彼女と一緒に異世界を!
14.ギルドにて
 特にモンスターに出会うことも無く森を抜けられた俺達は、そのままの足でギルドへと向かっていた。
 何故ギルドに向かっているのかというと、クエストの取り消しをして貰うためである。
 
 奥に進み過ぎたというのもあるが、あの森にいくのはまだ俺達には早かった。
 先程の俺達の勝手な行動に対するリースからのお説教を聞きながらあるいていたら、いつの間にかギルドの前まで来ていた。
 中に入ると、出た時とまったく変わらない姿勢でリーザさんがこちらを見ていた。
「おや?随分早く終わったんですね」
 リーザさんは予想よりも早く帰ってきた俺達を見て意外そうな顔をした。
「えーと、ですね。実は...」
 少しためらいながらも俺はリーザさんに先程の森であった出来事を話した。
 リースの忠告を無視して進んでしまったことや、危うく死にかけたことも含めて。
 一通り聞き終えたリーザさんは、「うーん」と一言唸ってから、
「妖精の森の特徴を事前にリースから聞いていたのにも関わらず、奥に進んでしまったのが今回の反省点ですね。それに、リース。止められなかったあなたにも非がありますからね?」 
 今回のやらかした所を一通り言ってくれた。
 一緒に反省点を探してくれてるリーザさんは、最初あった時のドSな感じはまったくもってしなかった。
「と、まぁ今回のクエストの失敗した原因はこんな感じですかね。クエストの取り消しに関しては承りました」
 そう言うと手元の書類に何やら書いている。
 すると、ふとその手を止めてこちらを見てきた。
「あぁ、そう言えばコータさんのスキルに関しての手がかりが見つかりましたよ」
「本当ですか!?」
「はい。スキルの名称こそ違いますが、おそらく似たような効果のスキルかと思われます」
 そう言うとリーザさんは1枚の紙を俺に渡した。
「これは?」
「コータさんのスキルと同じ部類に入るであろう『ペットと一緒』というスキルです。その紙にスキルの詳細を記載しておきましたので、目を通しておいてください」
「わざわざすいません...」
「お気になさらず。私自身が気になったことなので」
 リーザさんに感謝しつつ、貰った紙に目を移す。
 
____________________
 
<スキル名 >
 『ペットと一緒』
<発動条件>
・ペットとの接触
・ペットが近くにいること
 
<効果>
 ・一定時間ステータスが強化
・一定時間魔法の威力や範囲が強化
・ペットにも同一の効果を付与
____________________
 この下にもまだ続いていたが、現在このスキルを持っている人についての情報だったので読まなかった。
 読んでも多分ほとんど頭に入ってこないだろう。
「それを見てもらえば分かりますが、そのスキルを持ってる人はまだ2名しか確認できていません」
「え...あ、ほんとだ」
 たしかに紙には「所有者は2名のみ」と書かれている。
 
「2名ともそれぞれスキルの発動条件が違っていました。先程も言いましたが、私の見立てではおそらくコータさんのスキルはこのスキルと似た発動条件、または似た効果だと思います」
 
「なんでですか?」
「スキル名が似てるからです」
(えぇ...)
 理由が少し適当な気がしたが、言われてみればとても似ているように感じる。 
 「一緒」も「共に」も同じようなものだしな。
 
「そこで、です。もし時間があるのなら、『ペットと一緒』のスキルを持つ方に会いに行ってはいかがでしょう」
 そう言うとリーザさんは、自分のポケットから1枚のメモ用紙を取り出して俺に渡してきた。
 
「ここに、そのスキルを持つ方の住所を記載しておきました。その方にお話を聞けば、多少なりともコータさんのスキルについて何か分かるのではないでしょうか」
 「コータさんの時間があればですけど」と付け足すリーザさん。
「俺は全然時間大丈夫ですけど...」
 そこで俺は、この話を聞いているであろうジャンヌの方を振り返る。
「出来ればジャンヌも来て欲しい」
「え、私!?なんで?」
 自分に来るとは思ってなかったのか、驚いたように聞き返すジャンヌ。
「ジャンヌって、あの、その...俺の彼女なわけじゃん?このスキルに絶対関わって来てるから、出来れば一緒に話を聞きに行って欲しくて」
 しどろもどろになってしまったのは、少し気恥しいからである。
「あっ!そ、そうよね!私コータの彼女だもんね!別に全然大丈夫だよ、私は!」
 少し顔を赤らめながらも、一緒について来てくれると言ってくれた。
 後ろからリーザさんの視線を感じる。
 多分ニヤニヤしながらこっちを見ているんだろうけど気づかないフリをしておく。
「クレイル達も行っていい?」
 不意にクレイルから声をかけられる。
 
「別にいいけど、何で?」
「私たちだけ仲間はずれは嫌だもんね?」
 そう言うのはリース。
 別に仲間はずれにしようとしたわけじゃないんだが...
 かくして俺達はパーティー全員でその人の元へ向かうことになった。
____________________
 1日遅れてすいませんでしたm(*_ _)m
 今回少し雑というか、適当になっちゃった...
 
