世渡り

暇魔神

明日晴れればいいな

バイトが終わり家に戻ろうとしていた。

亮太は家に帰る前に寄るところがある。
本当の家だ。

時間が時間だけに家路についてる人がチラホラ出て来ている。
そしてそこにで当たり前の様に帰ってた事を思いながら自分の家を見ていた。
ふと目を戻すと女の子がいた。
ちょうど今日で16歳になる、
妹だった如月 ほたる、と目が合ってしまった。
「またあなたですか?」
「ははは、帰り道で通っただけだよ。
   あの時は悪かったな、俺の知り合いに似てたから。」
それだけ言って立ち去る。
ほたるは怪しい者を見る目で俺を見ていた。


「完全にストーカーだな...」

そう呟き歩く。
後ろでほたるが尾行していた。
(怪しい人について行くのか、お兄ちゃん心配だよ。)
しかし、角を曲がった瞬間。俺は戻った。
「あれっ!消えた。」





裏道に出た。
そこから大通りに出用とした。
「人の皮被ってんじゃねぇぞ!」
声が聞こえた。無視出来ないセリフが聞こえた。
そっちに向かう。





古村 英知
いい服に身を包んだ男。
「どこですか〜ここ。」
全く変わってしまった景色を見て呆れてた。
異世界に来た冒険心と不安感を感じながら確実に状況を
把握しようとした。
「あ〜臭い臭い。臭い!」
「人の皮被ってんじゃねぇぞ!匂うだよ。」
二人組の声が聞こえた。英知は明らかに悪意のある声に警戒しながら振り向く。
「あははは、すみません。自分がどうゆう状況かわかってないんですけど。」
「なことしらねぇよ!」
いきなり殴られた。
物凄く痛い。殴られる痛みくらい知っている。
しかし、それより遥かに痛い。殴られた腹から嫌な音がした。
「グッ...ブハッ、ハァ...ハァ。」
「キャハハ。」
「脆いな。コイツ。オラ!」
(ヤバイ、重い、こいつらチンピラじゃないのか。)




声を頼りにやってきた。そしたら1対2で殴られているやつがいた。
「お前ら、それ人じゃないのか?」
「はぁ?誰だオメェ。」
「今、邪魔、すんな!オラ!」
一人はまだ蹴っている。
「おい、コイツも臭い匂いするぜ。」
「コイツと一緒に来たんじゃねぇの。もう一発いく..」
また蹴ろうとしたので思いっきり殴り飛ばした。
砂ぼこりを立てて大通りまで飛んでった。
「テ、テメェ!」
もう一人が殴りかかってきた。そいつの頭を持って壁に叩きつけた。
「ヤベ、やり過ぎた。」
(イライラしていたから仕方ないか。)
そう思った。




「警察です。道を開けてください。」
大通りが騒がしくなっていた。

そこで伸びている人外と言われてた奴を担いでその場を離れた。



翌日
「はっ、ここは?」
「目が覚めたようね、唐突で悪いけどあなた死んだのよ。」
「?」
「アニメ見ないのか。それともまだ頭が追いついてないのか?順応性を高めなさい。」
「アニメ?ここ異世界じゃないの?あなたは元の世界の人?」
「異世界じゃないぞ、確かに死後の世界だ。そして俺は現世の人間だ。」
「じゃあ、なんでパソコンもマンガもあるんですか。」
「持ってきた。現世から。」
「帰れるですか!?」
「帰れるけど、オススメはしないぞ。」



おそらくだけど、ここに来たからには存在が消えてると
思う。それを伝えた。
しかしこの古村さんは帰りたいそうだ。言われてそうですか、とはならない話だからな。
現世に連れて行くことにした。


そして古村の家の前に来た。
「でけー。こんな家が日本に。」
御屋敷とゆう言葉がしっくりくる家だ。剣道を教えている家らしい。


古村は覚悟を決めてインターフォンを押す。
「はい。」
男の声が聞こえて来た。
(お父さんかな。)
「あっ、松葉さん。英知です。」
(さん?まさか使用人?!。ガチのボンボンやないか。)
「はて、英知さんですか。今日はどの様なご用件で?」
(やっぱりか。)
立て直す英知。
「あの入門に来たんですけど。」
「わかりました。」
門が開いた。

中に入ると犬が駆け寄って来た。
「寿太郎ただいま〜。」
(古村家の寿太郎か、その割にはいい家住んでんな。)
そしたら奥から先程の松葉さんかな、が出てきた。
「おや、寿太郎が飼い主以外に懐くとは、珍しいですな。英知さんと...」
「如月です。」
「そうですか、こちらへどうぞ。」
後をついて行く。そしたらバシンッとゆう音が聞こえてきた。
中に入ると沢山の人達が打ち合っていた。
みんな上手いな。感心していた。
どうやらここは名門らしい。

しばらく稽古を見ていた。

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