Alice in the Darkness~闇の国のアリス~

闇狐

二章「刺客」 第三夜[牢獄]

【メルスケルク地下牢獄内】

??「なあ、我が愛しの娘よ」

??「何でしょうか、お父様」

「この鉄格子越しでは俺は何も出来ない惨めな溝鼠だ」

「はい」

「そこでだ。実は御前に頼みがある」

「頼み‥‥ですか‥‥」

「ああ、それも簡単な頼み事だ。お前の様な清楚で芳しい娘には絶対に遂行出来る筈だ」

「はぁ‥‥ところで、その頼みとは何でしょうか」

「奴を殺せ」

「‥‥?殺す‥‥?一体誰をですか‥‥?」

「この俺の求愛を退け、さらにこの俺様を麻薬の密売人と仕立て上げて牢獄送りにした『ジャンヌ・ド・アーク』をだ!!」

「お父様落ち着いて下さい。‥‥即ち、お父様はジャンヌと申す者に『濡れ衣』を着せられたと言う訳ですね?」

「ああそうだ。この恨み、幾度となく培ってきた積年の憎悪と共に晴らしてみせようぞ!」

「‥‥‥」

「そうだクローバーよ。彼奴もそろそろ結婚して子供が出来た頃であろう‥‥。見つけ次第その子供も殺せ。噂ではメルスケルクの街に住んでいると聞いた。名前は、アリス・ウィンターソンだ」

「分かりました、お父様」

「さあ行け!憎き彼奴に『ジェフリー・ダーマー』の名を刻み込んでやるのだ!!」

「承知致しました」

第三夜[刺客]  【完】

【第四夜へ続く】

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【クローバー・ダーマー】

・※『ジェフリー・ダーマー』の娘

・17歳

・修道服に身を包んでいる

・眼に光が無い

・暗緑色の瞳が特徴的

・バスタードソードが武器

・アリスとジャンヌ(赤ずきん)を殺害するようジェフリーに命令される

・ジェフリーに服従している

・父親(ジェフリー)の口車に乗せられ、ジャンヌとアリスを仇だと思い込んでいる

・クローバーの花言葉は『復讐』

※ジェフリーは過去にジャンヌに振られ、お負けに牢獄送りにされた事を心の底から恨んでいる(逆恨み)

※ジェフリー・ダーマーについて、詳しくは前作の『Little Red Riding Hood』を参照して下さい

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