紅魔館の不器用な従者
第二話 『メイドさん』
※ちょい長め
素人作品に高いクオリティなんぞ、求めてはいけないい(戒め)
誰だ…?いや、きっと俺を誘拐した人なんだろう。
どう返答すればいいか迷っていると
「起きたかしら?」
と扉の向こうから声が聞こえた。
女の人…?
俺が黙ったまま立っていると、続けて「入るわよ」の声と同時に扉が開かれた。
部屋に入って来たのは案の定、女性だった。
歳は…パッと見、20代前半だろうか…?さらにその女性は見慣れない格好をしていた。
頭によく分からない物を乗っけてるし……あれが"ヘッドドレス"ってヤツなのか?
服装も、以前読んだ本に載っていた『メイド』を彷彿とさせるものだった。
そのメイドよりも、スカートの丈が短いし、色も黒ではなく紺色だったが、この人は何かのメイドと見て間違いない…と…思う…。
俺がなんて言おうか悩んでいると、女性は
「あら、もう起きてたのね」
と言った。
黙ったままなのも良くないんで、とりあえず俺は「ああ…はい…」と小さく返事をした。
「あなた、ウチの門の近くに倒れていたのよ。それで目が覚めるまでこの部屋に寝かせてたのだけど…なにか心当たりはないかしら?」
門の近くに倒れてた?そもそもどこの門に?
「いや、俺は自分のベットで寝てて…それで目が覚めたらこの部屋にいたんです」
俺がそういうと、その女性は少し悩むような顔つきになった。
「ということは…迷い込んだ…のかしら…」
「迷い込んだ…?あ、そうだ。まずここどこなんですか?」
そうだった、これを先に聞くべきだな。
すると女性は一息ついてから話した。
「ここは幻想郷といって、あなたが住んでいる世界とは違う世界。それで今いるのは紅魔館という館よ。まぁ、外の世界からこっちに流れ着くことは時々あるのだけれど…大方、あのスキマ妖怪の仕業じゃ……」
「ちょ、ちょっと待ってください!え、何?げんそーきょー?こーまかん?違う世界ってどゆことですか?」
全然頭がついていけない。突っ込みたいところが多すぎる。
だが、この女性の話を聞いて一つだけ分かったことがあった。
昨夜は確かにベットで寝ていたはずの俺が、朝起きたら違う部屋にいた。そんでここは俺の住んでいる世界とは違う世界…ということは…
「俺、この幻なんたらって世界に迷い込んじゃった、ってことですか?」
自分で言ってて、非現実的過ぎると思ったが、この女性がデタラメを言っているとは思えない。見た感じ、嘘をついてる口調じゃないしな。
「まぁ、要約するとそういう事ね。話が早くて助かるわ」
なるほど、とりあえず俺は異世界に迷い込んだってことで間違いなさそうだ。
するとまた新たに一つ、疑問が浮かんだ。
「あ、じゃあ俺はどうやったら帰れるんですか?何か帰る方法とかは……」
「それは知らないわ」
「はい?」
ちょっと待て、この女今なんて言った?『知らない』と言った気がしたが、多分気のせいだな。もう一回聞いてみよう。
「いや、あの〜元の世界に帰る方法ですよ…?」
「そこまでは私も知らないわよ」
女性はさも当然かのようにピシャリと言った。
一瞬だけ俺の思考は停止し、そして
「ええええええええええええええええ!!?」
自分でもビビるくらいの叫び声が部屋中に響き渡った。
「いや、ちょ、帰れないって…はああ!?俺まだやりたい事あんのに!!」
帰れないってのはマジで困るぞ!
ゲームやりたいし、まだ見てないアニメあるし、買いたいCDあるし、本も買いたいし
そして、何より俺"童貞"だし!!
まだ”童貞”だし!!!
だがその女性は慌てる様子は一切ない。
「まぁ落ち着きなさい。まだ帰れないと決まった訳じゃないんだし」
いやいやいやいや、絶対アンタ他人事だと思ってんだろ。いや、確かに他人事だけどさ。もう少し同情してくれてもいいんじゃねぇの?
すると女性は突然思い出したかのように言った。
「とりあえずついてきてくれるかしら?お嬢様にあなたが起きたら連れてくるように頼まれてるので」
お嬢様…?
お嬢様ってこの館の主人かなんかだろうか…
じゃあ、このメイドっぽい人はそのお嬢様の従者ってことか?
