種族ガチャ

ミラRISE

新学期②

手の中に握られていたのは、プラチナのクリスタルだった。キャラクター表示には

name未定
種族  不死鳥

説明
不死鳥カロレイネの幼獣。親カロレイネと同属性の炎系のスキルを使用可能。幼獣だけれど親カロレイネを必要とせず、主に敬愛を向ける。生死をさまよう幻鳥のため、時間指定の蘇生を使用可能とする。

流石と言うべきか、上から2番目のランクで不死鳥って何ふざけてるの?しかもほかの属性のものもいるのかよ、火の鳥だけかと思ってたわ。

街中でも使えるから、フライと言うスキルを使いたくなって自分の前に召喚する。
羽は燃える様にたなびいていて、威厳の中に愛くるしさのある。遊矢の1.5倍ほどの大きさのある、炎の鳥がこちらに頭を擦り付けながら立っている。

周りからは、「何あれ!」「で、デカすぎる」「あれって高ランクの幻獣?」「首のところにクリスタルがあるだろ!」「嘘だろ、プラチナだぞ!」

周りは幻獣の方に目が言っているが、使役しているのが目の前の狼だとは誰も思わないだろう。
変換を使い、懐かしのTシャツとホットパンツに身を包み幻獣に名前を付ける。

「ん〜?見た目からするとフェニックスとかしたいけど、被りそうだから…そうだ!」

いい名前を思いついた遊矢は、幻獣の頭を優しく撫でて名前を付ける。

「お前の名前は『プロメテウス』だ!」

幻獣改めてプロメテウスは、遊矢に顔を擦り付けたあと。顔を上げとても生き生きとした遠吠えをあげた、その姿が幻想的だったため周りの色々な人が銀髪の少女と炎の幻鳥をスクリーンに収めていた。

名前をつけ終わったと同時に、陽が顔を出した。そして陽の隣には雷を纏う1匹の狐がいた。

「ようユーヤやっぱりこの人集りの原因はお前だったか」

「おぉ、つーか遅せぇよ。」

「悪い悪い!こいつの名前決めんので悩んでた」

「ほぉう、それが遅れた原因か。15分も…それでランクと種族は?」

「えっと?ランクが黒で種族がライトニングフォックスだ、名前はイナズマだ」

「へー、イナズマって言うんだ。よろしくな、イナズマ」

俺がイナズマの名前を呼ぶと、イナズマは行き良いよく飛びついてきた。そしてとてもじゃれてくる、ほっぺたも舐められた。一瞬犬かと思ってしまった。

「あはははは、イナズマは俺に懐いてるみたいだな」

「そう、見たいだな」

陽は、見るからにガックリと項垂れた。

「あはっ、冗談だって。それより前居た二匹も召喚できるぜ」

「二匹?どんな奴らだっけ?」

陽に聞かれ、残りの2匹。パティシエとフレアを召喚する。陽はあーねと納得しているが、周りの人達はあまりの驚きに声も出ない様子だった。
それもそうだろう、再サービス初日に虹二匹にプラチナ1匹を所有しているプレイヤーが居るんだから。

プロメテウスは、フレアに頭を下げ。パティシエは、イナズマと一緒に遊矢にじゃれつく。

「そうだ!陽俺ホームあるから追加しとけよ、それじゃー初期クエストでもしに行きますか」

「そうだな」

俺等はその後色々なクエストをクリアして、ログアウトした。


キャラ紹介



芦汝浴理沙ありさ

この星に来て4年前に遠くの街に行った遊矢の5歳上の姉、とても人気のあるモデルをしていて知らない人が居ないほどだ。とてつもないブラコンだったが、今はシスコンに変わった。

芦汝アリス

遊矢の母親、浴理沙と一緒に遠くの街に行っている。結構なコンピューターオタク、父親の司とは地球にいた時に高校から付き合っていた成績優秀者。

小泉芳乃こいずみよしの

大学ではとてもモテているが、家庭的なことが何一つできない。学校でのあだ名は『流行の先を行く女』と言われている。遊矢の3歳上。

小泉陽子おいずみようこ

父親司の妹。1日100回の腹筋背筋をしている。浴理沙の体型を整えるためのマネージャー、請け負っていることから。生徒がとても多い、人気のマネージャー。

坂井瑠奈さかいるな

可愛いものには目がない、趣味に生きる人。芳乃と同じ流行を先取りする、先行者周りには男女共に集まってくる。相談役としての馴染みが大きい。

柳瀬美琴やなせみこと

芳野のクラスメイト、世間一般で言うレズと言う部類の人間。大学内では『百合の美魔女』と呼ばれている、美と付けられるだけの美しさ故。自分より綺麗な者などに目がない。

神崎亮司かんざきりょうじ

遊矢を輩から助けてくれたゲームサークルの部長、大学内では『NOパートナー』と言われるほど彼女いた歴のないイケメン。遊矢の印象は、優しい人。

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