勇者の俺が科学の世界に転生した結果
3話 保育園
「綾人ー、藍ー。保育園行くわよー」
どうも、みなさん。綾人です。
海が生まれてから1年が経ち、僕は4歳になりました。今日は初めて保育園に行く日です。
※
「みんなー。今日はー、なんと!みんなにー、新しいお友達がいまーす!はい、桐崎綾人君でーす!綾人君、自己紹介、出来る?」
「はい、せんせい!みなさん、きょうからこのほいくえんでみなさんといっしょにすごすことになっりました、きりさきあやとです!なかよくしてください!よろしくおねがいします!」
そう言ってニッコリ百点スマイルを向ける。
「「「………」」」
「あの……みなさん?」
「「ワーーーー!すごーーーい!かっこいいーーー!」」
「「しゃべりかたおとなっぽーーーーい!」」
うおっ!びっくりした。
でもみんな、いい子そうでよかった。ここでなら楽しく過ごせそうだ。
(ハァ、ハァ、あの笑顔、綾人きゅん……なにか目覚めてはいけないものに目覚めそうだわ)
※
「ねぇねぇ!あやとくん!かっこいいね!わたし、ひらさかゆき!わたしあやとくんにひとめぼれしちゃった!」
平坂優希ちゃんかー。この子は顔が整ってるなー。一目惚れしたって言うのは幼少期特有のあれだ。『わたし、しょうらいパパと結婚するー!』と同じやつだ。いやー子供ってのは惚れっぽい。
「あはは、ありがとうゆきちゃん、ゆきちゃんこそかわいいね」ニコッ
ズッキュゥゥゥン♡
「ね、ねぇ、あやとくん、いっしょにあそぼ……?」
なんだ?急にしおらしくなったぞ?それになんか目を潤ませて頬がうっすらと赤くなっている。
「いいよ、あそぼっか!」
「やった!じゃ、じゃあなにす」「わたしもあやとくんとあそぶーー!」「ぼくもー!」「わたしもー!」
「うん!みんなであそぼー!いいよねゆきちゃん!」
「う、うん」
「「「やったーー!」」」
うん!仲がいい事はいいことだ!だよな?……あの、なんでそんな悲しそうな顔するんですか?優希さん?
それから僕達はみんなで仲良く遊んだ。
※
「「「ハァ、ハァ、」」」
ちょっと増え鬼ごっこで本気を出しすぎてしまった。
増え鬼ごっこというのは普通の鬼ごっこと比べて、鬼はタッチしても鬼のままだが、タッチされた人も鬼になるので鬼がどんどん増えていくという違いがある。
そして僕はこの鬼ごっこで僕以外が全員鬼になっても逃げ続けた。その結果、今僕の周りは地獄絵図になっている。みんな力尽きて地べたに寝そべっているのだが、とにかくみんな今にも死にそうな顔をしている。数人の男子なんて吐いたぐらいだ。
「ハァ、ハァ、あ、あやとくんすっごくあしはやいんだね。それに…その……はしってるあやとくんとってもかっこよかった」
「ありがと!」
最後の方は聞こえにくかったが、とりあえず褒められているのでお礼を言っておく。
前世でも何故か卓越した勇者の五感を持ってしても聞こえない時があったんだよなー。なんでなんだろ。
「綾人くーん!藍ちゃーん!お迎えが来ましたよー!」
おっとここでお迎えか。
「はーい」
※
「綾人、どうだった?初めての保育園は」
「うん!とっても楽しかった!」
「あやと、モテモテだった!」
「へー、綾人はモテモテだったのかー」
そう言ってニヤニヤしてくる母さん。
「まあ綾人は可愛さがカンストしてるからしかたないねー」
「ブー、でもあやと、デレデレしてた」
「し、してないよ!」
「してたもん!」
「あら、綾人も男なのねー」
「だからしてないって!」
「だったらしょうめいして」
「しょうめい?」「証明?」
「うん、あやと、わたしにきすして」
「うん、いいよ、はいチュ♡」
うん?どうしたんだ、藍が固まった。
ボンッ!
うわ、なんだ?……って藍がめっちゃ顔紅くしてる。
「あ、ああああああやといまくちに……」
「うん、きすってくちにするものでしょ?」
「綾人、4歳なのに………恐ろしい子…」
二人ともどうしたんだ?口どうしのキスなんて前の世界じゃ僕、しょっちゅう女の人にされてたけど。
「あやとにふぁーすときすあげちゃった…」キューバタン
そう言って藍は倒れた。……倒れた!?
「お、おねえちゃん!?だいじょうぶ!?」
「綾人……藍はそっとしておいてあげなさい」
「え、でも……」
「いいから!」
「は、はい!」
(綾人は将来絶対女泣かせになるわ!今のうちに私がしっかり教育しないと!)
なんだ!?母さんからとんでもない気が溢れている!?この気は前世で知り合いだった剣聖が戦いの時に発するものに似てる………母さん、何者なんだ?
