悪役令嬢は趣味に没頭します
24 危なかった…扉が
「そろそろ出よう」
そう言って彼は私の脇に手をさし抱き上げてくる。
「自分で立てるわよ?」
「滑って転ぶかもしれない」
過保護か。
そのままタオルで体を拭く。ノアは猫の姿に戻り魔法で体をあっという間に乾かした。
「ノア、私もやって?」
髪の毛を乾かしてと要求する。
「リアならもう自分でできるよ。乾かすって想像してみて」
乾かす…乾かす?ドライヤー的な感じだろうか…
前世で使っていたドライヤーを思い出し乾くように想像する。すると、ふわっと風が流れて髪の毛が乾いた。
「できた!!」
「上手だね」
ノアに褒められてテンションが上がる。
今日の服は白いパールが散りばめられたノワールワンピースに歩きやすいパンプス。
結構お気に入り。
私は前世の記憶があるためどーしても1人でお風呂が入りたい。それに、なんかこの家の人たちはやたら私にピンクのドレスを着たせたがる。
ピンクも嫌いじゃないけれどあそこまでゴリッゴリのロリータだと、ちょっとね…
自分で選んだものを自分で着ることにしている。使用人たちを認めさせるのが大変だった。
髪の毛はツインテールにしてみる。いつもは下ろしてるけど、なんかツインテールって猫っぽい感じがするから…
髪をゆった後にソファに寝転がっていたノアと目が合う。髪型を指さして「お揃いねっ」と言った。
そうしたらソファを降りて人間の姿になりツカツカと歩いてくる。
「可愛すぎ」
後ろから抱きつかれる。
おぉ、そんなにツインテールが好きなのか。
コンコン
「お嬢様?お目覚めでしょうか?」
「っはい、起きてます」
「お嬢様!昨日、何度お呼びしても夕食にいらっしゃらなくて…鍵もかかって入れなくて…強行突破しそうだったのです…旦那様と奥様とウィリアム様とルーフィス様が」
そう言えば昨日寝たわ。夕食行ってないわ。
「それで…扉を突き破る感じてして、扉も値が張りますし、もしかしたらお嬢様が眠っていらっしゃるかも…と。いつも走ったりとかなさらないのに昨日は物凄いスピードで走っていらして、雨にも濡れてしまいましたし…と。ただ、もし朝になって応答がなかったら扉を突き破るということに…」
「わかった!!わかったわ!!今すぐ行きます!!ごめんなさい!!」
パタっとアンナがさったのを確認する。
私はもう一度鏡の前に立ち、変なところがないか見る。
ノアは私が座っていた椅子に座って何やらぶすっとしている。
「あ、ノアのことお父様たちに紹介しましょうか。」
「……えっ、でも俺との盟約がわかったら魔法が使えるようになったのもバレちゃうよ?」
「…多分、内緒にしていてもバレてしまうわ。髪の毛とか自分で乾かしちゃったし。その上で魔法の事は秘密にしてもらうの。学園は普通科に、とお願いするわ。きっと、お父様達なら私の我儘を聞いてくださるし。」
こういう時だけ使わせて頂こう。いつも、いらない甘やかしが役立つ日が来た!!
「それに…何かあったら守ってくれるんでしょう?」
ニヤっと笑いながら彼の前髪で遊ぶ。そのまま彼も微笑んでくる。
「もちろん」
「ほら、行くよ。早くしないと扉壊されちゃう」
ややこしい事になるので猫の姿になってもらい朝食に向かった。
そう言って彼は私の脇に手をさし抱き上げてくる。
「自分で立てるわよ?」
「滑って転ぶかもしれない」
過保護か。
そのままタオルで体を拭く。ノアは猫の姿に戻り魔法で体をあっという間に乾かした。
「ノア、私もやって?」
髪の毛を乾かしてと要求する。
「リアならもう自分でできるよ。乾かすって想像してみて」
乾かす…乾かす?ドライヤー的な感じだろうか…
前世で使っていたドライヤーを思い出し乾くように想像する。すると、ふわっと風が流れて髪の毛が乾いた。
「できた!!」
「上手だね」
ノアに褒められてテンションが上がる。
今日の服は白いパールが散りばめられたノワールワンピースに歩きやすいパンプス。
結構お気に入り。
私は前世の記憶があるためどーしても1人でお風呂が入りたい。それに、なんかこの家の人たちはやたら私にピンクのドレスを着たせたがる。
ピンクも嫌いじゃないけれどあそこまでゴリッゴリのロリータだと、ちょっとね…
自分で選んだものを自分で着ることにしている。使用人たちを認めさせるのが大変だった。
髪の毛はツインテールにしてみる。いつもは下ろしてるけど、なんかツインテールって猫っぽい感じがするから…
髪をゆった後にソファに寝転がっていたノアと目が合う。髪型を指さして「お揃いねっ」と言った。
そうしたらソファを降りて人間の姿になりツカツカと歩いてくる。
「可愛すぎ」
後ろから抱きつかれる。
おぉ、そんなにツインテールが好きなのか。
コンコン
「お嬢様?お目覚めでしょうか?」
「っはい、起きてます」
「お嬢様!昨日、何度お呼びしても夕食にいらっしゃらなくて…鍵もかかって入れなくて…強行突破しそうだったのです…旦那様と奥様とウィリアム様とルーフィス様が」
そう言えば昨日寝たわ。夕食行ってないわ。
「それで…扉を突き破る感じてして、扉も値が張りますし、もしかしたらお嬢様が眠っていらっしゃるかも…と。いつも走ったりとかなさらないのに昨日は物凄いスピードで走っていらして、雨にも濡れてしまいましたし…と。ただ、もし朝になって応答がなかったら扉を突き破るということに…」
「わかった!!わかったわ!!今すぐ行きます!!ごめんなさい!!」
パタっとアンナがさったのを確認する。
私はもう一度鏡の前に立ち、変なところがないか見る。
ノアは私が座っていた椅子に座って何やらぶすっとしている。
「あ、ノアのことお父様たちに紹介しましょうか。」
「……えっ、でも俺との盟約がわかったら魔法が使えるようになったのもバレちゃうよ?」
「…多分、内緒にしていてもバレてしまうわ。髪の毛とか自分で乾かしちゃったし。その上で魔法の事は秘密にしてもらうの。学園は普通科に、とお願いするわ。きっと、お父様達なら私の我儘を聞いてくださるし。」
こういう時だけ使わせて頂こう。いつも、いらない甘やかしが役立つ日が来た!!
「それに…何かあったら守ってくれるんでしょう?」
ニヤっと笑いながら彼の前髪で遊ぶ。そのまま彼も微笑んでくる。
「もちろん」
「ほら、行くよ。早くしないと扉壊されちゃう」
ややこしい事になるので猫の姿になってもらい朝食に向かった。
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