世渡り

暇魔神

カマ

結局亮太が散歩させる事になった。
「やっぱりだよ。やるって言っておいて親に押し付けられる奴だよ。」
最初はしっかり散歩させてたけど途中から面倒くさくなって百道に乗って百道の自由に歩かせてる。周りから虎見てビックリしたりしている。
にしても結構乗りごごちがいい。暖かい日に照らされ揺り籠の様に揺れて眠たくなって、目を細める。

段々と意識が遠くなっていく。授業中のアレだ。


ガクンッ

「うっ...うーむ。」キョロキョロ
(知らねぇ所来た。)
完全に郊外の所だ。アレ?ガラス割れてね。
終末感、モヒカンか胸に北斗七星がありそうな男が出て来そうだ。
そしたら建物陰からふらふらおぼつかない足取りで人が出てきた。
「イヤー!ゾンビ!」
「ただのガリガリのオッサンだよ。」
(アレ?このくだりワンpースで無かったけ?)

「どうしたんだよオッサン。」
「お前さんココが何処だか知っているのか。」
「知らん。コイツが勝手にきた。」
「珍しいもん飼ってんな。それより知らねぇなら帰りな。危ないから。」

「あら〜。あらあらあら。見ない顔ね〜。」

また1人やってきた。今度はキャラの濃い奴。
筋骨隆々にヒールを履き、スネ毛を生やして真っ白なワンピースを着ていた男。

「ひっ。マドンナ!」
「えっ、何?マドンナ?これが?」
「そうだ。ここ一体を取り仕切る2大勢力のうちのトップ、パパイヤ。」
「あら、わざわざ紹介ありがと。」チュッ
投げキッスされた。
「どう見てもドリアンだろ。化けも...」ズドン!
度太い足が回し蹴りがきた。それを最近ベルトに刀をさしていてのでそれで防ぐ。しかし百道に跨った状態で踏ん張れない、吹き飛ばされた。
「イテテテテ。」
「あら、まだ生きてられるの?坊や凄いわね〜。でも今言おうとした事二度と言わない事ね。」
「ガルルル。」
「何この子、かわいい〜。」
そう言って百道を撫で回す。嫌がる百道。

そしたらさっきの音でオカマがゾロゾロ集まってきた。
「ママ?どうしたの?」
「見てこの子かわいくない?」
「キャー、かわいい〜。」
オカマが百道に群がる。そこへ、さっきのオッサンゾンビが声をかけてきた。
「あんちゃん、こっち。」
マンホールの中から手を振る。
「百道!」
そう呼んだら百道が間をすり抜けてマンホールに入った。つずけて俺も入る。


下水道を歩く。どうやら追っては来ないらしい。
「あんちゃん凄いね〜。マドンナを前にして生きて帰るとは。」
「イヤ〜最近入用になってたからさしといて良かった。」
(もう使わないと思ってたんだけどな。)
「そういえばオッチャン名前は?」
「俺はバスク。ここは無職や違法者が集まる所だ。俺は前者だ。」
「で、今何処に向かっているんだ?」
「ここは2つの勢力が治めているって言っただろ。俺はそのもう一つの組織と関係があるんだよ。」
そう言ってハシゴを登って行く。


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