 
 何故ギルドに向かっているのかというと、クエストの取り消しをして貰うためである。
 
 奥に進み過ぎたというのもあるが、あの森にいくのはまだ俺達には早かった。
 先程の俺達の勝手な行動に対するリースからのお説教を聞きながらあるいていたら、いつの間にかギルドの前まで来ていた。
 中に入ると、出た時とまったく変わらない姿勢でリーザさんがこちらを見ていた。
「おや?随分早く終わったんですね」
 リーザさんは予想よりも早く帰ってきた俺達を見て意外そうな顔をした。
「えーと、ですね。実は...」
 少しためらいながらも俺はリーザさんに先程の森であった出来事を話した。
 リースの忠告を無視して進んでしまったことや、危うく死にかけたことも含めて。
 一通り聞き終えたリーザさんは、「うーん」と一言唸ってから、
「妖精の森の特徴を事前にリースから聞いていたのにも関わらず、奥に進んでしまったのが今回の反省点ですね。それに、リース。止められなかったあなたにも非がありますからね?」 
 今回のやらかした所を一通り言ってくれた。
 一緒に反省点を探してくれてるリーザさんは、最初あった時のドSな感じはまったくもってしなかった。
「と、まぁ今回のクエストの失敗した原因はこんな感じですかね。クエストの取り消しに関しては承りました」
 そう言うと手元の書類に何やら書いている。
 すると、ふとその手を止めてこちらを見てきた。
「あぁ、そう言えばコータさんのスキルに関しての手がかりが見つかりましたよ」
「本当ですか!?」
「はい。スキルの名称こそ違いますが、おそらく似たような効果のスキルかと思われます」
 そう言うとリーザさんは1枚の紙を俺に渡した。
「これは?」
「コータさんのスキルと同じ部類に入るであろう『ペットと一緒』というスキルです。その紙にスキルの詳細を記載しておきましたので、目を通しておいてください」
「わざわざすいません...」
「お気になさらず。私自身が気になったことなので」
 リーザさんに感謝しつつ、貰った紙に目を移す。
 
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<スキル名 >
 『ペットと一緒』
<発動条件>
・ペットとの接触
・ペットが近くにいること
 
<効果>
 ・一定時間ステータスが強化
・一定時間魔法の威力や範囲が強化
・ペットにも同一の効果を付与
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 この下にもまだ続いていたが、現在このスキルを持っている人についての情報だったので読まなかった。
 読んでも多分ほとんど頭に入ってこないだろう。
「それを見てもらえば分かりますが、そのスキルを持ってる人はまだ2名しか確認できていません」
「え...あ、ほんとだ」
 たしかに紙には「所有者は2名のみ」と書かれている。
 
「2名ともそれぞれスキルの発動条件が違っていました。先程も言いましたが、私の見立てではおそらくコータさんのスキルはこのスキルと似た発動条件、または似た効果だと思います」
 
「なんでですか?」
「スキル名が似てるからです」
(えぇ...)
 理由が少し適当な気がしたが、言われてみればとても似ているように感じる。 
 「一緒」も「共に」も同じようなものだしな。
 
「そこで、です。もし時間があるのなら、『ペットと一緒』のスキルを持つ方に会いに行ってはいかがでしょう」
 そう言うとリーザさんは、自分のポケットから1枚のメモ用紙を取り出して俺に渡してきた。
 
「ここに、そのスキルを持つ方の住所を記載しておきました。その方にお話を聞けば、多少なりともコータさんのスキルについて何か分かるのではないでしょうか」
 「コータさんの時間があればですけど」と付け足すリーザさん。
「俺は全然時間大丈夫ですけど...」
 そこで俺は、この話を聞いているであろうジャンヌの方を振り返る。
「出来ればジャンヌも来て欲しい」
「え、私!?なんで?」
 自分に来るとは思ってなかったのか、驚いたように聞き返すジャンヌ。
「ジャンヌって、あの、その...俺の彼女なわけじゃん?このスキルに絶対関わって来てるから、出来れば一緒に話を聞きに行って欲しくて」
 しどろもどろになってしまったのは、少し気恥しいからである。
「あっ!そ、そうよね!私コータの彼女だもんね!別に全然大丈夫だよ、私は!」
 少し顔を赤らめながらも、一緒について来てくれると言ってくれた。
 後ろからリーザさんの視線を感じる。
 多分ニヤニヤしながらこっちを見ているんだろうけど気づかないフリをしておく。
「クレイル達も行っていい?」
 不意にクレイルから声をかけられる。
 
「別にいいけど、何で?」
「私たちだけ仲間はずれは嫌だもんね?」
 そう言うのはリース。
 別に仲間はずれにしようとしたわけじゃないんだが...
 かくして俺達はパーティー全員でその人の元へ向かうことになった。
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 1日遅れてすいませんでしたm(*_ _)m
 今回少し雑というか、適当になっちゃった...
 
 
コメント
ごま
そうなんですか! 今後は気をつけます( ̄^ ̄ゞ
虎星 馬仁(とらぼし ばじん)
「?」や「!」の後ろは全角空白を置くって、ルールブックに書いてあったような………?(曖昧)
参考にどうぞ
麒麟と首の伸ばし合いっこしながら待ってま~す