死んでしまったので神様とともに異世界で新しい人生スタートします。

りゅう

小手調べ














「おいおい、いきなり攻撃するのは酷いと思うけど…話だけでも聞いてくれないかな、女神様」

「大人しく立ち去り二度と悪事を働かないと誓うなら許してあげますよ」

クレアは何本もの浮遊剣を同時に操りながらグレイスに言う。

「目的を果たしたら帰るから安心してよ。目的さえ果たせられれば他はどうでもいい。目的を果たすためなら何でもするよ」

「目的?一応聞かせてもらってもいいですか?」

「目的はね…君だよ。女神様、一回女神様を奴隷として飼い慣らしたいと思ってたんだよね。偶然近くを通りかかったら神格を感じたから来ちゃったんだ。君が大人しく奴隷に成り下がってくれたら他に何も望まない。さあ、どうする?」

「ぶち殺します」

グレイスの問いにクレアは笑顔で即答した。そしてグレイスの周りに壁を作り出してグレイスの動きを封じる。

「死んでくださいな、クリエイト:大剣山」

クレアが魔法を発動させると地面から伸びた無数の剣がクレアが作った壁を貫き剣の山が形成された。

「逃しましたか…」

クレアはそう呟きながら振り返る。

「いや、さすが女神様です。お強い、ですが…想定内の強さでしたね」

「あら、もしかして今のが本気だと思われてます?心外ですね」

なんか今日のクレア怖い……

「まさかそんなわけないじゃないですか、あなたの本気も想定した上で言ってますよ」

グレイスはそう言いながら巨大な大剣を装備する。

「そうですか、ならあなたの想定が間違っていると証明しましょう」

クレアはそう言いながらグレイスと同じような大剣を作り出して装備した。

「じゃあ、本気でかかって来なよ。小手調べは十分でしょ」

「わかりました。お互い、本気でやりましょうね」

そう言いながら2人は大剣を構える。あの、ちょっと待って、さっきまでのやつで本気じゃなかったの?もうついていけないんだけど…援護しますとか言っておいて2人の戦いについていくことすらできないんですけど!!

僕、もう逃げていいかな…だってクレアが負けたら僕間違いなく殺されるよ。それにこんな怖いところに居たくないし…

「春斗さん、安心してください。私が絶対に守ってあげますから」

クレアは僕の方を少し振り向いて微笑みながら僕に言う。そして、グレイス目掛けて剣を振るった。グレイスは真正面からクレアの剣を受け止めた。交わった2つの剣は鈍い音を出しながらお互いを押し合う。

女神と強欲、本気の戦いが今、始まる。















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