天才で天災やってます。

ノベルバユーザー176967

第1話  ~朝って大変だよね。~





《今日のランスートーンの天気は晴天でしょう。》






窓の向こう側には、水彩画で描いたような青空が果てしなく続いている。






《現在、門(ゲート)が開く様子もなく門周辺は安全が確認されています。》






外に目を向けると彼方に巨大な門がある。


私はそれを見ながら「はぁー……」と、ため息を漏らす。







あれ(門)は数年前突如出現した。


それ故この国、ランスートーンの3分の1程の人間が死亡した。



それに追い込みを掛けるように門の中からは、見た事もない生物が出て来た。




その生物達は今、『カルン』と呼ばれるようになった。





《今日のカルンの出現確率は60%です。》






カルンは、門が開くと出現する。


また、それが厄介なもので…





カルンは門が開くと『どこか』に出現するのだ。



毎回毎回、出現する場所は違う。








《現在、カルン対策本部ハバナード支局・第伍部隊 成瀬隊が見回りをしているとの事です。》






まぁ、それに対抗する者もいる訳で。


そんな人達の集めて作ったのが、




【カルン対策本部】だ。




その下には各国の支局があり、



またその下には部隊長を中心とした部隊が幾つもある。











私が住んでいるのはハバナード。



だから、支局はハバナード支局になる。








こんな面倒くさいものを覚えるのも、この世界に存在していれば必然的だ。







《8:00になりました。次のコーナーです。__………》






おーヤバイ……。


学校に間に合わない…。





こうなったら最終手段を使おう。





「ロア、ジェイド。」






私がそう声を出すと2人の気配を後ろから感じた。




振り返ると2人の男性が立っている。




「はい、どうしましたか?主。」

「何…?マスター。」





私が呼んだのはロアとジェイド。


私の使い魔だ。






「主」呼びが、ロア。

「マスター」呼びが、ジェイド。





ロアはストレートの灰色の髪。

黄色と青の垂れ目。

182?の長身。





ジェイドは少し癖っ毛で、アシメトリーの空に近い青の髪。

翡翠色をした目。

確か、190?の長身。






「…ふたりって身長、何㎝だっけ?」



「それ、聞くために呼んだの…?」





話終わる前にジェイドにつっこまれた。





「…マスターならあり得る…?」


「あり得ますね。昨日なんて、パシリでしたからね。」






ロアは昨日頼んだお使い(パシリ)を未だ恨んでいるらしい。





「で、何㎝?」



「……俺は185ですね。」

「192…。」





は?…は?


もしかして、



「伸びた?」




「はい。」

「うん…。」




嘘だろ…?





「本当です。」






伸びるの早くない?!





「別に…。」





私なんてもう小人サイズとか…?






「それは言い過ぎですね。」






てか…もう私成長期終わったから伸びないよね?!






「まぁ…。」






何?だったらふたりは万年成長期かよ?!






「ですね。」







……






「全部顔に出てますね。」


「マスターって分かりやすいよね…。」









くぅぅぅぅーーー!!!!!



「くっやしい!!!!」





「フッ」






え?なんかロアに鼻で笑われたんだけど。










《8:30になりました。》
















「あ。」



















すっかり忘れてたわー。



あははははは-。







その時私の脳裏にある一人の人物が浮かんだ。




………あぁー!考えただけでもウザイ!!







いつもの様な展開は避けたい。




とにかく、急がねば!



「ロア!朝食作って!」


「…了解。またですか。」


「ジェイド!制服出しといて!」


「うん。朝シャン…?」





「うん!よろしく!」






どんなに時間がなかろうと、朝シャンは必須だ。




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