしくお札をツンツンしたりしている。長い狐耳をピクピク揺らしながら興味深そうにお札をツンツンしているコリンちゃんはとても可愛らしかった。

クレアが言うには魔獣除けの結界はかなり貴重なものらしく国の中でも大き目の都市にしか使用されていないらしい。クレアが使ったお札は使い捨ての結界らしく12時間程経過すると切れてしまうらしい。現在時刻は7時ごろ…つまり明日の朝7時には効果が切れてしまうらしい。

クレアから結界の説明を聞いた後僕たちはコリンちゃんが用意してくれた夕食を食べて眠りにつくことにした。

「一応見張りはしておくべきですね。見張りは私と春斗さんで交代でしましょう」

クレアがそう提案するとコリンちゃんは申し訳なさそうに私も見張りをやりますと申し出たがコリンちゃんは食事の用意や馬の世話、馬車の運転など十分すぎるほど色々なことをしてくれているのでゆっくり休んでほしいとクレアが言うと申し訳なさそうに頷いた。

見張りは僕が5時間、クレアが5時間という形になり最初は僕が見張りをすることになった。クレアとコリンちゃんは馬車の中に入り眠りについた。

ぶっちゃけ暇だ……
1人で3時間ほど見張りをしていた僕は暇を持て余していた。

「暇だし魔法の練習でもするか…」

僕は1人でボソッと呟きクレアから教えてもらった魔法の練習を始めた。そして練習を始めてから数十分後…

僕は周囲から謎の視線を感じた。一度ではなく何度か視線を感じ違和感を覚えた。

僕は警戒しながら馬車の中に入りクレアとコリンちゃんを起こして状況を伝えた。












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