異世界転移で無能の俺 ─眼のチートで成り上がる─

ユウ(ゲーム好き)

第12話 罠の死神 風の幻獣

迷宮生活4週間目、ついに100層に来た。90層を超えた辺りから魔物がかなり強くなった。そろそろこの剣は通用しなくなってきた。そろそろ寿命か。しかし、100層についたがなかなかに広い。なんやかんや7時間位マッピングしているような感じがする。

終わりが見えない。なんでこんなものを造ったのだろうか。造った?誰が?なんのために?この深さ人間が造ったとは思えない。じゃあ魔王?いや造る意味がない。なぜ魔物だらけのダンジョンを造ったのか?理解ができない。

いや僕がそれを考えるのは無駄なのだろう。すると、
真っ黒な死神のような魔物リーパーが現れた。罠か。どうしよう。すると、考える隙も与えず、切り裂いた。まあシールドで余裕に防げるのだが。


「輝け、閃光!」


瞳の色をイエローにする。この閃光には浄化能力もあるためアンデッドとは相性がいい。

ウ、ガ、ガガァァァァ!

気持ち悪い呻き声をあげながら、リーパーは苦しむ。にしてもまだ耐えるのか凄いな。さらに輝かせよう。

ウ、グオォォォォ!

少しずつだが、リーパーの魂がはがれていくのが見えた。あとは時間の問題だろう。そして、魂が昇天していった。さようならだなリーパー。

俺は道を引き返し、マッピングを再開した。

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結局、マッピングが終了したのは、あれから14時間後。マッピング終了までの最高記録更新だな。
かなり歩き疲れた。今日はボス部屋の前だがここで寝よう。

パンと肉と時々食べる野菜、シンプルなラインナップだがこれにも慣れた。攻略が終了したら少しご馳走を食べることにしよう。


「ご馳走様。」


そして、氷壁で身の安全を確保して眠った。

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「はぁはぁ…」


またか。息苦しさが襲う。近づくことを拒絶するように。最近は頭痛もする。治まるまで待とう。


「ふう。」


やっと治まった。速く入るか。長い時間かかったダンジョン攻略もこれで終わりだ。決意を固め、扉を開ける。


「何もいない?」


もぬけの殻だった。だが!


「上だよなぁ!」


とてつもない風圧が襲う。舞う砂埃の中から現れたのは、鷲の翼と上半身、獅子の下半身を併せ持つ想像上の生物、グリフォンの姿だった。


「凍れ!」


反射的に瞳の色をフロスティブルーに変化し、氷を広げる。しかし空へと回避するとともに翼を大きく広げ、風を吹かせる。


「くっシールド!」


無論シールドでただの風など無効する。次は炎だ!
シールドを張り続けるために左目だけルビーレッドにする。手のひらに炎を発生させて、


「燃えろ!」


炎をグリフォンに向けて発射させる。しかし、炎も大きな羽を広げ、風に追い返される。風が火災旋風となり、俺を襲う。シールドで防ぐが、生半可な攻撃だと追い返される。グリフォンの赤い眼が俺を狙っていた。

コメント

  • アルビレオ・イマ

    キマイラ出てきて、グリフォンで想像上の生き物って言うのはなんか…

    0
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