死んでしまったので神様とともに異世界で新しい人生スタートします。

りゅう

初の夜












「とりあえず寝床を確保しましょうか…あっちに宿があるのでそこで部屋を借りましょう」

「わかりました」

僕はクレア様のあとをてくてくとついて行った。しばらく歩くと宿に到着し、クレア様が宿の扉を開ける。

「いらっしゃいませ〜あっ、さっきのお兄さん、来てくれたんだ。ありがとうございます」

僕が宿の中に入るとさっき出会った獣人の少女が耳をピクピクさせながら出迎えてくれた。

「えっと、部屋を借りたいのですが空き部屋2つありますか?」

クレア様が少女に尋ねる。

「ちょっとお待ちください。確認してきます」

少女はそう言いながら受付にある紙をペラペラとめくり空き部屋の確認をしてくれる。

「すみません、今日行商人の団体さんが泊まりに来てて2人用の部屋が1つしか空いていないのですが…」

少女が申し訳なさそうに答える。

「わかりました。じゃあ、その部屋でお願いします。春斗さん、申し訳ありませんが私と同じ部屋で我慢していただけますか?」

え?てっきり野宿しろ、とか言われるのかと思ったけど…クレア様と一緒に寝れるなんてご褒美ですよ。ああ、死んでよかった。

僕がクレア様に是非、と返事をするとクレア様は部屋を借りるために書類にサインをしてお金を支払った。

「とりあえず今日はゆっくり休んで明日この世界について詳しく教えますね」

「はい。よろしくお願いします」

そう言い僕は眠りについた…いや、ゆっくり寝れなかった。だって近くにクレア様みたいなかわいい子がいて寝れるわけないじゃん…




「おはようございます。春斗さん、昨晩はよく眠れましたか?」

僕が目を覚ますと横にはシャワーを浴びたからか濡れているクレア様がいた。あっ、なんか見ちゃいけないような気が…

「おはようございます。クレア様おかげでよく眠れましたよ。クレア様はよく寝れましたか?」

「はい。あとクレア様って呼ぶのはやめていただけませんか…少し恥ずかしくて……気楽にクレア、とお呼びください…」

「え、でも…神様を呼び捨てっていうのはアレなんじゃ…」

さすがに神様を呼び捨てにするのはまずいだろ…

「いえ、大丈夫ですよ。私に選ばれたあなたは私と対等ですから…」

「そうですか。わかりました。じゃあ、クレア…これからよろしくお願いします。なんか慣れないですね…」

「そのうち慣れますよ。春斗さんこちらこそよろしくお願いします。まあ、春斗さんがこの世界で1人で生活できるようになるまでですけどね…」

クレアは嬉しそうに、そして少しだけ寂しそうに言った。
















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