異世界転移で無能の俺 ─眼のチートで成り上がる─

ユウ(ゲーム好き)

第21話 ギルドとテンプレ

「ふう、ここがギルドか。」


俺達はプルムの案内でギルドに来ていた。とはいえ、プルムは入ることができない。一国の王女が来ては大騒ぎになるからな。今は俺とルクスでここにいる。
木でできた、西部劇によく出てくるバーの扉のような扉を開けた。

中は案外綺麗だった。勝手に酒臭いんだろうなと思っていたがここの清掃員に謝らないとな。そして、俺は受付のようなところへ行く。


「すみません。冒険者登録ってここですか?」
「はい。大丈夫です。ではステータスを。」


ステータスか。下手に見せたら大騒ぎになりそうだな。あまり騒ぎを起こすつもりはないし、能力使うか。瞳の色をモスグレイに変える。能力は隠蔽。

発動時、ある1つのことを隠蔽することができる能力だ。ステータスを平均的なものにする。また、発動中触れた人も同じことを隠蔽できる。


「はい、では二人ともFクラスからとなります。」
「ちょっと待ってくれ。そのクラスってなんだ?」
「クラスというのは冒険者の実力をクラス分けしたものです。クラスにより受注可能なクエストが変わります。」


なるほど。まぁ元の世界のラノベで出てくるのと同じような感じか。それなら問題はない。


「ではこちらギルドカードになります。」
「これは?」
「冒険者としての身分証明書となります。再発行は手間がかかりますので紛失にはご注意下さい。」
「了解。」


そして、俺は次に馬車の手配をしようと思うと。


「おい、そこの新入り。」


やれやれ面倒なことになりそうだ。振り向くと大柄な男達のパーティーが立っていた。俺はぶっきらぼうに返す。


「何ですか?」
「女をこっちに渡せ。」


あーはいはいお決まりですね。テンプレですね。男は鼻の下を伸ばしている。まぁルクスは綺麗な女性だしこうなることも案外簡単に予想はつく。でも俺は護ってくれとルシファーに頼まれたし、そう簡単に渡すつもりもねぇ。


「あんたらにルクスを渡す?頭大丈夫か?」


馬鹿にするような素振りで煽ってやったら頭に血管が浮き出てやがる。本当にこいつら単純馬鹿だったな。


「てめえら、いっちょここでこいつ締めようぜ。」
「やめなさい!ギルド内での私闘は禁じられて……」
「てめえには関係ねぇだろうが!」


すると、仲裁にきた受付嬢を殴った。周りからは、無理だよ、あいつら終わったな、言うこと聞けばあんなことに、という声が聞こえる。まぁでも同感だ。……喧嘩する相手を間違えたな。

俺は瞳の色をロイヤルパープルにする。荷物から魔石を念動力で操り、ぶち当てる。すると、1人目が面白いように吹っ飛んだ。俺は呆然とした奴らにまたぶち当て吹っ飛ばす。

最後、俺達に声をかけた奴には、額にぶち当て少し気絶させてもらう。

その後数秒すると、水を得た魚のように驚き声を出していたが俺達はそれを横目に見て、ギルドから出た。



コメント

  • ノベルバユーザー316963

    このテンプレで渡すやつ見ないよな

    0
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