俺がそう考えていると、女性が
「ほら、行くわよ。あまり長く待たせたら悪いから」
といったんで、俺は考えるのを止めてその女性に続いて部屋を出たのだった。
素人作品に高いクオリティなんぞ、求めてはいけないい(戒め)
誰だ…?いや、きっと俺を誘拐した人なんだろう。
どう返答すればいいか迷っていると
「起きたかしら?」
と扉の向こうから声が聞こえた。
女の人…?
俺が黙ったまま立っていると、続けて「入るわよ」の声と同時に扉が開かれた。
部屋に入って来たのは案の定、女性だった。
歳は…パッと見、20代前半だろうか…?さらにその女性は見慣れない格好をしていた。
頭によく分からない物を乗っけてるし……あれが"ヘッドドレス"ってヤツなのか?
服装も、以前読んだ本に載っていた『メイド』を彷彿とさせるものだった。
そのメイドよりも、スカートの丈が短いし、色も黒ではなく紺色だったが、この人は何かのメイドと見て間違いない…と…思う…。
俺がなんて言おうか悩んでいると、女性は
「あら、もう起きてたのね」
と言った。
黙ったままなのも良くないんで、とりあえず俺は「ああ…はい…」と小さく返事をした。
「あなた、ウチの門の近くに倒れていたのよ。それで目が覚めるまでこの部屋に寝かせてたのだけど…なにか心当たりはないかしら?」
門の近くに倒れてた?そもそもどこの門に?
「いや、俺は自分のベットで寝てて…それで目が覚めたらこの部屋にいたんです」
俺がそういうと、その女性は少し悩むような顔つきになった。
「ということは…迷い込んだ…のかしら…」
「迷い込んだ…?あ、そうだ。まずここどこなんですか?」
そうだった、これを先に聞くべきだな。
すると女性は一息ついてから話した。
「ここは幻想郷といって、あなたが住んでいる世界とは違う世界。それで今いるのは紅魔館という館よ。まぁ、外の世界からこっちに流れ着くことは時々あるのだけれど…大方、あのスキマ妖怪の仕業じゃ……」
「ちょ、ちょっと待ってください!え、何?げんそーきょー?こーまかん?違う世界ってどゆことですか?」
全然頭がついていけない。突っ込みたいところが多すぎる。
だが、この女性の話を聞いて一つだけ分かったことがあった。
昨夜は確かにベットで寝ていたはずの俺が、朝起きたら違う部屋にいた。そんでここは俺の住んでいる世界とは違う世界…ということは…
「俺、この幻なんたらって世界に迷い込んじゃった、ってことですか?」
自分で言ってて、非現実的過ぎると思ったが、この女性がデタラメを言っているとは思えない。見た感じ、嘘をついてる口調じゃないしな。
「まぁ、要約するとそういう事ね。話が早くて助かるわ」
なるほど、とりあえず俺は異世界に迷い込んだってことで間違いなさそうだ。
するとまた新たに一つ、疑問が浮かんだ。
「あ、じゃあ俺はどうやったら帰れるんですか?何か帰る方法とかは……」
「それは知らないわ」
「はい?」
ちょっと待て、この女今なんて言った?『知らない』と言った気がしたが、多分気のせいだな。もう一回聞いてみよう。
「いや、あの〜元の世界に帰る方法ですよ…?」
「そこまでは私も知らないわよ」
女性はさも当然かのようにピシャリと言った。
一瞬だけ俺の思考は停止し、そして
「ええええええええええええええええ!!?」
自分でもビビるくらいの叫び声が部屋中に響き渡った。
「いや、ちょ、帰れないって…はああ!?俺まだやりたい事あんのに!!」
帰れないってのはマジで困るぞ!
ゲームやりたいし、まだ見てないアニメあるし、買いたいCDあるし、本も買いたいし
そして、何より俺"童貞"だし!!
まだ”童貞”だし!!!
だがその女性は慌てる様子は一切ない。
「まぁ落ち着きなさい。まだ帰れないと決まった訳じゃないんだし」
いやいやいやいや、絶対アンタ他人事だと思ってんだろ。いや、確かに他人事だけどさ。もう少し同情してくれてもいいんじゃねぇの?
すると女性は突然思い出したかのように言った。
「とりあえずついてきてくれるかしら?お嬢様にあなたが起きたら連れてくるように頼まれてるので」
お嬢様…?
お嬢様ってこの館の主人かなんかだろうか…
じゃあ、このメイドっぽい人はそのお嬢様の従者ってことか?
俺がそう考えていると、女性が
「ほら、行くわよ。あまり長く待たせたら悪いから」
といったんで、俺は考えるのを止めてその女性に続いて部屋を出たのだった。
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