その後気絶した藍をお母さんが運び、事なきを得たのだった。
どうも、みなさん。綾人です。
海が生まれてから1年が経ち、僕は4歳になりました。今日は初めて保育園に行く日です。
※
「みんなー。今日はー、なんと!みんなにー、新しいお友達がいまーす!はい、桐崎綾人君でーす!綾人君、自己紹介、出来る?」
「はい、せんせい!みなさん、きょうからこのほいくえんでみなさんといっしょにすごすことになっりました、きりさきあやとです!なかよくしてください!よろしくおねがいします!」
そう言ってニッコリ百点スマイルを向ける。
「「「………」」」
「あの……みなさん?」
「「ワーーーー!すごーーーい!かっこいいーーー!」」
「「しゃべりかたおとなっぽーーーーい!」」
うおっ!びっくりした。
でもみんな、いい子そうでよかった。ここでなら楽しく過ごせそうだ。
(ハァ、ハァ、あの笑顔、綾人きゅん……なにか目覚めてはいけないものに目覚めそうだわ)
※
「ねぇねぇ!あやとくん!かっこいいね!わたし、ひらさかゆき!わたしあやとくんにひとめぼれしちゃった!」
平坂優希ちゃんかー。この子は顔が整ってるなー。一目惚れしたって言うのは幼少期特有のあれだ。『わたし、しょうらいパパと結婚するー!』と同じやつだ。いやー子供ってのは惚れっぽい。
「あはは、ありがとうゆきちゃん、ゆきちゃんこそかわいいね」ニコッ
ズッキュゥゥゥン♡
「ね、ねぇ、あやとくん、いっしょにあそぼ……?」
なんだ?急にしおらしくなったぞ?それになんか目を潤ませて頬がうっすらと赤くなっている。
「いいよ、あそぼっか!」
「やった!じゃ、じゃあなにす」「わたしもあやとくんとあそぶーー!」「ぼくもー!」「わたしもー!」
「うん!みんなであそぼー!いいよねゆきちゃん!」
「う、うん」
「「「やったーー!」」」
うん!仲がいい事はいいことだ!だよな?……あの、なんでそんな悲しそうな顔するんですか?優希さん?
それから僕達はみんなで仲良く遊んだ。
※
「「「ハァ、ハァ、」」」
ちょっと増え鬼ごっこで本気を出しすぎてしまった。
増え鬼ごっこというのは普通の鬼ごっこと比べて、鬼はタッチしても鬼のままだが、タッチされた人も鬼になるので鬼がどんどん増えていくという違いがある。
そして僕はこの鬼ごっこで僕以外が全員鬼になっても逃げ続けた。その結果、今僕の周りは地獄絵図になっている。みんな力尽きて地べたに寝そべっているのだが、とにかくみんな今にも死にそうな顔をしている。数人の男子なんて吐いたぐらいだ。
「ハァ、ハァ、あ、あやとくんすっごくあしはやいんだね。それに…その……はしってるあやとくんとってもかっこよかった」
「ありがと!」
最後の方は聞こえにくかったが、とりあえず褒められているのでお礼を言っておく。
前世でも何故か卓越した勇者の五感を持ってしても聞こえない時があったんだよなー。なんでなんだろ。
「綾人くーん!藍ちゃーん!お迎えが来ましたよー!」
おっとここでお迎えか。
「はーい」
※
「綾人、どうだった?初めての保育園は」
「うん!とっても楽しかった!」
「あやと、モテモテだった!」
「へー、綾人はモテモテだったのかー」
そう言ってニヤニヤしてくる母さん。
「まあ綾人は可愛さがカンストしてるからしかたないねー」
「ブー、でもあやと、デレデレしてた」
「し、してないよ!」
「してたもん!」
「あら、綾人も男なのねー」
「だからしてないって!」
「だったらしょうめいして」
「しょうめい?」「証明?」
「うん、あやと、わたしにきすして」
「うん、いいよ、はいチュ♡」
うん?どうしたんだ、藍が固まった。
ボンッ!
うわ、なんだ?……って藍がめっちゃ顔紅くしてる。
「あ、ああああああやといまくちに……」
「うん、きすってくちにするものでしょ?」
「綾人、4歳なのに………恐ろしい子…」
二人ともどうしたんだ?口どうしのキスなんて前の世界じゃ僕、しょっちゅう女の人にされてたけど。
「あやとにふぁーすときすあげちゃった…」キューバタン
そう言って藍は倒れた。……倒れた!?
「お、おねえちゃん!?だいじょうぶ!?」
「綾人……藍はそっとしておいてあげなさい」
「え、でも……」
「いいから!」
「は、はい!」
(綾人は将来絶対女泣かせになるわ!今のうちに私がしっかり教育しないと!)
なんだ!?母さんからとんでもない気が溢れている!?この気は前世で知り合いだった剣聖が戦いの時に発するものに似てる………母さん、何者なんだ?
その後気絶した藍をお母さんが運び、事なきを得たのだった。
「学園」の人気作品
書籍化作品
-
-
3087
-
-
39
-
-
516
-
-
24251
-
-
157
-
-
127
-
-
3
-
-
2265
-
-
125
コメント
Beast先輩
面白いっす! どんどん投稿してください!